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ニュージーランドSDGsの取り組み|旅行者に対し責任ある行動を求める

2024 7/30
サステナブルツーリズム
CO2削減 サステナブルツーリズム ニュージーランド 持続可能な観光 気候変動
2023-9-222024-7-30
自然を大切にするニュージーランド、旅行者に対し責任ある行動を求める

ニュージーランドは日本と同じ島国です。日本から直行便で約10時間で行くことができます。ニュージーランドには、数多くの固有種が生息するため、同国は入国時に自然環境を保護するための対策を実施しています。

本記事は、ニュージーランドのSDGsの取り組みとして注目されている、入国時や観光地で実施されている対策を紹介します。

目次

ニュージーランドの美しさを守る「ティアキ・プロミス」

自然を大切にするニュージーランド、旅行者に対し責任ある行動を求める
引用:Tiaki Promis

ニュージーランドは、生物多様性の宝庫と呼ばれるほど、多くの珍しい動植物が生息しています。それらを守るため、ニュージーランドには「Tiaki Promise(ティアキ・プロミス)」という考え方があります。ティアキとは、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の言葉で「人と場所を守る」という意味です。

ティアキ・プロミスは、ニュージーランドを訪れる旅行者に対しても守るよう呼びかけられています。具体的には、以下5つの項目に留意する必要があります。

  1. 自然を守る
  2. 清潔に保つ
  3. 安全に運転する
  4. きちんと準備する
  5. 敬意を払う

それぞれの項目について、求められている内容を詳しく紹介します。

自然を守る

自然豊かなニュージーランドでは、ハイキングやバードウォッチングなどの自然や生き物を相手にするアトラクションが多くあります。その際、動物と適切な距離を保つことや野鳥に餌を与えないよう求められています。他にも、ハイキングコースの入口には、靴を洗浄するためのゲートが設けられていたり、フェリー乗り場の近くには、自転車を洗浄するための設備などが設置されています。

清潔に保つ

ニュージーランド最大の都市・オークランドの街中に設置されているゴミ箱は、どれも分別が行われています。しかし、ハイキングコースやビーチ、国立公園には、ゴミ箱が設置されていません。そのため、自分のゴミは自分で持ち帰ります。もしゴミを見つけた場合は、自分のものでなくても持ち帰るよう呼び掛けています。

安全に運転する

ニュージーランドは、日本と同様に左側通行です。私たち日本人は違和感なく運転できるかもしれませんが、欧米は右側通行であるため、国外からの旅行者に対して安全運転をするよう呼びかけています。また、地図では近距離に見えても、実際には遠かったり道が細い場合もあります。時間に余裕を持って運転しましょう。

きちんと準備する

自分自身の身を守るためにも、出かける前の事前準備は重要です。例えば、ニュージーランドの気候はとても変わりやすいです。また、電波の届かない場所へ行く際は、遭難した際やトラブルが発生した際の行動を辿れるよう、携帯会社の無料サービスで事前にスケジュールを共有しておくことも可能です。また、滞在している地域のハザードマップを確認することも重要です。

敬意を払う

ニュージーランド国内を旅行すると、先住民族・マオリ族にとって重要なマラエ(集会場)といった建物を目にします。外から覗く分には問題ありませんが、勝手に入ってはいけません。また、仮に招待されたとしても許可がない場合は撮影を行わず、都度撮影をして良いか確認をしましょう。地方には病院がない場所もあります。そのため、新型コロナウィルスなどの感染症に限らず、体調が悪い時はそのような地域を訪れないことも重要です。

ティアキ・プロミスは、サステナブルツーリズムにも繋がる考え方のため、ニュージーランド以外の国を旅行する際にも応用できるでしょう。ティアキ・プロミスに関する動画もあるので、気になる方はぜひご覧下さい。

ニュージーランド入国時の持ち込み制限

自然を大切にするニュージーランド、旅行者に対し責任ある行動を求める

ニュージーランドは、ティアキ・プロミスの考え方を広める以前に、国外の旅行者が入国する際、環境を保全するための取り組みを行っています。同国は、肉製品といった食品だけでなく、アウトドアレジャー・スポーツ用品の持ち込みを禁止しています。

ニュージーランドの第一次産業省(バイオセキュリティー)のウェブサイトを確認すると、ハイキング用の靴やキャンプで使用するテントといったアウトドア用品、ダイビングや釣具、ゴルフ用品、農作業で使用する器具など、一度でも国外で使用されたものの持ち込みを禁止しています。これは、国内の生態系と農業を保護するためです。

国外で使用されたアウトドア用品や農作業器具には、目に見えない外来植物や動物の種、土壌や微生物が付着している可能性があります。これらの外来種がニュージーランドに侵入すると、在来の動植物に競争や捕食、病気の伝播などの形で深刻な影響を与えることがあるのです。

詳しくは、こちらをご覧ください。

最後に

ニュージーランドは、豊かな自然があり、キャンプやハイキングといったアウトドアを楽しむことを目的に訪れる旅行者の多い国です。その自然を守るためにアウトドア用品の持ち込みを規制するという取り組みは、日本であまり聞いたことがなかったため興味深いと感じました。

日本へ入国する際の持ち込み制限・禁止品は、ニュージーランドほど厳しくありません。しかし、日本もニュージーランドと同様に島国であり、多くの固有種が存在します。世界文化遺産に登録された富士山では、登山口付近に靴底の土を落とすための場所が設けられるようになりました。このように、場所によっては自然を守るための取り組みが加速しています。

私は、生物多様性の重要性が再認識されている今だからこそ、ニュージーランドのように入国時に環境保護を目的として、制限を行っても良いのではないかと感じました。今週末もハイキングへ行く予定ですが、ティアキ・プロミスを守りながら楽しもうと思います。

参照:
Tiaki
How to declare items when arriving in NZ | NZ Government

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