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COP26の気候変動対策|気温上昇1.5度未満を目指す取り組み

2024 7/26
SDGs・ESG基礎 その他
CO2削減 SDGs 地球温暖化 温室効果ガス
2022-2-162024-7-26
気温上昇 1.5度に抑える挑戦をしよう

2021年11月、イギリスのグラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える努力を追求するとした合意文書が採択されました。2015年にフランスのパリで開催されたCOP21では、努力目標として掲げられていましたが、今回は各国が目指す世界目標としてより強く位置付けられました。

数字だけ見ると、1.5度も2度もさほど違いがないように感じるかもしれません。しかし、私たちが生きている2022年という時代は産業革命前と比較して既に1度上昇しており、さまざまな大規模自然災害が各地で起こっています。

目次

1.5度目標の必要性

この1.5度目標は産業革命前から比較した数値となっていますが、2022年現在はどの程度上昇しているのでしょうか?

実は、1960年代から比較すると既に1度上昇しています。

1.5度上昇 - ipcc
気温上昇の変化と予測 – IPCCの報告書より作成

このまま気温上昇が進むと2040年には1.5度を越え、そのまま排出削減が全く進まなかった場合は、2055年には2度上昇の可能性もあると報告されています。

しかし、2040年までに二酸化炭素の排出が実質0、つまりカーボンニュートラルが達成できれば気温上昇を1.5度に抑えることができます。

管元総理大臣は、2050年までにカーボンニュートラルと発表しましたが、1.5度に抑えるためには2040年を目標にする必要がありそうです。

世界経済フォーラムの発表している報告書によると、今後10年以内に起こる可能性の高いリスクとして、1番に異常気象が置かれています。

今後10年以内に起こりうるリスク
引用:今後10年以内に起こりうるリスク
  1. 異常気象
  2. 気候変動対策の失敗
  3. 人為的な環境破壊
  4. 感染症
  5. 生物多様性の損失

つまり、温暖化によって起こる異常気象というリスクはすぐ目の前にきているということです。

実際に、大型の台風や集中豪雨、森林火災など、さまざまな大規模自然災害が世界各国で既に起こっており、私たちも一度はニュースで見聞きしたことがあると思います。

1.5度上昇と2度上昇の違いとは

世界で起きている大規模自然災害について触れる前に、1.5度上昇と2度上昇はどの程度違うのかについて説明します。

数値だけ見るとさほど違いはないように感じますが、私たちの世界は0.1度の差でも大きな違いが出ると言われており、IPCCの報告書によると1.5度と2度には大きな差があります。

産業革命時と比較すると、熱波による被害は1.5度上昇すると今の4.1倍、2度の場合は5.6倍に。干ばつによる被害は1.5度で2倍、2度で2.4倍に。毎年のようにテレビで耳にする豪雨は1.5度で1.5倍、2度で1.7倍になるそうです。

1.5度と2度の気温上昇による変化
引用:1.5度と2度の気温上昇による変化

このグラフの上段は、世界の最高気温が1.5度 / 2度上昇した場合どれほど気温が上昇するか示しており、下段は最低気温の場合を示しています。

陸地ももちろんですが、1.5度と2度では海面温度の上昇率も異なります。海面温度の上昇はサンゴ礁へ影響が強いとされ、2度上昇だと99%以上が死滅、1.5度上昇の場合でも70〜90%が減少すると言われています。サンゴ礁が絶滅すると、9万種の生物のすみかが失われ、これをエサにする魚介にも影響が及びます。それは漁業に影響を及ぼし、巡り巡って私たちの食糧危機にも繋がります。

地球温暖化を1.5に抑制することは、SDGsの達成や貧困の撲滅など、気候変動以外の世界的な目標の達成にも貢献します。

1度上昇の現在起きていること

大規模自然災害による経済損失
引用:大規模自然災害による経済損失

1950年代から大規模自然災害による被害額を比較すると、明らかに増加していることが分かります。特に、日本も被害を受ける巨大台風による経済損失は年々増加しています。

2021年に起こった災害の上位10個は次のようになります。

2021年に起きた自然災害top10
引用:2021年 大規模自然災害

地震などの気候に関係のない自然災害も含まれていますが、昨年2021年の経済損失は3430億ドルにもなります。

最後に

これまで1.5度上昇に抑えるためには2030年までに排出量を45%削減する必要があるなど、反対する声や慎重な意見が多くありました。しかし冒頭でもお伝えした通り、今回のCOP26で世界が目指す目標として掲げられました。

IGESの発表した「VISION 2050」では、地球の限界を意味するプラネタリー・バウンダリー内で全ての人類が豊かに暮らすためには1.5度未満に抑える必要があると記載されています。

SDGsの誰1人取り残さないという目標を達成するためにも、私たちは地球の気温上昇を1.5度未満に抑える必要があると感じます。

参照:
wbcsd VISION2050 いかにして企業は世界が求める大変革をリードできるか
2021 Weather,Climate and Catastrophe Insight
The Global Risks Report 2021 16th Edition
Global warming of 1.5°C
止まらぬ破滅的気温上昇 COP26議長が希望残す「1.5度目標」:朝日新聞デジタル

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