インド・マディヤ・プラデーシュ州で持続可能 x 冒険観光ワークショップ開催

マディヤ・プラデーシュ州観光局(MPTB)がワークショップを開催
マディヤ・プラデーシュ州観光局(MPTB)は、カンハ国立公園近隣のホテルで、通年型で持続可能な冒険観光を拡大するための2日間のワークショップを開催しました。この取り組みは、豊かな自然遺産を活用しながら、環境に配慮し地域に貢献する観光のあり方を目指すものとして注目を集めています。
自然と共生する観光の実現へ

このワークショップは、カンハ国立公園が持つ壮大な自然を最大限に活かしつつ、その魅力を守りながら観光を振興するための具体的な方法を探る場となりました。参加者たちは、自然環境への負荷を最小限に抑えつつ、冒険要素を取り入れたアクティビティを開発することに焦点を当てました。
例えば、国立公園内でのエコツアーの実施、野生生物を間近で観察できるサファリ体験の質の向上、そして地域住民が観光の恩恵を享受できる仕組みづくりなどが議論されました。
MPTBの担当者は、「私たちの目標は、カンハ国立公園を訪れる人々が、単なる観光に留まらず、地域の自然と文化に深く触れる体験を提供することです。同時に、観光が地域経済の活性化につながり、持続可能な発展を支える柱となるよう、責任ある実践を徹底していきます」と語りました。
地域社会との連携と通年観光への挑戦
今回のワークショップでは、宿泊事業者だけでなく、地域のガイドや住民代表も参加し、観光開発における地域社会との連携の重要性が再確認されました。地元の文化や伝統を尊重し、雇用創出や特産品の販売機会を増やすことで、観光が地域に根ざした産業となるよう努めます。
また、特定の時期に集中しがちな観光客の流れを分散させ、通年で観光客を呼び込むための戦略も検討されました。季節ごとの自然の魅力やイベントをPRすることで、年間を通して安定した観光需要を創出し、観光関連事業の安定化を図る狙いがあります。
このMPTBの新しい取り組みは、インドにおける持続可能な観光開発のモデルケースとなる可能性を秘めています。自然遺産の保護と地域経済の発展を両立させることで、未来の世代にも豊かな自然を残し、観光が真に地域に貢献する産業として成長していくことが期待されます。
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