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Adventure Week 2024沖縄から学ぶアドベンチャートラベルのつくりかた

2025 4/11
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム 企業事例 持続可能な観光
2025-4-14
Adventure Week 2024沖縄から学ぶアドベンチャートラベルのつくりかた

昨今、観光地をめぐる単なる旅行ではなく、その土地の自然や文化に深く触れる体験型の旅行を求める人が増えています。観光事業者も観光地の方も、その動きに合わせて新たな形のツアーを企画する必要が生まれています。

本記事では「アドベンチャートラベル」と言われる体験型のツアーについて解説し、2024年末に開催された旅行会社やメディア関係者向けのアドベンチャートラベル商品を実際に体験するプログラム「Adventure Week 2024沖縄」の内容をご紹介しながら、これからのツアーについてのヒントを提供していきます。

目次

アドベンチャートラベルとは  

アドベンチャートラベルとは、単なる観光旅行とは異なり、自然の中でのアクティビティや文化体験を組み合わせた体験型の旅行を指します。

国際的なアドベンチャートラベル業界団体である「Adventure Travel Trade Association(ATTA)」は、アドベンチャートラベルを「アクティビティ・自然・文化体験の3要素のうち、2つ以上で構成される旅行」と定義しています。

例えば、登山やカヤックなどのアクティビティに加え、地域の伝統文化を学ぶワークショップに参加する旅行がこれに該当します。

日本では、日本政府観光局(JNTO)が国内の地域・事業者と連携し、ATTAが主催する国際規模の商談会やワールドサミットへの出展・参加を通じて、日本のアドベンチャートラベルの魅力を発信しています。これにより、国内外の旅行者に対して、日本ならではの自然や文化を活かしたアドベンチャートラベルの認知度向上が進められています。

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Adventure Week 2024沖縄

Adventure Week 2024沖縄
画像出典:JNTO

ATTAが定める基準を満たした特定の地域で開催される「AdventureWeek(アドベンチャーウィーク)」は、ATTAが選定した世界の旅行会社やメディア関係者が参加し、現地のアドベンチャートラベル商品を実際に体験するプログラムです。地域との商談会を通じて、提供される旅行商品の質を高めることを目的としています。

日本政府観光局(JNTO)は、2024年11月9日から15日にかけて、アドベンチャートラベル・トレード・アソシエーション(ATTA)と連携し、「AdventureWeek 2024 沖縄」を開催しました。

このイベントでは、沖縄の自然や文化を活かしたアドベンチャートラベルの可能性を探る取り組みが行われました。その内容をご紹介していきます。[1]

1日目はディナーから開始、2日目で歴史と文化を学ぶ

AdventureWeek沖縄2024は、1日目の夜、那覇東急REIホテルでのオリエンテーションディナーから始まります。2日目の朝に宿泊先を出発し、最初の訪問地である沖縄県立博物館へ向かいます。

沖縄県立博物館では沖縄の歴史や文化について学び、続いて首里城公園を訪問。歴史的な街並みを散策しながら、沖縄の伝統建築や文化的背景について理解を深めます。

その後、首里城周辺で昼食をとり、午後は名護市のカヌチャリゾートへ移動。ゆったりとした環境の中で、翌日からのアクティビティに備えます。

カヌチャリゾート

画像出典:カヌチャリゾート

カヌチャリゾートは、沖縄本島北部・やんばるの豊かな自然に囲まれた立地が魅力で、エコツーリズムやアクティビティ体験に最適な環境を備えています。リゾート内では、カヤックやシュノーケリング、トレッキングなど、自然を活かした多彩な体験が可能です。

また、持続可能な観光を重視し、地域文化を取り入れたプログラムも充実しており、アドベンチャートラベルにはぴったりの施設と言えます。

3日目、4日目:本格的なアクティビティを体験

3日目、4日目:本格的なアクティビティを体験

3日目からは、本格的なアドベンチャートラベル体験が始まります。この日は2つのコースに分かれての行程となり、1つは「喜如嘉(きじょか)集落」を訪問し、地元の伝統文化に触れる体験を行います。「喜如嘉集落」では郷土料理を味わいながら、沖縄の暮らしに根付いた文化を体感できます。

もう1つのコースは、ヤンバルクイナ生態展示学習施設を訪問し、沖縄固有の生態系について学んだ後、やんばるの森を散策。さらに、東村でシャワークライミングを体験し、自然の中でアクティブな時間を過ごせます。

4日目も、前日に続く形で2つのコースに分かれての行程が進められました。夕方には金武町のアヌポスティホテルへ移動し、翌日からのさらなるプログラムに備えます。

喜如嘉集落

喜如嘉(きじょか)集落は、沖縄本島北部に位置し、伝統的な染織文化「喜如嘉の芭蕉布」が受け継がれる地域です。[2]ここでは、自然と共生する昔ながらの暮らしが今も息づき、地域住民との交流を通じて文化体験が可能です。

芭蕉布の手織り体験や郷土料理作りなど、地域ならではのアクティビティが充実し、旅行者が深く関われる点が評価され、アドベンチャートラベルの行程に組み込まれました。

5日目は自然や歴史に触れ、6日目は持続可能な観光について考える

5日目は、金武町の自然や歴史に触れる1日です。まずは億首川、中川、金武鍾乳洞など、金武町の豊かな自然環境を巡りながら、その成り立ちや生態系について学びます。

昼食は、地元の食材を活かした料理を提供するカフェレストラン長楽で、地域の味覚を堪能します。

午後は、カヤックを楽しめるネイチャーみらい館へ移動し、マングローブ林の中を漕ぎながら、沖縄の自然と一体になるアクティビティを体験します。その後、ホテルに戻り参加者同士の交流を深める機会となります。

ネイチャーみらい館

ネイチャーみらい館は、沖縄本島の東海岸に位置し、豊かな自然環境を活かした体験型アクティビティを提供する施設です。[3]特に、億首川のマングローブ林でのカヤックツアーは、沖縄の独自の生態系を間近で学べる貴重な体験として高く評価されています。

地域のガイドが環境保全の重要性を伝えながら案内するため、エコツーリズムの要素も強く、持続可能な観光に貢献。自然・文化・アクティビティの要素を兼ね備えた施設として、アドベンチャートラベルのプログラムに入りました。

6日目は、沖縄の持続可能な観光について考える日です。朝はハイアットリージェンシー瀬良垣で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)監修のクマノミシュノーケリングを体験。海の生態系やサンゴ礁の保全について理解を深めます。

その後、薬膳琉花が運営するうるマルシェを訪問し、沖縄の伝統食材や食文化について理解を深めます。

夕方には、かつての琉球王国時代の雰囲気を感じさせる旧海軍司令部壕を訪れ、沖縄の歴史について学びます。

その後、再び那覇東急REIホテルへ戻り、ミールボックス形式の夕食を楽しみながら、この1週間の経験を振り返る時間を過ごします。

OISTクマノミシュノーケリング

OIST(沖縄科学技術大学院大学)監修のクマノミシュノーケリングは、沖縄の豊かな海洋生態系を学びながら体験できるプログラムとして評価されています[4]。単なるシュノーケリングではなく、クマノミの生態やサンゴ礁の保全について専門的な知識を得られる点が特徴です。

旅行者は美しい海を楽しみながら、環境保全の大切さを学ぶことができ、教育的要素と自然体験を融合させた持続可能なアクティビティとして、アドベンチャートラベルに選ばれました。

最終日は商談会とネットワーキングランチ

最終日は、沖縄県教職員共済会館八汐荘でクロージングセッションが行われます。ここでは、これまでの体験を共有し、ネットワーキングを兼ねたランチが提供されます。

参加者は、アドベンチャートラベルの新たな可能性について意見を交わしながら、それぞれの地域や業界でどのように活かせるかを考える機会となります。

アドベンチャートラベルの組み方

AdventureWeek 2024 沖縄の内容から分かるように、アドベンチャートラベルを企画する際には、自然、文化、アクティビティの3要素をバランスよく組み合わせることが重要です。まず、訪れる地域の特性を把握し、自然環境や歴史、文化資源を活かせるプログラムを設計します。たとえば、沖縄ではサンゴ礁を活用したシュノーケリングや、琉球文化を学ぶワークショップなどが適しています。

次に、体験型アクティビティの充実を図ります。アクティビティは、旅行者が主体的に関与し、地域とのつながりを深める内容が望ましいです。地元ガイドを活用したトレッキングやカヤック、伝統料理の調理体験など、五感を使った学びの機会を提供することで、旅行の満足度が向上します。

さらに、持続可能な視点を取り入れることも大切です。環境負荷を減らすために、エコツーリズムの要素を取り入れたり、地元の事業者と連携したツアーを企画したりすることで、地域経済の活性化にも貢献できます。

最後に、安全管理と旅行者への情報提供を徹底し、リスクを最小限に抑える工夫も必要です。適切な装備や事前レクチャーを行い、安心して楽しめるアドベンチャートラベルを実現しましょう。

まとめ 

地域の自然、文化、アクティビティをバランスよく組み合わせたアドベンチャートラベルは今後ますます注目されていくことでしょう。地域の特性を理解し、地域資源を最大限に活用した体験型プログラムは旅行者にとってとても魅力的です。旅行者が積極的に地域と関わり、学びながら楽しむことができるアクティビティはかけがえのない思い出となることでしょう。

また、エコツーリズムの要素を取り入れ、地域の環境に配慮した持続可能な旅行プランを望む人も増えています。アドベンチャートラベルを企画するには観光事業者との連携を深め、地域経済を支えるツアー作りを目指しましょう。

安全管理を徹底し、旅行者に安心して楽しんでもらうためのサポートも不可欠です。旅行者にとって魅力的で意義深い体験を提供し、地域の魅力を最大限に引き出すアドベンチャートラベルを実現してください。

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参考文献

[1]20241031_1400.pdf

[2]喜如嘉の芭蕉布 – 沖縄県大宜味村にて守り続けられている伝統の織物「喜如嘉の芭蕉布」

[3]沖縄体験専門!ネイチャーみらい館|沖縄 キャンプ場やコテージ

[4]瀬良垣島・クマノミ育成プロジェクト | 瀬良垣島マリン&アクティビティクラブ by ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄

日本政府観光局(JNTO) – Japan National Tourism Organization

アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーションについて |アドベンチャートラベル業界協会




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