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アパレル産業のサステナビリティ「ESG革命」欧米企業の取り組みは?

2024 7/24
環境(水、森林、海洋、エネルギー資源) 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
CO2削減 ESG投資 アパレル産業 カーボンニュートラル ファッション リサイクル 人権 企業事例
2022-2-202024-7-24
ファッション業界の情報開示例

森林破壊、海洋汚染や人権侵害といった問題をなくすため、企業はこれらに関する情報を開示するよう促される世の中へと変化しています。この流れは、業界関係ありません。しかし、サプライチェーンが長いアパレル産業は、サプライチェーン全体で情報開示することは情報入手が困難なこともあり、チャレンジだと言われています。今回は、サステナブルなブランドを目指す欧米企業の取り組みをご紹介します。

目次

パートナーシップで実現する

長く複雑なアパレル産業が、環境や人権に対し配慮しサステナブルなブランドを実現するためには、政府、取引先やNPO・NGO団体と協力する必要があります。また、サステナビリティに配慮する取り組みとしては、CO2を相殺するためのクレジットを購入、植林活動やサステナブル認証の取得などが挙げられます。

世界の取り組み事例

本記事では、アメリカ・フランス・イギリスのアパレル企業の取り組みを紹介します。

Reformation(アメリカ)

Reformation
引用:Reformation

Reformation(リフォーメーション)は、カリフォルニア州を中心にアメリカ・カナダ・イギリスに25店舗*を構える女性向けファッションブランドです。(*2022年2月時点)

すべての人に持続可能なファッションを届けることを目標に掲げ、環境問題や労働環境改善、リサイクルやサーキュラーエコノミーに向けた取り組みを積極的に行っています。

例えば、以下の取り組みを行っています。

・すべてのゴミの約75%をリサイクル

・100% 風力発電サプライヤーからの電力オフセットを供給

・従業員の快適な労働環境と適正な賃金、福利厚生の充実、ボランティア休暇の導入

・2015年から100%カーボンニュートラル

・リサイクルを前提とした靴の設計、回収

・グリーンビルディングインフラなど、持続可能性に向けた投資

カーボンニュートラル達成のための情報の透明性確保を目指し、衣類製造におけるフットプリントや原料別の環境に対する影響の違いなど、具体的なデータを開示しています。

フットプリントを把握し、カーボンオフセットのロードマップを作成。ロードマップに記載したアクションを実行することで、リフォーメーションは2015年以来100%カーボンニュートラルを達成し続けています。さらに、非営利団体CLIMATE NEUTRALの厳格なプログラムに対応し、二酸化炭素の排出量ゼロの認証を受けています。

リフォーメーションは、持続可能性に配慮するさまざまな団体や企業とパートナーシップを組み、協働することにも積極的です。ユニークな取り組みとしては、カルフォルニア州ロサンゼルスの森林をサポートする組織Tree Peopleに寄付し、スタッフの誕生日に名前のついた木を植え、環境と従業員への配慮を同時に行っています。

Sézane(フランス)

Sézane
引用:Sézane

フランスのファッションブランド、Sézane(セザーヌ)は、Morgane Sézalory(モルガン・セザロリー)によって2013年に誕生しました。すべての女性に向けた高品質なファッションアイテムをリーズナブルで公正な価格で提供しています。

セザーヌでは、B Corp認証をはじめ、6つの世界的な認定を取得しています。

・B Corp認証 :アメリカの非営利団体B Labが、環境や社会への影響、説明責任、透明性や持続可能性などの基準を満たした営利企業を認証

・GOTS(GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARD / グローバル オーガニック テキスタイル スタンダード):世界的な有機繊維規格

・OEKO-TEX®:繊維製品の安心・安全を証明するサステナブルな認証

・FSC認証(Forest Stewardship Council / 森林管理協議会 ):適切な森林管理の認証を受けた森林からの生産品であることを証明

・RWS(Responsible Wool Standard / レスポンシブル ウール スタンダード):羊毛に関して、原料から加工、製造、物流、最終製品までの履歴を追跡。羊毛原料のトレーサビリティを証明する国際的な認証基準

・RMS(Responsible Mohair Standard / レスポンシブル モヘア スタンダード):モヘアに関して、原料から加工、製造、物流、最終製品までの履歴を追跡。モヘア繊維のトレーサビリティを第三者認証機関によって審査する基準

今後は認証取得だけでなく、あらゆるサステナビリティに配慮した活動を展開していくことを表明しています。代表のモルガン氏が2018年に立ち上げた慈善プログラム“DEMAIN”を通じて、世界中の子どもや若者の教育と機会均等を支援するプログラムを支援しています。

Isabella Oliver(イギリス)

Isabella Oliver
引用:Isabella Oliver

Isabella Oliver(イザベラ・オリバー)は、ロンドンに拠点を持つマタニティウェアブランドです。同ブランドを運営しているIzzie & Ollie ltd(イジー&オリー株式会社)は、環境や人権問題に配慮し、サプライチェーン全体でSDGs目標達成に向けて積極的に取り組んでいます。

例えば以下のような取り組みと実績があります。

・国連グローバル気候行動賞チームによって、アパレル業界では初めてClimate Neutral Now賞を受賞

・二酸化炭素排出量を測定・削減・回復・相殺し、サプライチェーン全体でカーボンネガティブを達成

・サプライチェーンでの森林破壊ゼロ。セルロース繊維(綿・麻・レーヨン・キュプラなどの植物繊維)の100%は責任を持って管理された森林から調達

・100%プラスチックフリーパッケージを使用

・持続可能な経済成長を促進するために、低所得地域で倉庫を運営し、雇用を創出

・毎年少なくとも10%の利益を慈善団体に寄付

・廃棄物の90%以上をリサイクル

こうしたあらゆる取り組みが評価され、イジー&オリー株式会社はB Corp認証を受けています。そのスコアはイギリスのファッションブランドで最も高く、取り組みに対する意識の高さがうかがえます。

まとめ

透明性を保つためには、積極的な情報開示や第三者機関による認証や証明が重要です。自社だけでは達成が難しい目標でも、あらゆる企業や団体、専門家などの協力を得られれば、目標達成に向けた道筋が見えてきます。

アパレル業界に限らず、環境やサステナビリティに配慮したさまざまな認証制度の活用や、NPO・NGO団体の環境や人権を守る活動の支援を通じて、自社のSDGsやCSR(企業の社会的責任)活動を一歩先に進められるのではないでしょうか。

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