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日本との架け橋を繋ぐ、スウェーデン・マルメ市のスタートアップ拠点Minc.

2025 3/11
経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
企業事例 北欧 持続可能な観光
2025-3-18
日本との架け橋を繋ぐ、スウェーデン・マルメ市のスタートアップ拠点Minc.

北欧バルト三国の8カ国は、シリコンバレーに次ぐユニコーン企業輩出地域といわれています。中でも「北欧のシリコンバレー」とも呼ばれるスウェーデンは、世界的な音楽ストリーミングサービス企業・Spotifyや、スウェーデン国内外で普及している送金サービスKlarnaといった、さまざまなビジネスモデルを世界へ輩出した国としても知られるようになりました。

アイディアをビジネスとして形にする上で大切なのは、資金だけでなく集中して作業に取り組める環境や、ステージに合わせて的確なアドバイスをしてくれる存在ではないでしょうか。

近年、北欧諸国ではこうしたスタートアップ企業を支援する取り組みが自治体ぐるみで行われるようになています。今回はそのうちのひとつである、マルメ市のスタートアップ拠点・Minc. をご紹介します。

スウェーデンの南部・マルメ市について

スウェーデンの南部・マルメ市について

スウェーデンの南にある都市・Malmö(マルメ)は、スウェーデンの中で3番目に大きな町です。362,133人が住んでいますが(2023年12月時点)、全人口の約3分の2は世界186カ国で生まれた市民であることから、国際色が豊かな点が特徴です。スウェーデンの中でも人口の増加率が高い町として注目を集めています。

もうひとつ注目すべき点は、人口の年齢層の若さ。全人口のうち35歳以下は47%と高く、うち21%は18歳以下です。

以上の特徴から、マルメは近年経済面での成長にも期待が高まっており、多くのスタートアップが生まれるのに適した環境だといえます。

目次

Minc.って、どんな場所?

Minc. は、スタートアップ支援を行うハブとして。2002年に活動をスタートしました。マルメ市が運営する場所であることも後押しし、市民の誰もが気軽に利用できる拠点として20年以上も続いています。

参加申請のフォームに記入すると、ビジネス活動の内容やフェーズに合わせたプログラムを提案してもらえ、安心してスタートアップを始める一歩が踏み出せます。

ハブ内では年間100以上のスタートアップが活動しており、うち40%は女性によって起業されている点から、社会的な属性に関係なく誰にでも開けた場所であることがわかります。

何をしているの?

Minc. では、スタートアップ企業のフェーズや目的・ゴールに合わせてたプログラムを提供しています。

大きく4つのフェーズに分けて、以下のようなプログラムが構成されています。

  • アイディアを形にする
  • ビジネスの規模を拡大する
  • さらなる繋がりを得る
  • ビジネスを加速させる

在籍するコーチやインストラクターから、さまざまなアドバイスや情報を提供してもらえるため、起業が初めての方でも安心して挑戦できる仕組みがあります。

またプログラム以外にも、minc. では、ほかのスタートアップ企業や、過去Minc.に在籍していた企業が 参加するセミナー・ワークショップも用意しています。

交流を通じて刺激や新たな学びを得る機会もあり、さらなる仲間・つながりを作る拠点としてもMinc. という場所が大いに貢献しているのです。

Minc.の具体的な取り組み

Minc.の具体的な取り組み

Minc. が行うそれぞれのプログラムの中では、フェーズや目的に合わせて、在籍コーチが適切な指導・アドバイスなどを提供しています。

例として「Test your idea(アイディアを形にする)」というプログラム内では、10週間、毎週セッションが設けられるほか、コーチによる個人指導、グループセッションなどが受けられるようになっており、参加者のアイディアを形にするためのサポートを行います。

プログラム期間中は、Minc. 内のワークスペースを自由に使用できるため、仕事に集中するだけでなく、同じ場所で時間を共にする仲間との出会いにも期待できます。

事業内容は違えど、同じようにパッションを持って取り組む仲間たちとの会話を通じて新たな刺激を得られる環境は、Minc. に所属する大きなメリットといえるでしょう。

ほかにも、不定期に開催されるワークショップ・セミナーでは、毎度多岐にわたるテーマが設定されており、事前登録すれば自由に参加できる仕組みになっているのもうれしいポイントです。

過去に行われたテーマや内容として、組織のリーダーとして必要な「フィードバックの与え方・受け方」や、Minc.に在籍する仲間やスタッフと自由に交流ができる朝食会などがあります。

全体を通して、自身のビジネスに熱心に取り組みながら、同じように苦楽を経験した仲間と横のつながりを作ることで、参加者同士がお互いに励まし合いながら成長できるような環境が整っています。

どんな人たちが活躍しているの?

スタートアップが課題解決に取り組む分野は、IT関連のサービスや飲食・物販など多岐にわたります。

例えば、2018年に創業したスタートアップ企業・SinCode AIが挙げられます。SinCodeの創業者であるHugoとJackは、学生時代にコードのいらないプラットフォーム作成ツールの先駆けである当サービスを作り、2023年にSNSで大反響を得ることになりました。その後、大企業の目に留まったことで事業を売却し、大きな成功を収めたスタートアップ企業の例と言われています。

一見すると順調な道のりを歩んだように思われる創業者のHugoとJackですが、過去にMinc.のプログラムを受けていました。

実際、ワークスペースで集中して作業に取り組めたことや、財政面で困難な際などの切り抜け方をコーチから教わったことで厳しい局面を乗り切れたことはMinc.のおかげ、と振り返っています。当時まだ学生だった2人を、よりよい方向へ導いたのは、豊富な経験や知識を持つMinc. 専属のコーチたちの存在だったのです。

なぜ日本でも注目が集まっているのか?

なぜ日本でも注目が集まっているのか?

スウェーデン国内の経済成長を後押ししているMinc. の存在は、日本にも知られてきています。

特筆すべきは、2024年にスタートした、The Japan Business & Innovation Hubの存在でしょう。イノベーションを通じてマルメと日本の架け橋の役割を果たすことを目的として、Minc. 内で活動しています。

The Japan Business & Innovation Hubの活動内容

The Japan Business & Innovation Hubの主ない活動内容は、以下の通りです。

  • マルメおよび周辺地域に進出したい日本企業向けに、アドバイスや情報を提供
  • 繋がりをつくる機会として、セミナーやワークショップを開催
  • マルメおよび周辺地域の訪問をアシスト
  • マルメおよび周辺地域に進出したい日本企業をアシスト

基本的に、通常Minc で行われる内容と似ていますが、ポイントは「マルメ(スウェーデンおよび北欧諸国・地域)に進出したい日本企業を支援する」という点です。

海外進出となると、言語や文化の違いといったさまざまな麺で壁を感じやすいかもしれませんが、日本のビジネスやマーケティングについて興味・知識のあるスタッフとの交流を通じて、やりたいことをスウェーデンで実現できるチャンスを掴める可能性があります。

The Japan Business & Innovation Hubのが実際に取り組んでいること

The Japan Business & Innovation Hubのが実際に取り組んでいること

2024年に発足したばかりのThe Japan Business & Innovation Hubですが、2023年にはチームが日本を来訪し、東京・大阪・神戸でのセミナーやワークショップを通じてスタートアップ界隈でのヒアリングを行いました。

今後も多くの日本企業がマルメを拠点とし、ヨーロッパ市場へ新たな視点や課題の解決策を提示していけるよう、スウェーデンと日本の架け橋となって日本のスタートアップ企業をサポートしてくれることでしょう、

おわりに

今回は、スウェーデンの南部・マルメ市に位置するスタートアップ企業の活動拠点・Minc. についてご紹介しました。

現在こうしたスタートアップ向けの拠点は、欧州で増加傾向にありますが、すでに10年以上の実績を誇るMinc. はまさにさきがけのような存在であり、日本の市場とも繋がりを求める点では新しい取り組みを行っている数少ない場所といえます。

もしスウェーデンや欧州でやってみたいことや夢を持つ人がいれば、ぜひMinc を訪れてみるのもよいかもしれません。

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