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「グリーン志向消費に関する行動チェックリスト」でサステナブルな暮らしを見直してみよう

2025 6/05
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム
2025-6-5
サラダと果物

私たちの日常の消費行動が地球環境や社会に与える影響は大きく、サステナブルな選択をすることで持続可能な社会の実現に貢献することが可能です。サステナブル消費とは、環境負荷を減らし、社会的公正さを考慮した消費行動のこと。エシカル(倫理的)な視点で商品やサービスを選び、無駄をなくし、資源を大切にする消費スタイルは、SDGsの目標達成にも直結しています。

近年、環境問題への関心は高まりつつありますが、実際に行動に移している消費者はまだ限られています観光の現場においても、サステナブルな視点を取り入れた取り組みが、より求められる時代になってきました。

本記事では、消費者庁が作成した「グリーン志向消費に関する行動チェックリスト」をもとに、旅行者や観光事業者にとっても取り入れやすい、日常に根ざしたサステナブル消費の方法をご紹介します。小さな行動の積み重ねが、観光地の持続可能な未来へとつながっていきます。

目次

グリーン志向消費チェックリストとは

消費者庁は令和6年度に、環境に配慮した消費行動の現状と課題を分析し、消費者の行動変容を促すための取り組みを検討するワーキングチームを立ち上げました。その成果として、日常生活で実践できる「グリーン志向消費に関する行動チェックリスト」が作成されています。

このチェックリストの特徴は、「どのグリーンにする?」というコンセプトのもと、消費者それぞれが自分に合った環境配慮型の消費行動を選べるよう工夫されている点です。服飾、食品、住まい、移動手段など生活のあらゆる場面における37項目の行動リストは、地球環境を守るための具体的な指針となります。

簡単に取り組めるものから本格的な投資が必要なものまで、さまざまなレベルの行動が提案されており、できることから始められるのが魅力です。自分がすでに実践している行動をチェックしながら、新たに取り組める行動を見つけることができます。

グリーン志向消費チェックリスト37項目

1. 古着を選んでみる

古着店やフリマサイトで中古衣料を購入。新品製造時のCO2排出(1着約25.5kg)や水消費(約2,300L)を削減できます。

2. 服をシェアする

レンタルサービスを活用し特別な機会の衣装を共有。製造時の環境負荷を減らし、資源の有効活用につながります。

3. 長持ちする服を選ぶ

高品質で丈夫な衣類を選択。日本では1日約1,200トンの衣服が廃棄されており、長く着ることで廃棄物削減に貢献できます。

4. 服で温度調節する

クールビズ・ウォームビズを実践。日本の平均気温は121年間で1.24℃上昇しており、服装での調節が省エネにつながります。

5. 服のケアを行う

洗濯表示を確認し適切なお手入れを実施。マイクロプラスチック流出を防ぎ、衣類の寿命を延ばして環境保護に貢献します。

6. 服のストーリーを知る

商品タグや環境ラベルで製造過程を確認。日本には年間約36億着の衣服が供給され、生産には多大な資源が使用されています。

7. 服の生涯を考える

購入時に手放し方も想定。供給量25%減で年間約20トン(東京タワー約50棟分)の衣服製造削減につながります。

8. 食べ残しをしない

買った食品を無駄なく使い切る習慣を。日本の家庭からの食品ロスは年間236万トンで、そのうち食べ残しは43%を占めます。

9. 食べられる量を意識する

必要な分だけ作る・買う・注文する習慣を。日本の食品ロスは年間472万トンで、国民1人が毎日おにぎり1個分を捨てる量です。

10. 冷蔵庫を整理する

詰め込みすぎず7割程度に抑え、冷凍庫は隙間なく。詰め込み解消で年間約43.84kWhの省エネ、約1,360円の節約になります。

11. 料理の省エネを意識する

鍋底から火が出ない調理や電子レンジの活用など、調理器具の特性に合わせた効率的な料理方法で電気・ガス代を節約できます。

12. 野菜を多く食べる

肉の生産は温室効果ガス排出量が多い傾向。植物性食品中心の食生活で健康増進と環境負荷軽減の両方を実現できます。

13. 家庭菜園をしてみる

自宅でハーブや野菜を栽培。食品輸送によるCO2排出削減、食品廃棄物削減、自然とのつながりを実感できます。

14. リユース容器を使う

マイボトルやタンブラーを持参。年間約250億本のペットボトルが廃棄される日本で、使い捨てプラスチック削減に貢献します。

15. 水の処理も考える

油や汚れを流さず適切に処理。下水処理に必要なエネルギー削減と水質保全につながります。

16. オーガニック食品を選ぶ

化学肥料や農薬不使用の食品を選択。土壌保全、生物多様性保護、生産者の健康保護など多面的な効果があります。

17. 3010運動を実践する

宴会の最初30分と最後10分は自席で食事を楽しむ。飲食店からの食品ロス削減に効果的な取り組みです。

18. 地産地消を実践する

地元産の食材を選択。輸送距離短縮によるCO2削減、地域経済活性化、新鮮な食材摂取など複合的なメリットがあります。

19. 必要な分だけ買う

衝動買いを避け、本当に必要な量だけ購入。過剰消費抑制で資源節約とごみ削減につながります。

20. 物の手放し方を考える

不要品はリユースショップやフリマアプリで再流通。廃棄物削減と資源の有効活用を促進します。

21. 認証ラベルを探す

環境や人権に配慮した認証マークを確認。持続可能な生産方法を支援し、社会的課題解決に貢献できます。

22. 省エネ家電を使う

省エネラベル星マークの多い製品を選択。消費電力削減で光熱費節約とCO2排出量削減を両立できます。

23. 3R商品を選択する

リデュース・リユース・リサイクルに配慮した製品購入。資源循環型社会の構築に参加できます。

24. 車のシェアを検討する

カーシェアリングやライドシェアを活用。車両製造数削減と利用効率向上で環境負荷を軽減できます。

25. 再エネ導入を検討する

太陽光発電など再生可能エネルギーシステムを導入。長期的な視点での経済的メリットと環境保全に貢献します。

26. 断熱リフォームを検討する

窓や壁の断熱性能を向上。冷暖房効率が高まり、エネルギー消費量とCO2排出量の大幅削減が可能になります。

27. マイバッグを使う

買い物時に自前の袋を持参。日本のレジ袋年間使用量約300億枚の削減に貢献し、海洋プラスチック問題対策にもなります。

28. 過剰包装を断る

必要以上の包装は丁寧に断る習慣を。包装材生産・廃棄時のCO2排出削減と資源の有効活用につながります。

29. マイ○○を利用する

マイ箸、マイストロー、マイカトラリーなど持参。使い捨てプラスチック製品の削減に効果的です。

30. 車を電車に代える

可能な場合は公共交通機関を利用。自動車からのCO2排出は日本全体の約15%を占め、転換が温暖化対策になります。

31. テレワークを実施する

在宅勤務で通勤移動を削減。交通機関からのCO2排出削減と時間効率の向上を実現できます。

32. 分別を徹底する

ごみの分別ルールを守り資源回収に協力。埋立地削減とリサイクル率向上に貢献します。

33. 室内温度を見直す

冷房28°C、暖房20°Cを目安に設定。1℃調整するだけで約10%の省エネ効果が期待できます。

34. 給湯器の設定温度を低くする

設定温度を1℃下げるだけで、年間約7%のエネルギー消費量削減が可能。無理のない範囲で調整しましょう。

35. 節水を心掛ける

蛇口をこまめに閉める、シャワー時間短縮など。水道水製造には電力が必要で、節水は間接的なCO2削減にもつながります。

36. 温水洗浄便座は使わない時はふたを閉める

ふたを閉めるだけで保温効率アップ。年間約約400円の電気代節約とCO2排出約3.6kg削減になります。

37. 冷蔵庫を開けている時間を短くする

扉の開閉を減らし、開ける時間を短縮。開閉1回あたり約8Wの電力消費があり、頻度削減で省エネにつながります。

サステナブル消費がもたらす効果

サステナブル消費は個人の行動変容から始まりますが、それが社会全体に広がることで大きな効果をもたらします。環境負荷の軽減だけでなく、健康増進、経済的メリット、地域活性化など多面的な利点があります。

一人ひとりができることは小さくても、多くの人が実践することで大きな変化につながるでしょう。グリーン志向消費チェックリストの37項目から、まずは自分にできることを選んで実践してみましょう。持続可能な社会の実現は、私たち消費者の毎日の選択にかかっています。

消費者庁の取り組みのように、行政も消費者の行動変容を促すための施策を推進しています。企業側も環境に配慮した商品開発やサービス提供が求められる時代となりました。消費者、企業、行政が三位一体となって進めるサステナブル消費の輪を広げていくことが、未来の地球環境を守るカギとなるのです。

【参考資料】

  • グリーン志向消費に関する行動チェックリスト | 消費者庁
  • 環境省「環境にやさしい企業行動調査」
  • 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
  • 農林水産省「有機農業をめぐる事情」
  • 国土交通省「家庭における水使用実態調査」




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