MENU
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  1. ホーム
  2. サステナブルツーリズム
  3. 車社会からの脱却を理念に掲げる2028年LAオリンピック。切り札は空飛ぶタクシー?

車社会からの脱却を理念に掲げる2028年LAオリンピック。切り札は空飛ぶタクシー?

2025 6/17
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム ニュース 持続可能な観光
2025-6-17
タクシーの画像

5月15日、2028年ロサンゼルス・オリンピック実行委員会の公式ウェブサイトは大会期間中に空飛ぶタクシーを運用する計画にArcher Aviation(以下、アーチャー社)を公式プロバイダーに選出したことを発表しました。

この計画が実現すれば、オリンピック訪問客はロサンゼルスの交通渋滞を回避して競技会場間を移動する手段を手に入れることになります。

アーチャー社が開発した航空機「Midnight」は一般的にはeVTOLと呼ばれるものです。Electric Vertical Take-Off and Landing aircraftの略で、ヘリコプターのように垂直離陸と着陸ができますが、電動であることが大きな特徴です。つまり、ガソリンやジェット燃料のような化石燃料を動力に使用しませんので、飛行時にCO2(二酸化炭素)を排出しません。脱炭素に貢献する乗り物でもあるのです。Midnightは最大4人まで搭乗可能で、従来のヘリコプターより静かに飛びます。

アーチャー社最高経営責任者のアダム・ゴールドスタイン氏は次のように述べています。

「私たちはロサンゼルスを移動する人々に変革をもたらし、さらにアメリカの未来の交通にレガシーを残したいと願っています。LA28オリンピック・パラリンピック競技大会の開催期間ほど、それを実現するのに絶好の機会はありません。チームUSAとLA28のロゴを機体に着けたMidnightが乗客を乗せてロサンゼルスの空を飛ぶ日を待ち遠しく思います」

ロサンゼルスのカレン・バス市長は2024年パリ・オリンピックの閉会式で五輪旗を引き継いだ直後に、2028年のオリンピックは”Car-Free”、つまり、すべての会場への行き来を公共交通機関に限ることを宣言しました。

ロサンゼルスの住民はもちろん、この都市を一度でも訪れた人には驚くべき宣言でした。なぜなら現在のロサンゼルスは極端な車社会で、街全体の仕組みが自動車での移動を前提としているからです。

もし”Car-Free”宣言が実現すれば、開催都市に最大の社会変革をもたらしたオリンピックになるかもしれません。その壮大な目標に比べると、当初に市長が語った計画は簡易的なものでした。たとえば、大会期間中に全米各都市から3,000台以上のバスを借りることや、リモートワークを地域企業に提唱するなどのアイデアです。現状から考えると現実的な対策ではありますが、一時しのぎの感は拭えないものでした。

その点、空飛ぶタクシーはゴールドスタイン氏が述べたようにオリンピックが終了した後もレガシーとして残る可能性があります。むろん、その道のりはけっして簡単なものではありません。

大阪万博の目玉のひとつである「空飛ぶクルマ」がデモ飛行中の事故により運航中止になりました。パリ・オリンピックでも空飛ぶタクシーの導入は計画されていましたが、欧州航空安全機関(EASA)の認証が間に合いませんでした。現在のところは技術的にも法制度的にも夢の段階にあると言えるかもしれません。

アーチャー社も米国連邦航空局(FAA)の認証をまだ取得していません。つまり、同社のMidnightは現時点では米国内での商業利用が合法ではないのです。まずは十分な安全基準を満たしていることを当局に証明することが同社のもっとも重要な課題になるでしょう。

大谷翔平選手らが活躍するロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムは現在も日本からの観戦ツアーで賑わっていますが、2028年のオリンピックでも野球競技会場となることが決定しています。広大な駐車場に囲まれたこのスタジアムは周辺の交通渋滞が起こることでも有名です。

はたして空飛ぶタクシーはその解決策になり得るでしょうか。価格について、ゴールドスタイン氏はライドシェアの高値オプションと同程度に抑える方針だと述べています。

あわせて読みたい
2025年大阪万博注目パビリオン!「自然」と「観光」から未来を体感する旅へ 2025年4月13日から10月13日まで開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中の知恵と技術が結集する一大イベントです。 万博では…
あわせて読みたい
シンガポール政府観光局、大阪万博での展示の全体像を発表 シンガポール政府観光局は、2025年4月13日から10月13日まで大阪・関西万博に出展するシンガポール・パビリオンの概要を発表しました。パビリオンのテーマは「ゆめ・つな…




サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム ニュース 持続可能な観光
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

メルマガ登録




New Posts
  • デモに参加する人
    南欧で「観光利用過剰」反対の抗議活動
    2025年6月17日
  • タクシーの画像
    車社会からの脱却を理念に掲げる2028年LAオリンピック。切り札は空飛ぶタクシー?
    2025年6月17日
  • 鉄道旅行の写真
    Byway Travel|新たな旅のあり方を提案する、サステナブルな旅行プラットフォーム
    2025年6月17日
  • 会議に参加する人たちちとマイク
    グッド・トラベル・アライアンス(GTA)サミットでグローバル会議「グリーン・デスティネーションズ2025」を開催
    2025年6月17日
  • サンゴ礁の画像
    自然と科学の共生へ。3Dプリンターでサンゴ礁を再生する試み。
    2025年6月16日
  • 地震で倒壊した町
    地域を「再生」させる復興支援ボランティアツアー
    2025年6月12日
  • ドイツで実施されている気候変動を学ぶツアー・プログラム
    2025年6月7日
  • 2つの家
    釧路市の二拠点居住モデルに学ぶ移住支援から住環境整備までの実践事例
    2025年6月6日
  • サラダと果物
    「グリーン志向消費に関する行動チェックリスト」でサステナブルな暮らしを見直してみよう
    2025年6月5日
  • 珊瑚礁とカメ
    進むサンゴ礁の衰退・白化──生態系だけでなく地域の文化や観光への影響も
    2025年6月4日
Ranking
  • 環境評価システム EPEAT(イーピート)とは?認証を取得している企業事例もご紹介
    EPEAT(イーピート)認証とは?重要性と国内外の事例を紹介
    2022年2月17日
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2024年)
    2022年3月4日
  • オーストラリアの写真
    オーストラリアの環境問題への取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月2日
  • スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組み
    スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組みと成功要因を解説
    2024年7月2日
  • 観光税は持続可能な観光につながる?
    観光税は持続可能な観光につながる?世界と日本の導入事例を解説
    2024年8月6日
  • 省エネにも積極的。ニュージーランドのエネルギー事情
    【リライト】ニュージーランドのエネルギー事情と水力発電
    2023年9月29日
  • オランダの運河に浮かぶ!サステナブルな水上住宅 Schoonschip
    オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶサステナブルな水上住宅 Schoonschip
    2023年7月21日
  • リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅
    2024年3月15日
  • リサイクル率世界トップを誇るドイツの衣料品廃棄処分の現状
    リサイクル率世界トップを誇るドイツ|衣料品廃棄処分の現状は?
    2024年1月30日
  • 環境に配慮した宿泊施設を目指す|Green Keyグリーンキー
    環境に配慮した宿泊施設を目指す|Green Keyグリーンキー
    2023年1月19日
Category
  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
  • 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
  • 社会(ヘルス、まちづくり、ジェンダー)
  • 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  • その他
    • ドバイ万博
Tag
CO2削減ESGESG投資SDGsアメリカオランダカーボンニュートラルサステナブルツーリズムサーキュラーエコノミーステークホルダータンパク質危機ドイツドバイドバイ万博ニュージーランドニュースビジネスと人権ファッションフードロスプラスチックマイクロプラスチックリサイクルレポート人権人権デューデリジェンス代替タンパク質企業事例再生可能エネルギー北欧取り組み事例各国の事例地球温暖化持続可能な社会持続可能な観光日本気候変動海洋プラスチック問題温室効果ガス環境問題生物多様性畜産業脱炭素観光業界認証農業
Pick Up
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2024年)

    CO2削減SDGsサステナブルツーリズム気候変動脱炭素観光業界
    記事を読む
  • リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅

    サステナブルツーリズムリジェネラティブ・ツーリズム持続可能な観光気候変動観光業界
    記事を読む

メルマガ登録

PR問い合わせバナー

目次