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小学校の探究学習とは?身につく力や進め方、テーマ例をわかりやすく解説

2026 7/09
リジェネラティブツーリズム
サステナブルツーリズム 持続可能な観光 探究学習 教育
2026-7-14
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小学校の探究学習について、「どのような学びなのか」「子どもに何が身につくのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。探究学習は、子どもが身近な疑問や課題を見つけ、自分で調べ、考え、まとめて表現していく学びです。

本記事では、小学校における探究学習の意味や重視される理由、身につく力、基本的な進め方を解説します。小学生におすすめのテーマ例や、家庭・学校でサポートするときのポイントも紹介するので参考にしてみてください。

目次

小学校の探究学習とは?

小学校の探究学習とは、子どもが自分の疑問や興味を出発点にして、課題を見つけ、調べたり考えたりしながら学びを深める学習です。教科書の内容を覚えるだけでなく、「なぜだろう」「どうすればよいだろう」と考える過程を大切にします。[1]

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総合的な学習の時間との関係

小学校の探究学習は、主に「総合的な学習の時間」の中で行われます。総合的な学習の時間とは、実生活や社会の課題について学び、考える時間です。具体的には地域課題、環境、福祉、国際理解など、実社会とつながるテーマを扱います。[2]

教科を横断した学びを重視する点が、総合的な学習の時間の特徴です。国語で学んだ資料を読み取る力や、算数で学んだデータを整理する力を組み合わせ、実社会で使える能力を育みます。

自由研究や調べ学習との違い

探究学習は、自由研究や調べ学習と似ている部分もあります。ただし、調べた内容をまとめるだけで終わらず、問いを立てて情報を集め、整理し、自分の考えを表現する点が探究学習の特徴です。

たとえば、「学校で必要以上に使われている水の量を調べる」だけでは、調べ学習で終わってしまいます。そこから「学校で水を大切に使うために、自分たちには何ができるか」と問いを立て、改善策まで考えることで、探究学習へと深まります。

小学校で探究学習が重視される理由

小学校で探究学習が重視される背景には、将来予測が難しい「社会の大きな変化」があります。子どもたちが大人になる頃には、暮らしや仕事のあり方、求められるスキルが今とは大きく変わっているでしょう。

そのような時代において、ただ「決まった正解」を暗記するだけの学習では十分とはいえません。環境問題や食品ロス、地域課題など、実社会には「答えが一つではない問題」があふれているからです。

だからこそ、小学生のうちから探究学習を通じて「自分で課題を見つける力」や「複数の視点から考える力」を養うことが重要です。「なぜ?」「自分に何ができる?」と問い続ける経験が、未来を生き抜く力へとつながっていきます。

探究学習で小学生が身につけられる4つの力

探究学習では、知識を覚えるだけでなく、これからの学びや生活に役立つ力を育てることができます。ここでは、小学生に身につきやすい4つの力を紹介します。[3]

主体的に学ぶ力

探究学習の大きな特徴は、子ども自身の「疑問」や「興味」を出発点にすることです。

身近な疑問や好きなことからスタートするため、「もっと知りたい」「実際に試してみたい」という内発的な意欲が自然と引き出されます。大人から言われた課題をただこなすのではなく、「自ら問いを立てて解決していく」という一連の経験が、これからの時代に必要な主体的に学ぶ力へとつながっていくのです。

思考力・判断力・表現力

探究学習では、集めた情報をそのまま受け取るのではなく、分類したり、比較したりする過程が重要です。いくつかの情報をもとに「何が言えるのか」を考えることで、思考力や判断力が育ちます。

また、わかったことをポスターやスライド、発表などで伝える経験を通して、表現力も身につきます。

問題解決力

探究学習では、予定通りに進まないこともあります。調べたい情報が見つからなかったり、実験やアンケートの結果が予想と違ったりすることもあるでしょう。

そのようなときに、「別の方法で調べてみよう」「もう一度問いを見直してみよう」と考える経験が、問題解決力につながります。うまくいかない経験も、探究学習では大切な学びになります。

協働する力

小学校の探究学習では、グループで話し合ったり、役割を分けたりする活動も多くあります。友だちと意見を出し合う中で、自分とは違う考えに触れ、協働する力が身につきます。

協働する力は、ただ仲よく作業する力ではありません。相手の意見を聞き、自分の考えを伝えながら、よりよい方法を一緒に考える力です。探究学習は、そのような経験を積む機会にもなります。

小学校の探究学習の進め方

探究学習は、基本的に「課題の設定」「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」の流れで進めます。ただし、順番通りに一度進めて終わりではありません。途中で問いを見直したり、追加で調べたりしながら、学びを深めていきます。

1. 課題を設定する

探究学習で最初に行うのは、課題を決めることです。小学生の場合は、身近な疑問や、生活の中で気になったことから始めると取り組みやすくなります。

たとえば、「なぜ給食の食べ残しは出るのか」「学校の周りにはどんな生き物がいるのか」「地域の川はきれいなのか」などです。

大切なのは、子どもが「調べてみたい」と思える問いにすることです。大人が決めたテーマよりも、自分で見つけた疑問のほうが、学びに向かう意欲が高まりやすくなります。

2. 情報を集める

課題が決まったら、必要な情報を集めます。リサーチ方法としては、本やインターネットで調べるだけでなく、観察や実験、アンケート、インタビューなども有効です。

たとえば、地域について調べるなら、実際に町を歩いて観察したり、地域の人に話を聞いたりできます。給食の食べ残しをテーマにするなら、食べ残しの量を記録するのも一つの方法です。

自分で見たり聞いたりすることで、本やネットの情報だけでは気づけない発見が生まれます。

3. 整理・分析する

集めた情報は、そのまま並べるだけでは学びが深まりません。表や図、グラフ、付箋などを使って整理し、共通点や違い、原因を考えましょう。

小学校低学年の探究学習では、写真や絵を使って気づいたことをまとめる方法が向いています。高学年なら、アンケート結果をグラフにしたり、複数の資料を比べたりすると、より深い考察につながります。

整理・分析の場面では、「何がわかったのか」「まだわからないことは何か」を分けて考えることも大切です。

4. まとめ・表現する

最後に、わかったことや考えたことをまとめて表現します。新聞、ポスター、スライド、発表、動画など、テーマや学年に合わせて方法を選びましょう。

まとめるときは、結果だけでなく「なぜそう考えたのか」「調べる前と後で考えがどう変わったのか」まで伝えることが大切です。

また、発表後に友だちや先生から意見をもらうことで、新しい問いにつながります。探究学習は、発表して終わりではなく、次の学びにつなげることこそが重要です。

小学生におすすめの探究学習テーマ例

探究学習のテーマは、子どもにとって身近なものから選ぶことが大切です。最初から大きな社会課題を扱おうとすると、何を調べればよいのか迷いやすくなります。

まずは、学校生活や家庭、自然など、子どもが日ごろから見たり感じたりしていることに目を向けてみましょう。そこから「なぜ?」「どうすれば?」と問いの形に変えることで、探究学習のテーマとして取り組みやすくなります。

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生活・学校に関するテーマ例

生活や学校に関するテーマは、低学年から高学年まで取り組みやすい分野です。毎日の生活と直結しているため、子ども自身が当事者意識を持ちやすいという特徴があります。

たとえば、次のようなテーマが考えられます。

  • 給食の食べ残しを減らすにはどうすればよいか
  • 朝ごはんを食べる習慣を続けるためにどのような工夫ができるか
  • 学校をもっと過ごしやすくするには何が必要か

こうした身近なテーマは、校内で観察やアンケートを行いやすい点がメリットです。また、単に調べて発表して終わるのではなく、「実際の給食の食べ方を見直す」など、子どもたち自身の日々の行動変容に直結させやすい点も大きな魅力といえます。

自然・環境に関するテーマ例

自然や環境に関するテーマは、理科で学ぶ生き物や植物の知識、社会で学ぶ環境問題の知識を活かしやすい分野です。

具体的には、次のようなテーマがあります。

  • 学校の周りの生き物が暮らしやすい環境を守るために何ができるか
  • 学校で出るごみを減らすためにどのような工夫ができるか
  • 雨の日にできる水たまりを減らすために校庭や通学路をどのように見直せるか

自然をテーマにすると、資料を読むだけでなく、実際に観察して記録を取りやすいため、子どもが自分の目で確かめながら考えを深められます。

地域・社会に関するテーマ例

地域や社会に関するテーマでは、自分が暮らす町のよさや、身近な課題に目を向けられます。教室の中だけで考えるのではなく、地域の人に話を聞いたり、実際に町を歩いて調べたりできる点が特徴です。

探究のテーマとしては、次のようなものがあります。

  • 自分の町の魅力を多くの人に伝えるために何ができるか
  • 地域のお祭りをこれからも続けていくために、自分たちに何ができるか
  • 高齢者が暮らしやすい町にするには何が必要か

地域をテーマにすると、子どもが社会とのつながりを実感しやすくなります。自分たちの生活が、地域の人たちの工夫や支えによって成り立っていることにも気づけます。

SDGsに関するテーマ例

SDGsに関するテーマは、身近な生活と世界の課題を結びつけて考えやすい分野です。最初から大きな問題として捉えるのではなく、学校や家庭でできることから考えると、小学生にも理解しやすくなります。

たとえば、次のようなテーマにできます。

  • 食品ロスを減らすために小学生ができることは何か
  • 水を大切に使うにはどうすればよいか
  • 学校で使う紙を減らすためにどのような工夫ができるか

SDGsをテーマにすると、自分の行動が社会の課題とつながっていることに気づきやすくなります。調べたことを、家庭や学校での小さな行動に生かしやすい点も特徴です。

テクノロジーに関するテーマ例

テクノロジーも、探究学習のテーマとして取り入れられます。その際は、「どんな場面で役立つのか」「安全に使うには何に気をつければよいのか」を考えることが大切です。[4]

取り組みやすいテーマには、次のようなものがあります。

  • プログラミングで学校生活を便利にできるか
  • AIは小学生の勉強にどのように役立つのか
  • 安全にインターネットを使うにはどうすればよいか

テクノロジーをテーマにすると、情報を上手に使う力だけでなく、ルールや使い方について考える力も育てられます。身近なタブレットやインターネットを題材にすることで、学びを生活に結びつけやすくなります。

小学校で探究学習をサポートするときのポイント

小学校の探究学習では、子どもへの声かけや見守り方も大切です。保護者や教師が先に答えを教えすぎると、子どもが自分で考える機会が少なくなってしまいます。

サポートするときは、「どうしてそう思ったの?」「ほかの方法はあるかな?」「誰に聞いたらわかりそう?」など、考えを広げる問いかけを意識しましょう。子どもが自分の考えを整理しながら進められるように、必要な場面で道筋を一緒に確認することが大切です。

小学校の探究学習の設計に悩んだら専門家に相談を

小学校で探究学習を取り入れたいと思っても、「どんなテーマがよいか」「どう評価すればいいか」と授業づくりに悩んでしまう方も多いでしょう。探究学習の設計にはさまざまなプロセスがあり、日々の業務と並行して行うのは簡単ではありません。

もし探究学習の設計にお悩みの場合は、ぜひアスエクにご相談ください。旅行の手配からプログラムの企画、当日の案内、振り返りまで、専門スタッフがサポートします。

「リジェネ旅」がおすすめする実践的プログラム

「リジェネラティブ(再生)」や「サステナブル(持続可能)」な視点は、これからの社会を担う子どもたちの学びに不可欠な要素です。

リジェネ旅では、単なる見学や修学旅行にとどまらず、地域のリアルな課題解決を通じて生徒たちの「自ら問いを立てる力」を育む、実践的な探究学習プログラムを提供しています。

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小学校の探究学習は身近な疑問から始めることが大切

小学校における探究学習は、子どもたちが自ら問いを立て、実社会の課題と向き合うことで、予測困難な未来を生き抜く力を育む「社会への第一歩」です。

生活や環境、SDGsといった身近なテーマを入り口に、子ども自身の「知りたい!」という好奇心を出発点にすることで、学びはより深く豊かなものになります。

このプロセスで大人に求められるのは、すぐに正解を与えることではありません。「なぜだろう?」「一緒に考えてみよう」と、子どもの問いに寄り添う姿勢が大切です。

ときには地域や外部の力も借りながら、社会全体で子どもの探究心を育てていくこと。それが、未来の持続可能な社会づくりへとつながっていくのです。

小学校の探究学習に関するよくある質問(FAQ)

小学校の探究学習について、低学年での取り組み方、テーマの決め方に疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、保護者や先生が気になりやすい質問に答えます。

小学校での探究学習はいつから始まりましたか?

小学校では、平成14年度から「総合的な学習の時間」が本格的に始まり、その中で探究的な学びが取り入れられてきました。現在は、各教科で学んだ知識を実生活や社会の課題と結びつけ、自分で考え表現する学びとして重視されています。[5]

探究学習は低学年でもできますか?

探究学習は低学年でも取り組めます。ただし、その場合は難しい社会課題から始めるよりも、身近な植物、学校生活、好きなもの、家の中で気になることなど、生活に近いテーマから始めるのがおすすめです。

また低学年の探究学習では、観察したことを絵に描いたり、写真で記録したりする方法も適しています。無理に難しい発表にするより、気づきを言葉にする経験を大切にしましょう。

探究学習のテーマが決まらないときはどうすればよいですか?

テーマが決まらないときは、好きなこと、困っていること、不思議に思ったことを書き出してみましょう。そこから「なぜ?」「どうすれば?」の形に言い換えると、探究学習の問いにしやすくなります。

たとえば、「虫が好き」なら「学校の周りにはどんな虫が多いのか」、「給食の残りが気になる」なら「給食の食べ残しを減らすにはどうすればよいか」と広げられます。

参考文献

[1] 文部科学省「小学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編」

[2] 文部科学省「総合的な学習(探究)の時間」

[3] 文部科学省「今、求められる力を高める 総合的な学習の時間の展開(小学校編)」

[4] 文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」

[5] 文部科学省「『総合的な学習の時間』の一層の充実」

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