MENU
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  1. ホーム
  2. 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  3. SDGsとコーヒー|2050年問題の影響と生産危機を救う解決策

SDGsとコーヒー|2050年問題の影響と生産危機を救う解決策

2024 7/26
経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
人権 持続可能な社会 気候変動
2022-2-42024-7-26
美味しいコーヒーが飲めなくなる?コーヒー2050年問題と対策

皆さん、コーヒーはお好きですか?

コンビニエンスストアでは一杯100円で楽しめるので、飲む機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。しかし、このまま平均気温が上昇すると気候の変化によってコーヒー栽培が難しくなり、収穫量が減ってしまうと言われています。また、安さの裏では児童労働や農薬による健康被害といった人権侵害も起こっています。私たちは、美味しく飲んでいるコーヒーは誰が作っているのか、どこから来ているのかといった背景について、もっと関心を持つ必要があるかもしれません。

目次

コーヒー2050年問題

コーヒー問題
引用:keycoffee- 2050年には美味しいコーヒーは飲めない?

コーヒーに限らずですが、現在育てられている作物は現在の気温に適しているのでその土地で栽培されています。コーヒーの生産には、「標高」や「寒暖差」そして温度・日射量・降水量といった「微気候」など、環境要素がとても重要です。しかし、このままのペースで気温が上昇し続けると、2050年には栽培できる土地が50%、なんと半分に減ってしまうと言われています。

このような深刻な状況に置かれているコーヒー豆ですが、中国やインドなどの新興国の生活水準が向上したことで、コーヒーの需要は増加しています。また日本国内でも、コーヒーチェーン店やコンビニで飲めるコーヒーなどの人気により消費量が増加しています。

気候変動による影響

先ほども述べた通り、気候変動でコーヒー豆の収穫量が少なくなると消費量に対して供給量が追いつかなくなり、価格が上昇することが考えられます。また、コーヒー栽培をしている農家の数も、収穫量が減って生計が成り立たなくなると減ってしまいます。

コーヒー2050年問題に対する解決策

まず1つ目の解決策として、品種の開発があります。持続可能なコーヒー栽培を目指す研究機関であるWorld Coffee Research(WCR)は、IMLVT(国際品種栽培試験)と呼ばれる計画を進めており、病気に強く、気候変動にも対応できる丈夫な品種の開発・研究を行っています。

持続可能なコーヒー栽培に向けた取り組み
引用:持続可能なコーヒー栽培に向けた取り組み

2つ目の解決策としては、培養コーヒーです。フィンランドのVTT技術研究センターがコーヒーの葉の細胞から「培養コーヒー」を作ることに成功しています。

これからは、本来コヒー栽培に適していない土地で生産されるコーヒー豆の販売が当たり前の時代になるかもしれません。

対策に乗り出す企業

スターバックス

スターバックス

コーヒーチェーンとして有名なスターバックスでは、南米コスタリカにあるスターバックス唯一の自社農園「ハシエンダ アルサシア」にて、常駐する農学者と共に気候変動によって引き起こされる病害虫に耐えられる品種の開発を進めています。また、小規模農家が高品質で効率的なコーヒー栽培ができるよう研究も行っています。なお、ここで開発した品種や栽培方法などは、世界中のコーヒー生産者に無償提供しています。

キーコーヒー

キーコーヒー

こちらも新しい品種改良の取り組みに加えて、候変動適応策として、直営農園周辺に点在する協力生産農家の栽培地を借りて5箇所の標高の高いエリアで栽培試験を行っているそうです。しかし、標高を高くすると工作面積が狭くなってしまうことに加え、電気やガス、水道などのインフラ整備や労働力の確保など、まだまだ課題が残っているそうです。

これらの企業は、どちらもコーヒー豆の栽培にのみに力を入れているわけではく、フェアトレードの認証を得たものを使用するなど、人権に対してもとても配慮しています。

最後に

仕事の合間にコーヒーを飲む方も多いと思います。しかし、このまま気温が上昇すると、近い将来コーヒーの値段が上昇し、あるいは生産量が激減することで、手軽に飲めなくなってしまうかもしれません。

今回はコーヒーに焦点を当てさせていただきましたが、私たちの主食であるお米や青森のりんごなども現在栽培適地が地球温暖化によって北へ進んでいるそうです。このままでは本来収穫できていたものができなくなるので、地域の郷土料理なども変わっていくかもしれません。

日本でも、未来の食材として昆虫食や培養肉、こんにゃくから作られたお米などが開発されています。これらを完全に否定したい訳ではありません。しかし、今の適地にその作物があることで生態系のバランスが整っている可能性があると思います。私は普段コーヒーをたくさん飲む訳ではありませんが、カフェを利用するときはスタバを利用するようにしたり、フェアトレードや自然に配慮している認証マークがついているものを購入するなど、できる範囲で取り組みを行っています。トレーサビリティを強化している商品を購入することで、より持続可能なコーヒー栽培へ繋がるのではないでしょうか。

地球温暖化を軽減するための努力と、新たな環境に適応させる技術や人権、雇用の保護に向けた努力。この2つのバランスを取りながら、消費者も企業もまずは意識を変えることが重要だと感じます。

参照:
キーコーヒー株式会社
コーヒーの価格高騰が止まらない!?「コーヒーの2050年問題」スタバの取り組みとは | 食品産業新聞社ニュースWEB
【2050年問題】美味しいコーヒーが飲めなくなる?未来のために今の私達にできること
Starbucks Coffee Japan – スターバックス コーヒー ジャパン
国際多地域実証試験 International Multi-location Variety Trial|FOR SUSTAINABLE COFFEE PRODUCTION|キーコーヒー株式会社

あわせて読みたい
タンパク質クライシスに迫る【前編】植物性ミートや培養肉の可能性 タンパク質クライシスが迫る中、救世主として注目の食材を徹底解説。前編では植物性ミートや培養肉、後編では昆虫食や藻類の研究・商品開発を紹介。今後の食卓の未来に迫ります。
あわせて読みたい
タンパク質クライシスに迫る【後編】注目の昆虫と藻類の可能性 持続可能なタンパク質革命が進行中。コオロギやカイコからは豊富な栄養素が、ユーグレナやスピルリナからは環境に優しい生産が期待されます。これらの新たな食品源は、食文化を変える可能性を秘めています。




経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
人権 持続可能な社会 気候変動
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

メルマガ登録




New Posts
  • ©2025 Virgin Cruises Intermediate Limited
    ヴァージン・ヴォヤージュが目指す、海への誓いと持続可能な船旅
    2025年7月10日
  • © 2025 Royal Caribbean Group.
    ロイヤル・カリビアン・クルーズ、最高のバケーション体験は持続可能なカタチで
    2025年7月9日
  • © 2025 Wander in Paradise
    ボラボラ島が模索する、未来の観光のかたち
    2025年7月9日
  • モンゴルの大草原を馬で駆ける。体験型ツアーがツアーグランプリ2025 【大賞】国土交通大臣賞を受賞!
    モンゴルの大草原を馬で駆ける。体験型ツアーがツアーグランプリ2025 【大賞】国土交通大臣賞を受賞!
    2025年7月9日
  • YAMAPオフィス前の小島さん
    YAMAPふるさと納税、累計寄付2億円の原動力は「共助の心」。ファンと地域で育む、“再生”のかたち。
    2025年7月9日
  • ニセコと羊蹄山
    【北海道ニセコ高等学校 x JaSCA対談】 持続可能な観光づくりは人づくりがすべて
    2025年7月8日
  • 多様性のある子どもたち
    ニューロダイバーシティが企業成長のカギに?今注目される理由と導入メリットとは
    2025年7月7日
  • ボトルに入った水をコップに注ぐ
    太平洋諸島、観光業の新たな地平を拓く!持続可能性への挑戦
    2025年7月2日
  • デスクの上にパソコンを広げて話す男女
    社会的責任を数値化する「ソーシャル・オーディット」とは?
    2025年7月2日
  • フィンランドの国旗と地図
    フィンランドのサステナ旅への取り組み
    2025年7月2日
Ranking
  • 環境評価システム EPEAT(イーピート)とは?認証を取得している企業事例もご紹介
    EPEAT(イーピート)認証とは?重要性と国内外の事例を紹介
    2022年2月17日
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)
    2022年3月4日
  • オーストラリアの写真
    オーストラリアの環境問題への取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月2日
  • スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組み
    スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組みと成功要因を解説
    2024年7月2日
  • 観光税は持続可能な観光につながる?
    観光税は持続可能な観光につながる?世界と日本の導入事例を解説
    2024年8月6日
  • 省エネにも積極的。ニュージーランドのエネルギー事情
    【リライト】ニュージーランドのエネルギー事情と水力発電
    2023年9月29日
  • オランダの運河に浮かぶ!サステナブルな水上住宅 Schoonschip
    オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶサステナブルな水上住宅 Schoonschip
    2023年7月21日
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅
    2024年3月15日
  • リサイクル率世界トップを誇るドイツの衣料品廃棄処分の現状
    リサイクル率世界トップを誇るドイツ|衣料品廃棄処分の現状は?
    2024年1月30日
  • カナダのSDGs取り組みとサステナブルツーリズム
    カナダのSDGsに対する取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月29日
Category
  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
  • 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
  • 社会(ヘルス、まちづくり、ジェンダー)
  • 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  • その他
    • ドバイ万博
Tag
CO2削減ESGESG投資SDGsアメリカオランダカーボンニュートラルサステナブルツーリズムサーキュラーエコノミーステークホルダードイツドバイドバイ万博ニュースビジネスと人権ファッションフードロスプラスチックマイクロプラスチックリサイクルリジェネラティブツーリズムリジェネラティブ農業レポート人権人権デューデリジェンス代替タンパク質企業事例再生可能エネルギー北欧取り組み事例各国の事例地球温暖化持続可能な社会持続可能な観光日本気候変動海洋プラスチック問題温室効果ガス環境問題生物多様性畜産業脱炭素観光業界認証農業
Pick Up
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)

    CO2削減SDGsサステナブルツーリズム気候変動脱炭素観光業界
    記事を読む
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅

    サステナブルツーリズムリジェネラティブ・ツーリズム持続可能な観光気候変動観光業界
    記事を読む

メルマガ登録

PR問い合わせバナー

目次