富良野・トマムでワーケーション|仕事も地域体験も楽しむ新しい旅

北海道の雄大な自然に包まれながら、仕事と休暇のバランスを整えたい。そんな願いを叶えてくれる場所として、今、ワーケーションやデジタルノマドの滞在先でも注目されているのが富良野とトマムです。
北海道のほぼ中心に位置し、「北海道のへそ」とも呼ばれる富良野市は、四季折々の自然に恵まれた地域。とくに夏の訪れとともに、一面に広がるラベンダー畑が見ごろを迎え、町を挙げて開催される「北海道へそ祭」が地域を彩ります。
一方、トマムは美しい森林や山々に囲まれたリゾートエリア。高原リゾートならではの清々しい空気と洗練された施設が、訪れる人に癒しとインスピレーションを与えてくれます。
豊かな自然環境に加え、地域ならではの文化体験やグルメも充実しており、オンとオフの切り替えがしやすいのも魅力のひとつ。
本記事では、そんな富良野・トマムエリアでのワーケーションの可能性を探りながら、仕事に集中できるワークスペース、地元ならではの体験活動、心を満たす食の楽しみをご紹介します。
富良野・トマムへのアクセス
富良野とトマムは、北海道のほぼ中央に位置しています。利用する空港や交通手段によってアクセス方法が異なりますので、旅のプランに合わせて選びましょう。
富良野エリアへ
飛行機の場合:旭川空港が最寄りです。空港からは富良野まで直通のバス「ラベンダー号」で約1時間です。新千歳空港からも、車やJR、バスを乗り継いでアクセスできます(約2時間〜)。
JRの場合: 札幌駅から滝川駅で乗り換え、富良野駅へ向かいます(約2時間)。
トマムエリアへ
飛行機の場合: 新千歳空港、またはとかち帯広空港の利用が便利です。
JRの場合: 新千歳空港駅や札幌駅からトマム駅まで、特急を利用すれば乗り換えなしでアクセスできます(新千歳空港から約90分、札幌から約100分)。各リゾートホテルまでは、トマム駅から送迎バスが運行しています。
ワーク編:絶景オフィスで仕事に集中
仕事と休暇を組み合わせた造語である「ワーケーション」は、デジタルノマドのように場所に縛られず、旅先などで仕事をする新しい働き方です。リフレッシュしながら仕事を進めることができるのが特徴です。
実際にワーケーションができるスポットをご紹介します。
トマム リゾナーレトマム 絶景オフィス
星野リゾートトマムの高台にあり、全室100㎡以上、展望ジェットバスやプライベートサウナ付のオールスイートのホテル・リゾナーレトマムにある絶景オフィスです。
宿泊者であれば24時間いつでも利用可能で、3つの個室と、19席のフリースペースが用意されているテレワークスペースです。30階からの絶景を眺めながら、仕事をすることができます。

富良野 FURANO SHARE LOUNGE
「旅人の第二の我が家」をコンセプトとするホテル・ナトゥールヴァルト富良野の2階にある、FURANO SHARE LOUNGEは、ホテル宿泊者は無料で利用でき、さらに日帰りでも利用できるのが嬉しいです。日帰り料金は、1,000円/60分、3,000円/1日です。
Wi-Fiはもちろんのこと、コーヒーなどはフリードリンクとなっており、PCスタンドやワイヤレス充電器のレンタルもあります。さらに、集中しやすい個室も用意されています。
また、16時のウェルカムスイーツでは、疲れた体を一度休め、その後の仕事が捗りそうです。

バケーション編:富良野の自然と文化に触れる
仕事の合間には、その土地ならではの体験を通じてリフレッシュし、地域との交流を深めるのはいかがでしょうか。
富良野 NPO法人 富良野自然塾
富良野自然塾は、ゴルフ場跡地を元の森に還す「自然返還事業」と、そのフィールドにて「環境教育事業」を行っています。
富良野の大自然を体いっぱいで感じられるプログラムが豊富に揃っています。50年後、100年後を想像しながら行う植樹は旅でのハイライトになるでしょう。目隠しをして裸足で道を歩く体験では、視覚以外の感覚を研ぎ澄まし、地球環境を楽しく学ぶことができます。
また、ボランティアも募集しているため、お金を払って参加するだけでなく、慈善活動として関わってみるのもオススメです。

占冠 学校支援ボランティア
トマム学校、占冠中央小学校、占冠中学校では、時間がある時に無理なく参加できるボランティアを募集しており、学校での子どもたちの学びの手伝いをします。
いくつかあるテーマの一つが、山菜教室(山菜採り、山菜調理)です。地元の子どもたちとコミュニケーションを取りながら、占冠の自然に触れることができます。
内容のお問い合わせ先は、地域学校協働本部事務局(占冠村教育委員会社会教育担当)です。
グルメ編:地産地消の絶品カレーを味わう
旅と言えば、欠かせないのがグルメ。今回は富良野にある二軒を紹介します。野菜がたくさん採れる富良野らしく、野菜を美味しく食べることができるカレーのお店です。
富良野オムカレー 小さなログカフェふらわ
富良野グルメで真っ先に思い浮かぶのが、富良野オムカレー。富良野オムカレーと名乗るには、お米、卵、野菜、乳製品といった主要な食材が、富良野産でなければなりません。
つまり、食料の輸送量と輸送距離を乗じた指標・フードマイレージが低いご当地グルメでもあり、サステナブルな旅グルメにピッタリです。
「富良野オムカレー推進協議会」の加盟店の一つが、「小さなログカフェふらわ」。スパイシーなカレーは、自家焙煎スパイスとふらのワインから創る本格派。富良野の旬を大切にし、自家栽培の野菜を使い、食後には無農薬ラズベリー等を使用したスイーツもあります。

富良野カレーの先駆け 唯我独尊
地産地消にこだわった富良野カレーの先駆けと言われているのが、創業1974年の「唯我独尊」。ログハウスのような雰囲気ある建物で、入口では鹿の角が出迎えてくれます。
外には開放的な席もあり、これからの暑い時期にもピッタリ。肉らしさ溢れる自家製ソーセージ付カレーにオムを乗せるのがオススメです。
そして、何といってもこちらのお店を語る上で外せないサービスが、ご飯が残っていれば、カレールーをお代わりできること。
ただし、お皿を持ってスタッフさんに向かって、「ルールルルル」という合言葉を伝えなければなりません。少し恥ずかしいかもしれませんが、ここは富良野ということで、是非やってみてください。
最初からルーを多く入れるのではなく、お代わり自由にすることで、フードロス対策にもつながっています。

まとめ
富良野・トマムでのワーケーションは、ただ仕事をこなすだけの時間ではありません。朝は鳥のさえずりとともに始まり、昼は自然の中でリフレッシュし、夜は満天の星空の下で静かな時間を過ごす。そんな日常がここにはあります。
心地よい気候と開放的な景色が、集中力と創造力を高め、オンラインでの打ち合わせも、思考を整理するひとときも、いつも以上に豊かなものへと変わるはずです。
地域の人々との出会いや、土地に根ざした文化・食・体験も、単なる旅では得られない深いつながりをもたらしてくれます。富良野・トマムは、あなたのライフスタイルに寄り添いながら、新しい働き方・生き方を後押ししてくれる場所です。
今回ご紹介したスポット以外にも、まだまだ語り尽くせない魅力がこのエリアにはあふれています。この夏は、自然と共にある暮らしを感じながら、自分らしいワーク&ライフスタイルを富良野・トマムで実現してみてはいかがでしょうか。次の仕事先は、北の大地かもしれません。