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SDGs・ESG・サステナビリティの違いは?ESG投資についても解説

2024 9/10
SDGs・ESG基礎
ESG SDGs
2022-2-82024-9-10
SDGs・ESG・サステナビリティの違いとは?

この記事では、SDGs・ESG・サステナビリティというそれぞれの言葉の意味と関係性、そしてESG投資と取り組む必要性について解説しております。

目次

SDGsとは

SDGsとは「持続可能な開発目標」と訳され、Sustainable Development Goalsのことを指します。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択され「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標のことを指します。17つの目標と、それぞれに付随する具体的な169個のターゲットから構成されており、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

SDGsの169のターゲットについてはこちら▼

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SDGs(持続可能な開発目標)17の目標と169のターゲットを解説 SDGsの全17目標と169ターゲットについて詳しく解説します。目標番号とアルファベットの違いにも焦点を当て、持続可能な開発に向けた国際的な取り組みを明らかにします。

SDGsと2030年アジェンダの関係に関する記事はこちら▼

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ESGとは

SDGsとサステナビリティ

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)のそれぞれの頭文字をとった略語になります。企業が気候変動対策、人件への配慮、社内の内部統制を積極的に推進する活動のことを指し、現代の投資や経営において重要だと言われています。

日本では、ここ数年でESGという言葉が流行ったことで、一時的なブームだと思っている人も多いようです。しかし世界に目を向けると、ESG投資は既に2006年から始まり、15年以上に渡り広まっている概念で決して短期的なトレンドではありません。

SDGsとESGの違い

SDGsとESG

次に、SDGsとESGの違いについて説明していきます。

まず両者の異なる点として、対象があります。SDGsの場合、主人公は全人類・全てのセクターが対象であり世界の共通言語である一方、ESGは企業や投資家が対象となります。

また、SDGsは2030年までに達成すべき「目標・ゴール」ですが、ESGは企業が経営の中に環境や社会、ガバナンスの要素を組み込むことで、SDGsの達成期限である2030年だけでなく、2050年、2100年といった、より長いスパンで企業が生き残れるようにするための「手法・手段」の一つとなります。

サステナビリティとは

サステナビリティとは

サステナビリティとは、「sustain(持続する、保つ)」と「-able(~できる)」を組み合わせた言葉で、日本語では「持続可能性」と訳されます。

また、SDGsのように2030年という期限を設けずに、長期的な視点で環境、社会、経済のバランスを考え、世界を持続可能な状態にしていくという概念です。

大きな3つの要素である「環境」「社会」「経済」をさらに掘り下げ、具体的な目標やターゲットとして落とし込まれているのがSDGsになります。

では、3つの意味や違いについて理解した上で、なぜこれだけ注目されるようになったのか、なぜ企業が取り組む必要性があるのかについて解説していきます。

注目が高まるESG投資

ESGに関する情報を開示し取り組んだとしても、短期的な利益には繋がりません。すると、長期で取り組めば確実に利益が上がるのか、という疑問が出てくるかもしれません。

世界最大の資産運用会社であるブラックロックは、ESGに基づく投資のリターンは増加するというデータを公表しています。また、日本の国民年金と厚生年金の資産運用を行っているGPIFも一部をESG投資に当てています。

また、投資家や金融機関が投資を行う際に、ESGの要素に配慮して投資を行わなければならないPRI(Principles for Responsible Investment)という責任投資原則に署名する機関が増えています。

PRI署名機関数の推移
経済産業省ホームページより引用

このPRIに署名をすると、以下の6つの原則に従わなければなりません。

PRI 投資原則
経済産業省ホームページより引用

つまり、ESGの非財務情報の開示を行わないと、投資家や金融機関からの資金調達が厳しくなる可能性があるだけでなく、企業によっては契約が切られる可能性もあり、経営にESGを取り入れざるを得ないという状況があります。

その一方で、積極的に取り組み、長期目線でリスクと機会を分析し、成長が見込まれる企業であることを発信することにより優秀な人材の確保やブランディングにも繋がります。

「ESG」と「SDGs」が日本で広まった背景

企業がSDGsへの取り組みを示すことで、企業イメージの向上が期待されます。さらに、日本においては、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の積極的なESG投資が、一般投資家にも広く認識される要因となっています。

GPIFは公的年金の運用を担う組織で、運用資産も多額です。日本サステナブル投資白書(※1)によると、2022年度末におけるサステナブル投資の残高は、全運用資産の61.9%を占めており、2015年度末の11.4%から大幅な増加を見せています。

サステナブル投資残高

参照:
(※1)NPO法人 日本サステナブル投資フォーラム「日本サステナブル投資白書」
2017
2020
2022

サステナビリティとESGの企業戦略への統合の重要性と実践ポイント

サステナビリティとESG(環境・社会・ガバナンス)を企業戦略に組み込むことは、現代のビジネス環境において不可欠な要素となっています。この統合により、企業は社会的および環境的な責任を果たしながら、持続可能な価値を創出することが求められます。

経営戦略との統合

サステナビリティとESGを企業の経営戦略に取り込むことは、長期的な企業の成功にとって非常に重要です。これは、企業のビジョンやミッションを、サステナビリティとESGの目標に合致させることを意味します。

この過程では、製品開発、労働環境、サプライチェーンの管理など、あらゆるビジネス活動においてサステナビリティの価値を反映させることが求められます。また、これらの活動に関する情報を統合報告書やサステナビリティ報告書として開示することで、透明性を高め、ステークホルダーとの信頼関係を築くことが重要です。

リスク管理と機会の識別

サステナビリティとESGの視点からリスクと機会を識別し、評価することは、企業が直面する課題とチャンスを明確に理解するために不可欠です。これには、環境リスク、社会的責任、ガバナンス関連のリスクを評価し、それに対応するための戦略を策定することが含まれます。

例えば、気候変動の影響や社会的責任の遵守、企業ガバナンスの強化といった課題に取り組むことが必要です。企業はこれらのリスクと機会を適切に開示し、ステークホルダーに対して持続可能性に対する取り組みを説明することが求められます。

ステークホルダーとのエンゲージメント

サステナビリティとESGの戦略の成功は、ステークホルダーとの効果的なエンゲージメントに大きく依存します。ステークホルダーには、従業員、顧客、サプライヤー、地域社会、投資家などが含まれます。

企業は、これらのステークホルダーと積極的に対話し、彼らのフィードバックを基にサステナビリティとESGの取り組みを改善する必要があります。さらに、エンゲージメントのプロセスや成果は、サステナビリティ報告書に盛り込み、透明性を確保するとともに、信頼を高めることが重要です。

目標設定とパフォーマンスのモニタリング

サステナビリティとESGに関連する明確な目標を設定し、それを定期的にモニタリングすることは、戦略の効果を保証する上で欠かせません。目標設定の際には、具体的、測定可能、達成可能、関連性があり、時間枠が明確であること(SMART原則)が重要です。

企業はこれらの目標に対する進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて戦略を調整します。また、目標達成の進捗状況を報告書や企業ウェブサイトを通じて開示することで、透明性を高め、ステークホルダーの信頼を確保することが求められます。

持続的なイノベーションと投資

サステナビリティとESGの原則を取り入れたイノベーションと投資は、企業の競争力と長期的成功を保証する鍵です。これには、環境に配慮した技術やプロセスへの投資、従業員のスキル開発と福利厚生への投資、そして社会貢献活動やCSRに関連するプロジェクトへの参加が含まれます。

こうした取り組みは、新たな市場機会を創出し、ブランド価値を向上させる効果があります。また、企業はこれらのイノベーションと投資に関する活動を定期的に報告し、ステークホルダーに対して未来への準備が整っていることを示すことが重要です。

サステナビリティとSDGsに取り組む企業の具体例

SDGsやESG、CSRは、現代の企業における評価基準の一部となり、持続可能な社会の実現に向けた姿勢が求められています。企業が実際にどのように取り組んでいるのか、以下に代表的な事例を三つご紹介します。

ユニリーバ

ユニリーバは「持続可能な生活を当たり前にする」というパーパスを掲げ、気候変動や自然保護、食品廃棄削減、栄養改善、健康推進など、多岐にわたる分野で具体的な戦略と行動計画を展開しています。また、その進捗状況も透明性をもって公開しています。

参照:Planet & Society丨Unilever

ファミリーマート

ファミリーマートは「with Sustainability!」を掲げ、地域社会と連携して「ファミマフードドライブ」を実施しています。この取り組みでは、店舗にて一般家庭から食品の寄付を受け付け、必要とする人々に提供することで、食品ロス削減と食の支援を実現しています。

参照:ファミマフードドライブ丨ファミリーマート

エーザイ

エーザイは2013年から、リンパ系フィラリア症の治療薬「DEC錠(ジエチルカルバマジン)」を途上国に無償で提供しています。この取り組みは、インド工場の稼働率や従業員のスキル向上、離職率の低下に貢献し、結果的に工場全体の生産性向上と事業の黒字化にも繋がっています。

参照:
エーザイのリンパ系フィラリア症の制圧活動丨エーザイ
ESGの「見えざる価値」を企業価値につなげる方法丨Harvard Business Review

SDGs、ESG、サステナビリティの共通点と相違点

最後にSDGs、ESG、サステナビリティの主な共通点と相違点を整理します。

共通点

  • 持続可能な発展と長期的成長を目指していること
  • 環境、社会、経済を考慮した活動を通じて課題解決を目指していること
  • 国際的な取り組みであること

相違点

  • SDGsは具体的な目標であるのに対し、サステナビリティとESGはコンセプトや活動であること
  • SDGsには2030年までの期限があるのに対し、サステナビリティとESGには特定の期限がないこと
  • サステナビリティとESGに関連する活動はSDGsの達成手段であること
  • ESG活動は経済活動に特化しているのに対し、サステナビリティはより広範な活動を含むこと

このように、SDGs、ESG、サステナビリティはそれぞれ異なる視点を持ちながらも、持続可能な未来を目指す重要な概念です。しかし、これらの理解だけでは不十分で、実際の行動に結びつけることが最も重要です。

消費者から求められる環境への配慮

エシカル商品

また、ここ数年で消費者の間でもSDGsというワードの認知度が向上し、環境や人権に配慮されているものを購入する「エシカル消費」といった行動をする人も増えています。

就職活動を行う際にも、企業がどの社会課題に対して貢献しているのかを基準にする学生も増えているのか、「エシカル就活」というエージェントも誕生しています。

一方課題としては、まだまだCSRの延長線上として考えていたり、SDGsの169の具体的なターゲットを見ずに、17の目標に対して自社事業を紐づけてしまっている企業様が多いように感じます。

今後さらに各企業の情報開示が加速していくことに期待したいと思います。

参照:
BaseMe
経済産業省
書籍「ESG思考」夫馬賢治

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  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
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