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危機に瀕するベトナムのコーヒー産業 |気候変動がもたらす深刻な干ばつの影響

2025 2/04
PR
環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
企業事例 気候変動
2025-2-10
危機に瀕するベトナムのコーヒー産業 |気候変動がもたらす深刻な干ばつの影響

世界第二位のコーヒー生産国であるベトナム。その広大なコーヒー農園が、かつてない危機に直面しています。

近年の深刻な干ばつにより、生産量の激減と品質低下が懸念されている状況です。この状況は、私たちの日常的なコーヒー消費にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

■タイトル

Drought Hits Vietnam’s Coffee Growers
過去10年で最悪の干ばつ ベトナムのコーヒー農家に打撃

■英文
Vietnam’s coffee growers have been hit hard by the worst drought in nearly a decade this year. And that’s raising concerns about pricier beverages across the globe. Vietnam is the second-biggest coffee producer on the planet and the world’s top producer of the beans found in espresso and instant coffees as well. Whilst rainfall has resumed in recent weeks, it’s unclear if it’ll be enough to help boost output again.(June 24, 2024)

■和文
ベトナムのコーヒー農家は今年、ここ10年近くで最悪の干ばつで深刻な打撃を受けている。そしてそれは、世界各地で飲料の価格高騰への懸念を高めている。ベトナムは世界2位のコーヒー産出国であり、エスプレッソやインスタントコーヒーに使われる豆の最大の生産国でもある。この数週間で雨がまた降り始めたものの、それが生産量を再び押し上げるのに十分かどうかは不明である。

(出典: CNN English Express 2024年11月号)

目次

ベトナムのコーヒー農園と気候変動の影響

中部高原地域に広がるベトナムのコーヒー農園。この地域は、年間を通じて安定した降水量と温暖な気候により、高品質なロブスタ種の栽培に適した環境として知られてきました。

しかし、温暖化による気候変動の影響により、コーヒー栽培に適切な気候条件が大きく変化しています。

気象庁の観測データによると、2023年から2024年にかけて、深刻な気象変動が記録されています。最高気温は34度近くまで上昇し、降水量は多くの月で平年値を下回っています。

引用元:気象庁

とくに乾季における降水量の減少は顕著で、コーヒーの木の生育に必要な水分が十分に確保できない状況が続いています。

このような気象条件の変化は、コーヒーの生育サイクルに重大な影響を及ぼしています。特に、開花期から果実の成熟期にかけての水分不足は、収穫量の減少だけでなく、豆の品質低下にも直結しています。

コーヒーの2050年問題

米州開発銀行(IDB)の発表によると、温暖化による気候変動の影響で、コーヒー栽培に適した地域は2050年までに最大50%減少することが明らかになりました。

ベトナムの事例は、2050年問題が迫りつつあることを示唆しています。

コーヒー農園の対策と今後の展望

気候変動による影響を軽減するために、ベトナムのコーヒー農家たちは様々な対策を講じ始めています。その一つが、より効率的な灌漑システムの導入です。[1]点滴灌漑などの新技術により、限られた水資源を最大限に活用する試みが進められています。

また、コーヒー農園で炭素固定を推進し、カーボンクレジット創出が出来ないかという研究が世界的に進められています。

 例えば、アグロフォレストリー型の栽培方式を導入し、コーヒーを直射日光から守るために、そばに日陰樹を植林し、日陰を利用してコーヒーを栽培する方法です。

マメ科の木やカシューナッツの木などを活用することで、生物多様性の保全と炭素固定の可能性が期待されています。「日陰樹が吸収する炭素量」を適切に評価するための手法が今後、確立される可能性があります。

また、グローバルなコーヒーチェーンを中心に、コーヒー産業全体では、サプライチェーンにおけるカーボンニュートラルの取り組みに対して積極的な姿勢を見せています。コーヒー豆の生産から輸送、加工に至る全工程で排出される温室効果ガスの排出量をゼロにする目標が掲げられています。[2]

最後に

ベトナムのコーヒー農園が直面する危機は、気候変動が私たちの生活に及ぼす影響を如実に示しています。この問題は、単にコーヒーの供給量や価格の問題ではなく、持続可能な農業の在り方や、私たち消費者の選択の重要性を問いかけています。

コーヒーを通じて環境問題を考えることは、日常的な消費行動と地球環境の関係を理解する良いきっかけとなるでしょう。私たち一人一人が、この問題に関心を持ち、できることから行動を起こすことが求められています。

記事提供元:CNN English Express

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参考文献

[1]ダクラク省の少数民族 農業に新しい技術を導入

[2]AIDCとPTT、コーヒー栽培からのカーボンクレジット取得を模索(ラオス) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ

https://www.keycoffee.co.jp/sustainable/2050.html

https://www.ejcra.org/column/ca_133/#1




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