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原生自然に包まれるリジェネラティブなカヌー旅

2025 3/18
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム リジェネラティブツーリズム 持続可能な観光
2025-3-31
原生自然に包まれるリジェネラティブなカヌー旅

先日訪れた弟子屈町で、人生で初めてのカヌーを体験してきました。体験と言っても、自分で漕ぐのではなく、ガイドの方に操縦していただいたので、私はただ身を委ね、豊かな自然を心ゆくまで堪能しました。

今回は、カナディアンカヌーを漕ぐSOMOKUYAのTさんに同乗させていただき、静かな雰囲気とガイドの方の丁寧な説明の中、約3kmの遊覧を楽しみました。

目次

カヌーとは

そもそも「カヌー」とは、どのような乗り物かご存じでしょうか。カヌーは、カナディアンカヌーとカヤックの2種類がありますが、日本で一般的に「カヌー」と呼ばれるのは、カナディアンカヌーを指すことが多いです。

カナディアンカヌーの特徴は、片側にブレードが付いたシングルブレードパドルを使用することと、開放的な形状の広いデッキを持つことです。スピード性よりも安全性を重視された設計は、もともと北米の先住民族が荷物を運んだり、移動したりすることに使っていたためです。古い記録では、6000年以上前からカヌーがあり、小型化はしたものの、原型はさほど変わらず、今も世界中で乗られていることは驚きです。

また、カヌーは川の流れに乗って進む乗り物であり、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。動力も必要としない、環境に優しい乗り物と言えるでしょう。

釧路川の源流、屈斜路湖

今回は、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖畔からスタート。屈斜路湖は、火山活動から生まれた湖であり、湖畔にはたくさんの温泉が湧き出ており、砂湯と呼ばれるエリアも有名です。希少な大自然が残る阿寒摩周国立公園の中にあり、水も大変美しく、その水源の8割近くが湧水だと言われています。

屈斜路湖湖から唯一流れ出ている釧路川は、自然豊かな森から釧路湿原を通り、太平洋まで全長100㎞以上もある一級河川です。一級河川は日本全国に多数ありますが、流れ出しから海まで、ダムなどが全く無い希少な河川です。

釧路川の源流、屈斜路湖

心洗われる「鏡の間」

カヌーがスタートし、まずは屈斜路湖を少し眺めると、いよいよ釧路川源流へ入っていきます。源流というと、流れが急な印象もありますが、全くそんなことはありません。屈斜路湖にいる時は風がかなり強かったのですが、源流に入ると、その風が落ち着き、とても静かな景色が広がりました。川を覆うようにたくさんの木々があるため、周りの風を防いでくれているとのこと。

ゆったりとした流れに身を任せていると、ガイドTさんのオススメである鏡の間というエリアに到着。ここは、山の斜面沿いにあり、湧き水がちょろちょろと溢れています。自然だけが目の前にあり、厳かな雰囲気で、心が洗われるようです。水に手を触れても、それほど冷たくありません。

Tさん曰く「ここは湧き水が多いため、年中、10度ぐらいで一定」とのこと。そのため、冬は暖かく、夏は涼しく感じるそうです。何年、何十年と山の中を通ってきた水が、ここから地上に現れ、遥か先の太平洋までゆっくりと流れていくことが想像でき、まさに自然の再生を体験できたことも旅の想い出の一つです。

季節外れの流氷 ~四季折々の良さがある~

真冬の屈斜路湖は、氷点下20℃以下にまで冷え込み、寒さの厳しくなる1月から2月にかけて、湖面はすっかり氷に覆われます。全面結氷する湖としては、日本最大です。今回は2月という真冬に参加したので、結氷はもちろん、早朝の毛嵐(けあらし。川や海の上にフワ~と現れる霧)を期待していたのですが、気温が高く、残念ながらどちらも見ることはできませんでした。ただ、数日前に凍った湖が割れ、流氷のように釧路川に流れ出している光景を見ることができました。

Tさん曰く、この時期のこの光景は非常に珍しいとのこと。割れた氷同士がゴンッとぶつかったり、流れていく氷と木がドンッとぶつかる音は、日常の生活では聞くことができない自然の音色で、とても貴重な体験をさせていただきました。

一方で、このような現象が起きているのは、温暖化により、冬でも暖かい日があるためでもあるためです。Tさんはこの道20年。温暖化の影響により、地球環境は徐々に変化しており、季節が約2週間ほどずれていると感じます。それだけ、地球が変化してきているということを、我々も忘れてはいけません。

Tさんにオススメの季節を聞いたところ、「人によって好みが異なるため、とても難しい質問です」とのこと。真冬や新緑の季節は最も人気ですが、それ以外の季節は人が少なく、より自然を味わうことができることもあるようです。私は今回初参加でしたが、本当の真冬をまた体験したり、今度は逆に新緑の時期に来てみたり、季節によって様々な顔を持つリジェネラティブな旅にすっかり魅了されました。

季節外れの流氷 ~四季折々の良さがある~

弟子屈のおすすめグルメ

摩周そば「両国」

弟子屈グルメの代表といえば、摩周そば。日本屈指の蕎麦の産地で、青みがあって、味も香りもひときわ引き立つと評判です。冷涼な気候であることに加え、通常のコンバインでの収穫同時脱穀ではなく、先に刈り倒し、数日の間、地干ししたり、高温乾燥ではなく風力乾燥を行ったりすることが、この評価に繋がっていると言われます。

今回は、摩周駅近くにある1951年創業の両国へ。老舗の風格漂うノスタルジックな店内は、どこか懐かしさを感じさせます。毎朝、母娘がそれぞれ蕎麦を打つが、平たくて太いもの、細くてまっすぐなものになるそうです。摩周の香り高いお蕎麦には変わりないので、どちらをいただけるかはお楽しみ。おろしそばを豪快に啜りました。

川湯温泉菓子「菓子司 風月堂」

弟子屈の温泉街・川湯温泉で唯一の和洋菓子屋。お店のショーケースには、ケーキや焼き菓子、羊羹、お饅頭など和洋さまざまなお菓子が並んでいます。1973年創業以来、川湯温泉を見つめてきたお店です。お店に入ると、笑顔が素敵な奥様が出迎えてくれ、一番人気を聞くと、ふわっふわっの生地でたっぷりのクリームをサンドしたエンゼルケーキとのことで、早速いただきました。

ほかに気になったお菓子は、地元産のイチゴ・摩周ルビーを使った摩周ブッセ。この摩周ルビー、弟子屈町で生産しているイチゴで、いくつか認定条件を満たさなければ認定されないのですが、その一つが再生可能エネルギーにより発電した電力または地熱を利用して栽培されていることです。農園によっては、弟子屈町の川湯温泉らしく、豊富な温泉源を活かし、ハウス内を暖める温室栽培を実現して1年を通して出荷できるところもあります。酸味と甘味が絶妙で、甘酸っぱい味わいがヤミツキになります。

釧路川源流のカヌーツアーを提供

今回のカヌーツアーでお世話になったお店です。担当のTさんは、カヌーや屈斜路湖、そして、釧路川への愛を強くお持ちの方で、いろいろなお話を聞くことができ、とても楽しかったです。弟子屈に行かれた際は、是非カヌーツアーに参加されてみてはいかがでしょうか。

店名:SOMOKUYA(そもくや)
住所:北海道川上郡弟子屈町屈斜路198-4
電話:015-484-3765

釧路川源流域ネットワーク憲章や、てしかがスタイルのエコツーリズム推進全体構想を遵守され、湖や川などフィールドのごみ拾いも実施。古材や古道具を再利用してお店作りをしています。また、庭で育てた果樹をジャムにし、ツアーのおやつを手作りしてご提供したりしている他、環境に配慮した無添加せっけんの使用や販売をしています。

※当記事の写真は、SOMOKUYA様よりご提供いただきました。

SOMOKUYA(そもくや)
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