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Green Destinations(グリーン・デスティネーションズ)|持続可能な観光地の事例紹介

2024 12/23
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム 人権 持続可能な観光 気候変動
2022-11-182024-12-23
持続可能な観光地・Green Destinationsとは?

国内外には自然や風景など多くの人たちを惹きつける観光地がたくさんあります。そのなかでも地域住民と自然環境を配慮した取り組みをしている「持続可能な観光地トップ100」が毎年発表されているのをご存知でしょうか。

本記事では、Green Destinationsにまつわることと事例、そして関連ワードであるサステナブルツーリズムの概要を中心に解説していきます。

目次

サステナブルツーリズムとは

サステナブルツーリズムとは、地域の自然環境・文化・経済を守りながら、地域資源を持続させ、かつ地域住民の暮らしをより豊かにする観光や旅行の取り組みのことを指します。

観光客の誘致をするために経済活動をしても、観光客によって地域の環境が乱れてしまったなどの現象があった場合、サステナブルツーリズムのコンセプトとマッチしない取り組みとなります。

エコツーリズム、グリーンツーリズムの意味とサステナブルツーリズムの違いについて

サステナブルツーリズムに紐づくワードとして、エコツーリズムとグリーンツーリズムの2つが挙げられます。それぞれのワードの意味は次のとおりです。

エコツーリズム
エコツーリズムとは、地域の環境や文化の保全を目的とした観光スタイルです。観光客に地域の素晴らしさに触れる、体験してもらうことで、環境保全と経済成長における良いサイクルができることを目指しています。

グリーンツーリズム
グリーンツーリズムとは、自然豊かな農村または漁村のある地域に滞在し、その土地の自然や文化、生活に触れながら、地域住民とのコミュニケーションを楽しむ余暇スタイルです。農業や漁業を体験しながら、地域資源の魅力も発見できるのが特筆すべき点となっています。

また、サステナブルツーリズム・エコツーリズム・グリーンツーリズムの違いは、サステナブルツーリズムがツーリズムの考え方全般を示しているのに対し、エコツーリズムとグリーンはそれぞれの観光の手段を表しています。

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サステナブルツーリズムが注目される理由について

サステナブルツーリズムが注目される主な理由は、観光の大衆化です。

経済成長の影響によって安価でも旅行しやすい環境が整い、観光を楽しむ人が増えました。観光地に多くの人が訪れ地域活動に活気づいたのは良いものの、ゴミが増えた、マナーを守らないなどの地域の環境にダメージを与えるという「負」の要因が目立ち始めました。このようないきさつから、地域の生活環境の維持と、環境保全に絡んだサステナブルツーリズムが注目されるようになりました。

なお、日本では2018年に観光庁に「持続可能な観光推進本部」が設置され、観光客のニーズと観光地の地域住民の生活環境の調和に取り組んでいます。

2022年10月現在、海外からの水際対策が緩和され、観光目的で来日する外国人が再び増えています。サステナブルツーリズムがどのような展開になるか注目してみましょう。

Green Destinationsとは

Green Destinations(グリーン・デスティネーションズ、以下GD) は、持続可能な観光地やそのビジネス、地域社会を支援する目的でオランダに設立された組織です。国際的な認証団体として、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)が策定する持続可能な観光の国際基準に基づいて活動しています。

Green Destinations Japanは、この組織の日本代表事務所として、日本各地の観光地が持続可能な観光を推進する取り組みを支援しています。

世界の持続的な観光地100選

GDでは取り組むべき観光指標として 100項目を定めており、そのなかで最も重要とされている30 項目のうち、文化的資産の保護および保存など指定の15項目以上をクリアしていると「世界の持続的な観光地100選」にエントリーできます。

認証基準
GDが定めている認証基準は以下のとおりです。初年度と2年目以降の基準においては、項目数に違いがあります。

初年度基準2年目以降
・ 訪問者のプレッシャーを管理する
・ 機密性の高いサイトでの訪問者の行動
・自然保護と観光モニタリング
・動物福祉
・ノイズ
・光害
・廃水処理
・廃棄物の分別とリサイクル
・再生可能エネルギー
・気候リスクへの対応
・観光が文化に及ぼす影響の管理
・人権
・住民満足度
・財産の搾取
・サステナビリティ基準
・持続可能な目的地コーディネーター
・ 宛先資産のインベントリ
・目的地の管理ポリシーまたは戦略
・観光による自然への影響への対応
・ランドスケープ&シーナリー
・固形廃棄物の削減
・旅行による輸送排出量の削減
・エネルギー消費の削減
・有形文化財
・無形遺産
・計画へのコミュニティの関与
・地元起業家の支援
・地元の商品やサービスの宣伝
・健康と安全 
・企業のサステナビリティ推進

申請方法
申請の流れとしては、地域の担当者がレポートを作成することが必須であり、その内容に基づいて評価されます。認証された地域は、GDの公式ホームページに掲載され、「積極的に持続可能な観光に取り組む地域」として認められ、国内外に広く発信されています。

日本で選ばれた地域について

日本国内でもGDのトップ100に選ばれた観光地があります。ここでは近年の観光地を以下の表にしてまとめてみました。

2020年ニセコ町、釜石市、三浦半島、京都市、白川村、沖縄県
2021年京都市、釜石市、ニセコ町、奄美大島、阿蘇市、長良川流域、七尾市および中能登町、那須塩原市、佐渡市、小豆島町、豊岡市、与論島
2022年釜石市、阿蘇市、下呂温泉、箱根町、東松島市、南知多町、那須塩原市、小国町、大洲市、小豆島町

5年連続で選ばれた釜石市の事例

「世界の持続的な観光地100選」として選ばれた地域が、どのような理由といきさつで選出されたか知りたいという方もいることでしょう。こちらでは、2018年から5年間連続で選ばれた岩手県釜石市の事例について紹介します。

東日本大震災の被災地の一つである釜石市は、「漁船の活用による観光船の復活」をテーマに掲げ、震災で廃船という形になった遊覧船「はまゆり」を低コストで修復しました。観光客がいるときはクルーズ船として、漁業の繁忙機は漁船として活用することで、地域の漁師たちの所得向上などにつながりました。

また、釜石市は、岩手大学とも連携したプログラムも実施。乗船客に対し、採水した海水中のマイクロプラスチックのこと、海洋環境の変化や要因を学ぶ場を提供したことで、環境面への貢献の側面でも高く評価されています。

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岩手県釜石市のサステナブルツーリズムの取り組みを紹介 釜石市は2016年よりサステナブルツーリズムに積極的に取り組んでおり、数々の実績をあげています。2018年に観光地の国際認証機関「グリーン・ディスティネーションズ」により、日本初となる「世界の持続可能な観光地100選」に選出され、以降2023年まで6年連続で選出されています。

GDアワード・認証について

「GDアワード」は、持続可能な観光を推進するための国際的な表彰制度で、「グリーン・デスティネーションズ基準」(GD基準)に基づいて評価されます。受賞は、第三者認証機関による信頼の証とされ、地域の持続可能な観光地としての国際評価が向上します。

GDアワードは、持続可能な観光地管理に重きを置き、その観光地の優れた成果を表彰するものです。GD認証は、観光地の品質と持続可能な観光地管理が世界最高水準であることを意味します。

2018年に開始され、2024年10月時点で世界中の61地域がアワードを受賞し、11地域が認証(GSTCサーティファイド※)を取得しています。

GD基準に基づいて「持続可能な観光」への取り組みが評価されます。この基準は、「観光地管理」「自然と景観」「環境と気候」「文化と伝統」「社会福祉」「ビジネスとコミュニケーション」の6つのセクションに分類されており、84項目にわたる評価を実施し、達成度に応じてアワードや認証が授与されるというものです。

※GSTC(世界持続可能な観光協議会)の認証で、GD基準に完全に準拠することが必要です。

日本のGDアワード受賞地域

日本からは2024年に4つの地域が受賞しました。特に、岩手県釜石市は前回のシルバー賞からゴールド賞へとランクアップし、愛媛県大洲市、香川県小豆島(小豆島町、土庄町)、岐阜県高山市は初めて審査を受け、いずれもシルバー賞を獲得しました。この結果により、昨年シルバー賞を受賞した北海道ニセコ町とあわせ、現在日本国内では合計5地域が「GDアワード」を受賞したことになります。

欧米で拡大している持続可能な観光への取り組みは、日本国内でも関心が高まりつつあり、「GDアワード」受賞地域も増加しています。今後、より多くの地域がこの動きに参加し、日本全体の世界的評価がさらに高まることが期待されます。

受賞した地域は、GDアワードのロゴマークを活用したプロモーションや、グリーン・デスティネーションズ公式ウェブサイトを通じた国際的な宣伝が可能です。また、サステナビリティに関心を持つ旅行者、特に高い消費力を持つ層を引きつけることも期待されています。

海外から人気が高い日本、サステナブルツーリズムに取り組む

サステナブルツーリズムは、日本でも耳にする機会が増えています。新型コロナウイルスの影響で2020年から2021年の国内外の観光が減りましたが、ここ最近、行動制限が緩和され、日本でも海外からの観光客が増えています。

また、日本政策投資銀行と日本交通公社(JTBF)が、「DBJ・JTBFアジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(第3回 新型コロナ影響度 特別調査)」を実施したところ、「コロナ収束後に行きたい国ランキング」として、日本が1位を獲得しました。外国人にとって日本の印象は、食事が美味しく清潔感があるなどの理由で高く評価されているそうです。

日本は海外から人気のある国だからこそ、サステナブルツーリズムに注力し、観光客・地域の人・ツアー発案者の「三方よし」の関係性が築かれることが期待されています。

参照:Green Destinations

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  • サステナブルツーリズム
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