地域と観光の未来をつなぐ「サステナブルな旅アワード」2025年の大賞は「下諏訪の長期滞在プラン」

観光庁は「サステナブルな旅アワード」の第2回受賞団体・商品を発表しました。表彰式は、2025年1月27日に中央合同庁舎2号館で開催され、受賞団体にはトロフィーが授与されました。大賞には、一般社団法人下諏訪町地域開発公社 観光振興局の「4つのテーマで紡ぐ!信州 下諏訪 長期滞在の旅 5日間」が選ばれました。
このアワードは、コロナ禍を経て高まる持続可能な観光への意識を背景に、2023年に創設されました。持続可能な観光の推進に寄与する優良な旅行商品・取り組みを表彰し、国内外に広く発信することで、持続可能な観光への意識醸成や旅行商品の普及を促進し、旅行者にとっての魅力的な選択肢を広げることを目的としています。
特に欧州では、持続可能な観光の取り組みが旅行者のプラン選択の基準となるほどの関心を集めており、日本でも同様の動きを推進する狙いがあります。
受賞者の詳細
大賞に選ばれた、下諏訪町地域開発公社観光振興局のプログラム「4つのテーマで紡ぐ!信州 下諏訪 長期滞在の旅5日間」は、地域の文化や自然を深く体験できる長期滞在型の旅行商品です。地域資源の持続可能な活用と、観光客の満足度向上を両立させた点が高く評価されました。
準大賞には、キタ・マネジメントの「OZU STORIES|大洲城下町再生の物語」が選ばれました。この取り組みは、歴史的な城下町の再生と観光資源化を通じて地域の魅力を発信し、持続可能な観光地づくりに貢献している点が評価されました。
特別賞には、それぞれ地域の特色を活かし、文化や自然環境の保全、地域活性化に寄与する持続可能な観光モデルとして評価された以下の団体・商品が選ばれました。
- 天草宝島案内人の会「世界遺産『崎津集落』をガイドとともに歩くサステナブルディナー付きツアー」
- 一般社団法人かなぎ元気村「奥津軽縄文Well-Being滞在プラン1泊2日(春・秋)」
- クラブツーリズム株式会社「ネイチャーポジティブスクール『旅するいきもの大学校!』<第1期>」
- 一般社団法人小豆島観光協会「【ガイド付き】中山千枚田と農村歌舞伎舞台を満喫する散策&体験ツアー」
- ふくいヒトモノデザイン株式会社「縁(えにし)の旅~『三方よし』から、『十方よし』へ~」
サステナブル志向が高まる中、観光庁は日本でもこのアワードを契機に、今後も観光産業におけるサステナビリティへの機運を高めていく方針です。

参考文献
https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/kihonkeikaku/jizoku_kankochi/sustainable_award.html