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持続可能な漁業のための代替シーフード|米国企業の事例を紹介

2024 7/24
環境(水、森林、海洋、エネルギー資源) 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
CO2削減 SDGs アメリカ 企業事例 地球温暖化 気候変動
2021-12-222024-7-24
注目集まる植物性シーフード | 米国企業・事例

私たちが普段口にしている魚介類ですが、海洋汚染や乱獲、地球温暖化による漁獲量の減少など、さまざまな問題に直面しています。また、輸入されている魚の中には、人権侵害といった問題を抱えているものもあります。日本国内の漁獲量の減少は、乱獲や環境の変化だけではありません。人手不足や日本人の魚介類の消費量減少といったことも起因しています。

目次

危機に晒される魚たち

世界の水産物の漁獲量は過去50年で2倍以上に増えました。しかし、魚を獲りすぎた結果、1990年をピークに海で獲れる魚の数が減り、養殖による生産量が増加しています。

水産庁 - 漁獲量の推移
引用:水産庁(世界の漁業・養殖業生産量の推移)

国連食糧農業機関(FAO)の発表では、世界の水産資源の3分の1が獲りすぎの状態(乱獲)であり、漁獲枠に余裕があるのはわずか10%未満だといわれています。スーパーマーケットでは、さまざまな種類の魚が販売されており、漁獲量の減少を実感することは少ないかもしれません。しかし、世界と比較しても、日本は特に深刻な状況に晒されています。日本周辺の水産資源は著しく減少しており、クロマグロやウナギは、乱獲による個体数激減に伴い現在ではほぼ獲れないレベルであり、絶滅の心配もされています。

水産資源は、魚の増加ペースに合わせて魚を獲れば、基本的には継続して獲り続けることができます。しかし、それを無視して獲り続ければ、魚が減ってしまうのは時間の問題でしょう。

注目が集まる代替シーフード

代替シーフードは、乱獲を防いで海の環境を守る方法として注目されています。また、限られた資源を守るだけでなく、高級品をリーズナブルな値段で食べられることや、魚介アレルギーの人でも安心して食べられるという利点があります。

代替シーフードには、植物由来の材料を使う「植物性シーフード」と、魚や甲殻類の細胞を培養してつくる「培養シーフード」があります。本記事では前者の「植物性シーフード」に焦点を当て、アメリカの企業2社をご紹介します。植物性シーフードは、代替肉の大豆ミートとは違い、まだ身近に見ることはありませんが、徐々に広がりを見せています。

The Plant Based Seafood Co.

The Plant Based Seafood Co.
引用:The Plant Based Seafood Co.

The Plant Based Seafood Co.は、バージニア州グウィン島に本拠を置くプラントベースの代替品を提供するシーフード会社です。本物に非常に近い、健康的でおいしいシーフードを作ることに焦点を当てています。また、ヴィーガンだけでなく、シーフードアレルギー(甲殻類アレルギーなど)に苦しむ人のために向けた代替品を提供することも目指しています。

現在は、Mind Blownというブランド名でエビ、カニ、ホタテを使って、6 種類のシーフード製品を展開しています。どれも本物そっくりの見た目、味、そして栄養分を追求していますが、100%植物から作られています。さらに、これらの製品には大豆、グルテン、乳製品、トウモロコシ、保存料、添加物も含まれていません。

豊かな海を取り戻すため、誰もがおいしく手軽に取り入れることができる代替シーフードの開発を続けています。

New Wave Foods

New Wave Foods
引用:New Wave Foods

サンフランシスコで2015年に創設されたNew Wave Foodsは、植物由来の持続可能な代替シーフードを開発・製造している企業です。魚介類が危機に面していることを知った2人の女性が、代替シーフードの中でもエビに焦点を当てて開発をスタートさせました。代替エビを広めていくことで、エビの養殖や乱獲に伴う環境問題の解決を目指しています。

同社の代替エビは、従来のエビ同様の調理ももちろん可能で、ぷりっとした噛み応えや自然な旨味まで完全に再現しています。また、環境に優しいだけでなく、貝、大豆などのアレルギー成分を使用していません。さらに、コレステロールゼロ、ヴィーガン、コーシャフード(ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」のこと)としてなど、幅広い方に提供できる点もメリットの一つです。 今後は代替エビだけでなく、植物ベースの代替ロブスター、ホタテ、カニなどのシーフード全般の開発を計画しており、今後も目が離せない企業の一つです。

まとめ

私たちが普段の生活で何気なく消費している魚介類は、このままでは環境汚染や乱獲によって供給と再生のバランスが崩れ、近い将来食べられなくなるかもしれません。世界中の人が、魚や貝などの水産資源の再生する量や速さを考えバランスよく活用することで、持続可能な形で恩恵を受けることができるのではないでしょうか。

今回ご紹介した魚介類を使わない代替シーフードは、限られた海洋資源の保護につながるだけではありません。魚の体内からも発見されている、プラスチック問題といった食の安全面向上や、漁船による温室効果ガス排出の削減など、さまざまな問題解決にも繋がります。

私たちだけでなく私たちの子どもや孫たち、その先の世代が海の恩恵を受けるためにも、実行可能な活動の一つとして、代替シーフードを上手に取り入れていく必要があると考えます。

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