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エシカルファッションの最前線!リサイクルに取り組む欧州企業3選

2024 7/24
経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
サーキュラーエコノミー ファッション リサイクル
2021-10-32024-7-24

ファッション産業は、流行に大きく左右される業界です。常にトレンドを追求するメーカーによる大量生産や大量消費、大量廃棄が繰り返され、製造にかかるエネルギー量の多さや製品ライフサイクルの短さなどから地球環境への負荷が高く、世界中で問題となっています。

そんな中でエシカルファッションが目指すのは、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現です。製品ライフサイクル(製品の一生)や4R(Refuse「リフューズ」、Reduce「リデュース」、Reuse「リユース」、Recycle「リサイクル」)を意識し、日常生活における小さな選択を積み重ねていくことで、地球環境への影響を低減させようとします。

この記事では、エシカルファッションの最前線といわれる欧州から3つの企業をご紹介します。

目次

エシカルファッションとは?

エシカルファッションとは、ファッションに必要な原材料の栽培、アパレル製品の製造に従事する人の労働など、地球環境への影響や社会課題の解決につながることが考慮されたファッションを指します。

エシカル(Ethical)とは英語で「道徳的な」「倫理にかなった」という意味で、使われる原材料やその製造方法、製造工程、流通、販売、購入、再利用、廃棄にいたるまで、すべての人の協力が必要です。

日本では、2020年に手放された衣服の量が約79万tあり、そのうちの65%に当たる51万tが再利用やリサイクルされずに、そのまま廃棄されたと試算されます。

ファッションが環境に与える負荷は大きく、環境省によると、原材料の調達から製造段階までに排出される環境負荷の年間総量は、二酸化炭素が約9万kt、水の消費量が約83億㎥、端材などの排出量が約45,000tとされています。

日本で販売される衣服の多くは海外から輸入されますので、エシカルファッションの最前線といわれる海外事例を欧州から3つ取り上げてみましょう。

エシカルファッションに取り組む海外事例3選

世界4大ファッションショーのうち3つが集中するファッションの本場、欧州では、エシカルファッションの取り組みが進んでいます。

今回ご紹介するのは、原材料の栽培やリサイクルに力を入れている企業3つです。

HOPAAL

hopaal
引用:HOPAAL

HOPAAL社は、フランスの南西部のビアリッツにあるアパレルメーカーで、素材のリサイクルに力を入れています。

遠くで作ってはるばる輸送してくるのではなく、地元で栽培される麻などの素材を重視し、廃棄される衣服などから素材をリサイクルするほど地球環境の破壊が少なくなる、という考えに基づいています。

リサイクルされる素材はさまざまです。衣料品の生産時に出る端切れから再生されるリサイクルコットンや、収集した古着から取り出されるウール、回収されたペットボトルから作られるポリエステル、漁業用の網から作られるポリアミドなどがあります。

リサイクルの段階で繊維から化学物質を含む染料を取り除き、ボタンなども捨てずにできる限りリサイクルしています。リサイクルされた素材は第三機関によって認証され、追跡可能になり、船や飛行機で輸送されることなく、半径1,000km以内の場所でほとんどが消費されます。また、包装用パッケージも再利用可能なものを使うなど、リユースも実行しています。

Plant Faced Clothing

plantfacedclothing
引用:Plant Faced Clothing

Plant Faced Clothing社は、イギリスのアパレルメーカーで、世界9カ国に販売拠点があります。ウールなど動物由来の素材を使用しないアニマルフリーで、植物ベースの素材のみを使うことからビーガンと称しています。

ビーガンというと素材を活かしたシンプルなイメージがありますが、作っているのは鮮やかな色使いも取り入れるストリートファッションという珍しい組み合わせです。

ほかの企業と同じように部分的に再生ポリエステルを使用していますが、特徴的なのは、ほぼ100%オーガニックコットンというその比率の高さです。

オーガニックコットンの栽培では、携わる人を人種にかかわらず尊重し、女性や子どもなどの労働環境の安全性や労働条件、賃金などでも公正さを保っています。染料に使うのも水性のビーガンインクで、梱包に使うのも段ボール箱と紙という徹底ぶりです。

安価な一方で質が良くない、ワンシーズンだけ着られればいいという、いわゆるファストファッションが地球環境に与える影響を考慮し、長く使える良質なものを製造することを実践しているといえるでしょう。

オランダのFWF(Fear Wear Foundation)とアメリカのWRAP(Worldwide Responsible Accredited Production)という、衣料品製造の中でも縫製工場で働く人の労働環境を守ることを目的とした第三者認証機関のメンバーになっています。

Pinqponq

Pinqponq
引用:Pinqponq

Pinqponq社は、ドイツ西部に位置するケルンのアパレルメーカーです。

シンプルかつ機能的なデザインを特徴とし、男女を問わないユニセックスのアイテムに加え、バックパックなどのバッグのラインアップが豊富なことで知られています。

Pinqponq社が生産する商品ではバッグ類が人気ですが、撥水性と防汚性を高めるためによく使われるPFC(フッ化化合物)を地球環境や人体に与える影響から使用せず、生地の表面を工夫することで撥水性を高めた繊維を使用しています。

ペットボトルのリサイクルにも取り組み、繊維として商品の一部に使用しています。

また、2017年からすべての商品にビーガン(動物由来のもの不使用)を適用、観葉植物として人気のあるカポックの繊維を使った商品がシリーズ化されています。

カポックは、ダウンのように軽くて暖かいことが特徴で、アヒルやガチョウの羽毛を必要としないことから注目を集めています。

同社もFWFのメンバーで、リーダーステータスを取得、GOTS認証(オーガニックテキスタイル世界基準)の認証を受けています。

まとめ

近年話題になることの多いエシカルファッションですが、デザイン性に優れているだけでなく、素材や製造過程、工場で働く人の労働、流通、販売、リサイクルなどのサプライチェーン全体を見据えて活動していることが共通点です。

今回ご紹介した3社はすべてリサイクルに力を入れており、本来なら廃棄されるものを再利用することで循環型社会に貢献しようとしています。

身近なファッションという視点から、人々のSDGsに対する意識を高めていく活動ともいえます。

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サーキュラーエコノミー ファッション リサイクル
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