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【2026年】東京のオーバーツーリズムの現状 | 台東区や新宿区、渋谷区、港区の事例と対策

2026 5/19
リジェネラティブツーリズム
オーバーツーリズム サステナブルツーリズム ニュース 持続可能な観光 東京
2026-5-22
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日本観光の玄関口である東京のなかでも、台東区や新宿区、渋谷区、港区はとくに人気のエリアで、近年オーバーツーリズムが深刻化しています。もともと人口密度の高い東京において、オーバーツーリズムによるさらなる混雑や、観光客のマナー問題は重要な課題です。

本記事では東京でオーバーツーリズムが発生している原因や課題、対策について解説します。国内外問わず観光客で溢れている東京の取り組みは、ほかの大都市などにも参考になるはずです。

目次

なぜ東京でオーバーツーリズムが起きるのか

新型コロナウイルスの流行が落ち着いたころから、日本全国でオーバーツーリズムが問題となっています。その背景には過度な円安基調で日本旅行が手ごろになったことや、安価な民泊が増えたことなどがあります。

とくに深刻なのが、日本観光の玄関口でもある東京です。空港や新幹線、宿泊機能が集中していることに加え、東京ならではの、以下のような要因が重なっています。[1]

  • 渋谷スクランブル交差点、東京タワーなど世界的に知名度の高い観光地が多い
  • 東京の滞在中に日帰りで周辺地域へ行ける利便性が高く、拠点としての需要が高い
  • 都市全体の受入容量は大きい一方で、人気のエリア・同じ時間帯に人流が偏在

オーバーツーリズムの詳しい発生原因は、以下の記事で詳しく解説しているのでご覧ください。

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東京のオーバーツーリズムによって発生している問題

東京はもともと人口密度の高い街ですが、オーバーツーリズムによってさらなる混雑が生じ、観光客のマナーによる問題も発生しています。[2]

  • 鉄道駅や道路、歩道の過度な混雑
  • 飲食店・商業施設の待ち時間の増加
  • 観光地周辺での騒音、ごみの増加
  • 写真撮影による通行妨害や私有地侵入

本来、地域活性化のために成長を目指していた観光産業が、結果的に地域や住民にとって望ましくない状況をもたらしていることは深刻な問題です。

東京のオーバーツーリズムの現状と対策事例【2026年最新】

一口にオーバーツーリズムといっても、地域によって抱える状況や課題が異なります。都内の混雑エリアにおける具体的な問題や対策は、同じように大都市を抱える自治体や事業者にとって参考になるでしょう。

台東区・浅草|「EDO IT!」で都内でもいち早く対策を実施

浅草は雷門や仲見世、浅草寺など人気スポットが集中する、東京の代表的な観光エリアです。食べ歩きや着物体験、風景の撮影などが人気を集めていますが、それに伴って道路の混雑、ごみの散乱、マナー違反、生活道路への流入が課題となっています。

浅草は課題解決のためにスローガン「EDO IT!」のもと、興味を引きやすい浮世絵タッチのマナー啓発リーフレットの配布や、ごみ拾いイベントなどを実施しました。

「EDO IT!」キービジュアル
画像出典:台東区ホームページ

東京のなかでも、オーバーツーリズム問題に積極的に取り組んでいる地域として注目されています。[3]

渋谷区|全国に先立って路上での飲酒規制を実施

渋谷で訪日外国人が必ず訪れる場所として代表的なのが、スクランブル交差点です。写真・動画撮影の目的で滞留時間が長くなりやすく、ピーク時は歩行も困難な状態になります。

またハロウィンなどイベント時はとくに混雑しやすく、警備の配備や清掃コストが増大していることも深刻な問題です。

こうした過度な混雑やマナー違反への対策として、渋谷区では全国に先立ち、路上や公園など公共の場所における飲酒を午後6時から午前5時まで通年で禁止しました。

渋谷区の飲酒禁止エリアマップ
画像出典:渋谷区ポータル

また一時的なイベントの際は「渋谷に来ないでください」キャンペーンで、集中を減らす対策を実施しています。[4]

新宿区|人が集中しやすい夜間観光の質を担保

新宿区では、新宿駅周辺、歌舞伎町、新大久保の主要な観光スポットでオーバーツーリズムが問題視されています。観光客がエリア内を回遊しながら滞留し、絶え間なく人が集中することが課題です。

とくにナイトタイムエコノミー(夜間観光)が盛んな街であるため、騒音や治安の問題も深刻です。

こうした課題に対し、新宿区は東急歌舞伎町タワーなどをはじめとする歌舞伎町の再開発や、悪質な客引きを防止する条例の強化などを行い、夜間観光の環境を維持する取り組みを進めています。[5]

東急歌舞伎町タワー2階「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」
画像出典:ENTERTAINMENT & RESTAURANTS | 東急歌舞伎町タワー

港区|観光マナーブックの配布とアンバサダー制度の導入

港区は東京タワー、お台場、六本木、麻布台など、高級ホテルや外資系施設が多く、訪日外国人が集中しやすいエリアです。

港区では「港区観光&マナーブック」を配布し、旅行時の不安を解消するとともに、情報不足によるトラブルを未然に防ぐ対策を行っています。[6]

また港区は、混雑していない穴場スポットの認知度を高めるために「MINATO CITY NEXT AMBASSADOR」制度を導入。学生を港区のPRを行うアンバサダーに任命し、SNSなどでの情報発信を強化しています。

MINATO CITY NEXT AMBASSADOR2期生の4人
画像出典:VISIT MINATO CITY – 東京都港区の観光情報公式サイト

これにより、多彩な地域資源の魅力を伝え、観光客の分散を促しています。[7]

オーバーツーリズム問題の解決に欠かせない観点

オーバーツーリズム問題の解決には、以下のような観点が重要です。

  • 観光客数の抑制だけではなく“需要をマネジメント(分散)する発想”
  • データに基づく継続的改善
  • 観光収益を地域へ還元する仕組みづくり
  • 行政・DMO※・民間企業・住民の連携

たとえば浅草では、あまり知られていないおすすめスポットを紹介するマップを配り、人気スポットだけでないエリアに分散させて、需要をマネジメントしています。またより有効な対策につなげるため、人流データを活用し、旅行者が集中するエリアを把握しています。

※DMO(Destination Management/Marketing Organization):地域の観光戦略を策定・推進するための法人

地域ごとでオーバーツーリズムによって生じている課題は異なるため、何に問題があり、どんな解決策を打つ必要があるかを見極めることが重要です。

より詳しくオーバーツーリズム対策について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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東京のオーバーツーリズムに関するよくある質問(FAQ)

東京でインバウンドが多い場所は?

とくにインバウンドが多い場所は、浅草、渋谷、新宿、銀座、原宿、秋葉原、お台場などの地域です。

東京はなぜ訪日外国人が増えている?

主な理由は、過度な円安基調で日本旅行が手ごろになり、需要が増加したためです。またホテルや旅館よりも安価な民泊が増えていることも、訪日外国人が増加する要因となっています。

東京の事例に学ぶオーバーツーリズム対策

東京では地域の特性や発生している課題に適したオーバーツーリズム対策が取られています。

オーバーツーリズムが発生する原因や、課題はさまざまなので、東京のように地域に適した対策が、早期の問題解決には重要です。

本記事で紹介した事例を参考に、持続可能なまちづくりを目指しましょう。

参考文献

[1]東京都「PRIME観光都市・東京 東京都観光産業振興実行プラン2024-2026」

[2]観光庁「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に関する関係省庁対策会議(第1回) 観光庁説明資料」

[3]台東区「観光マナー啓発をはじめとした新たな取り組みを実施します!~浅草地区における持続可能な観光地づくりについて~」

[4]渋谷区「渋谷駅周辺地域の安全で安心な環境の確保に関する条例の一部改正について(令和6年10月施行)」

[5]新宿区「新宿区、警視庁、東京都が連携して歌舞伎町一斉対策を実施」

[6]港区「第4次港区観光振興プラン 令和6(2024)~令和8(2026)年度」

[7]VISIT MINATO CITY「港区の魅力を等身大で伝える「MINATO CITY NEXT AMBASSADOR 2026」が決定! 学生アンバサダー2期生の素顔に迫る」

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