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再エネだけじゃない!新しい蓄電システムと欧州企業の取り組み

2024 7/26
環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
CO2削減 SDGs ドバイ万博 企業事例 気候変動
2022-6-152024-7-26
再エネに転換するだけじゃない。「削減・省エネ」と「話し合うこと」も重要なカギ

脱炭素社会の実現に向けて、多くの国や企業が再生可能エネルギーへの転換やテクノロジーの開発などを行なっています。ドバイ万博でもオフグリッドなコーヒーメーカーや、環境負荷がより少ない洋上風力などが紹介されており、エネルギー問題に対する解決策が紹介されていました。今回は、欧州の3カ国(ドイツ・フィンランド・ノルウェー)に絞って、企業の取り組み事例についてご紹介します!

目次

再生可能エネルギーへの転換

再生可能エネルギーの割合が全体の48%を占めるドイツでは、藻類による発電や地球の核の熱を利用した発電、蓄電するためのテクノロジーが紹介されていました。ドイツの都市ミュンヘンは、2040年までに核の熱を利用し、100%カーボンニュートラルな方法での地域熱供給を目指しています。

SEMAR
SEMAR

ノルウェーパビリオンでは、SEMAR社による洋上風力発電が紹介されていました。一つ一つを固定するのではなく、蜂の巣型に設置します。そうすることで、従来のものと比較して海底への設置面積が少なく済み、損傷を最小限に抑えることができます。

Sunlit Sea社による浮体式太陽光発電も紹介されていました。海の上で発電することで、貴重な土地を食糧生産やその他のことに活用することが可能になります。また、水によって冷やされることで従来のものと比較して15%ほど効果が高まるそうです。

新しい蓄電システム

再生可能エネルギーは、常に安定して供給できないというデメリットがあります。また、発電しても、蓄電することができずに多くのエネルギーが無駄になっています。

ドイツパビリオンでは、それらの問題を解決する方法の一つとして「岩石蓄電システム」が紹介されていました。大量の水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を発電したエネルギーで作った熱風で600℃以上まで熱してエネルギーをためます。電力が必要な場合は、水をかけることで酸化カルシウムと水蒸気に変換し、タービンを回して発電を行います。この方法は従来の蓄電池とは異なり、レアメタルなどを使用せずに蓄電することが可能です。

ドイツパビリオン

また「StEnSea」と呼ばれる深海揚水発電も紹介されていました。コンクリート製の球体を海底600mから800mの水深に設置します。深海の圧力を利用することで充放電を行なっており、蓄電されるにつれて球体の中の水は減っていきます。放電したい場合は、水を入れることでタービンと発電機が稼働し、グリッド(送電系統)を伝ってエネルギーを供給します。

消費量を減らすための工夫

フィンランドパビリオン

フィンランドパビリオンでは、電源を指す必要がなく空気中の二酸化炭素を取り込んで、化学反応で合成メタンガスをエネルギーとしたオフグリッドなコーヒーメーカーが紹介されていました。こちらはWärtsiläとPauligの2社が共同で開発したもので、コーヒーメーカーに限らず多くのものに転用可能だそうです。

私たちが普段使用しているテレビやドライヤーなどにこの技術が応用されれば、消費するエネルギー量も大きく削減していけるのではないでしょうか。

また、ノルウェーパビリオンでは、船の船舶を綺麗にするためのテクノロジーも紹介されていました。こちらは一見するとエネルギーとは関係ないように思われますが、抵抗を減らすことができるので無駄なエネルギーを使用せずに済みます。小さなことかもしれませんが、それらの積み重ねが大切なのだと改めて感じました。

原子力発電は?

脱炭素社会の実現に向けて、原子力発電所を再稼働や新規建設する国がある一方、廃止を行う国もあります。フィンランドパビリオンでは、新規の建設は行われていませんが、5機が稼働しており原子力発電の建設や管理方法、廃棄・処理方法に関するテクノロジーが紹介されていました。フィンランドでは既に使用済み核燃料を埋める場所が決まっています。それが実現した背景には、地域住民に対してきちんと情報を開示し、丁寧な説明を何度も行なった結果だそうです。

フィンランドパビリオン

原子力に対して怖さはないのかスタッフの方に質問したところ、国民全員が納得している訳ではなく怖いと思っている人もいるけれど、テクノロジーは日々進化しているからこそ、きちんとそのことも知る必要があると思う、と仰っていました。

最後に

2019年度の日本のエネルギー自給率は12.1%ととても低いです。2050年のカーボンニュートラルに向けて再生可能エネルギーに転換しつつ、自給率を上げることが求められています。その一方で、使っている全体の量を削減することも重要です。

周りを見渡してみると、無駄にしてしまっている電気も多くあるように感じます。例えば、自動販売機、パチンコ店、コンビニなどです。本当に24時間煌々と明るく光っている必要があるのでしょうか?私は時々それらをみて悲しくなることがあります。

また、原子力発電も賛否両論あると思います。しかし、フィンランドのスタッフの方が話されていたように、「怖い」という感情だけでなく、データなどを元にきちんと現状を把握することも重要だと思います。

原子力発電に限らず、今後より多くの人がエネルギー問題に関心を持ち、意見を交換することで妥協点を見つけ、自給率の向上に繋ってほしいと思います。

参照:
STENSEA
StEnSea – Stored Energy in the Sea
Honeymooring™ | Semar AS
Sunlit Sea
Benefits of Jotun’s Hull Skating Solutions
Power-to-X technology will enable Wärtsilä and Paulig to brew coffee sustainably at the Expo 2020 Dubai
What are Power-to-X solutions?
DLR Events | Limestone storage |

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