MENU
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  1. ホーム
  2. サステナブルツーリズム
  3. 仙台で観光レジリエンスサミット開催。観光回復に向けて「仙台声明」を採択

仙台で観光レジリエンスサミット開催。観光回復に向けて「仙台声明」を採択

2024 12/05
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム レジリエンス 再生 持続可能な観光 気候変動
2024-12-18
仙台で観光レジリエンスサミット開催。観光回復に向けて「仙台声明」を採択

2024年11月9日(土)から11日(月)にかけて、観光庁とUN Tourism(世界観光機関)が連携し、仙台市で「観光レジリエンスサミット」が開催されました[1]。

日本のように予測不能な災害の多い国では、観光レジリエンスの考え方は必要不可欠であり、レジリエンスな観光に対応できるまちづくりが求められています。

本記事では、観光レジリエンスについて解説するとともに、観光レジリエンスサミットの概要についても紹介します。

目次

観光レジリエンスとは

観光レジリエンスとは

「レジリエンス(resilience)」とは、「(困難・苦境からの)回復力」や「弾性(しなやかさ)」を意味する言葉です。観光の分野では、「観光レジリエンス」として「自然災害や危機に対面した時、コミュニティや地域が、状況に耐えると同時に適応し、復活する能力」を指します。

日本では東日本大震災以降に、復興に関する研究で注目されるようになった考え方です。

観光レジリエンスの重要性

観光レジリエンスの重要性

地球温暖化による環境の変化が著しい近年において、危機に際してもすばやく回復していける観光レジリエンスは非常に重要です。

地球温暖化は2024年時点でも止まることなく進行しています。

  • 世界平均気温:過去100年で0.74℃上昇
  • 世界平均海面水位:過去100年で17cm上昇

近年になるほど、地球温暖化の傾向が見て取れます[2]。

地球温暖化による気候変動は、極端な天候や自然災害の頻発化を招き、観光地に直接的な影響を及ぼします。観光地のインフラ整備や防災計画の強化といった、レジリエンスなまちづくりが必要です。

国連総会においても、観光レジリエンスは重要視されており、その重要性のあらわれとして2027年を「持続可能なレジリエンス国際年」とすることが採択されました。

観光レジリエンスは、世界中のどの国にとっても最重要テーマといえます。

観光レジリエンスサミットが仙台で開催

観光レジリエンスサミットが仙台で開催

観光レジリエンスサミットは、2024年11月9日(土)〜11日(月)に、仙台市で開催されました。

サミットは三日間開催され、約100人が参加、シンポジウムやエクスカーションを実施しました[3]。2日目に実施された閣僚級会合では、観光レジリエンス向上に向けて、議論が行われました。

サミットでは「仙台声明」が採択されました。「仙台声明」とは、危機や自然災害による影響の予防と最小化、回復過程の観点から、観光レジリエンスの向上に向けた今後の取組の方向性を取りまとめたものです。

観光レジリエンスの分野は、自然災害が多い日本が、世界でリーダーシップをとっていける分野です。日本が観光レジリエンスの先進国となるべく、取り組みを積極的にすすめていくことが重要です。

なぜ仙台で開催されたのか

仙台市は、東日本大震災からの復興に取り組んでいます。2015年には第3回国連防災世界会議が開催され、「仙台防災枠組2015-2030」が採択された土地です。

アジア太平洋部ハリー・ファン氏が、今回の会議が仙台で開催されることの意義を強調し、

東日本大震災からの観光の復興が実践された仙台の取り組みは、世界が学ぶべきである

との考えを示しています[4]。

観光レジリエンスの課題と未来

観光レジリエンスの課題と未来

観光レジリエンス強化への取り組みは、地域にとって未来への投資となります。今後はAIやデータを活用することで、コミュニティの取り組み状況のリアルタイムでの可視化も実現されるでしょう。

危機発生前には、以下のような、危機や自然災害による影響の予防と最小化のための取り組みが課題です[5]。

  • リスクの事前周知
  • 危機発生時における迅速かつ正確な情報収集と発信
  • 風評被害対策の実施
  • シミュレーションなどを通じた個人や組織の対応力の向上
  • 関係者の役割分担の明確化、連携体制の構築

リスクの事前周知や情報の収集・発信には、携帯性と即時性の高いスマホで完結できることが重要です。​​個人や組織の対応力の向上に必要なシミュレーションや訓練には、地域の協力も必要になるでしょう。

  • 観光戦略へ、危機や自然災害から得た教訓を活用
  • 観光の継続・再開のための官民連携の強化
  • 需要の回復に伴う地域の将来像に沿った新たな観光商品の開発

危機発生後には、以上のような取り組みを並行して行い、影響の吸収と回復過程に努める必要があります。

これからの観光レジリエンス

本記事では、観光レジリエンスについて、仙台市で開催された観光レジリエンスサミットとともに解説しました。

観光レジリエンスは、地球温暖化が進行する現代において、非常に重要な考え方です。観光レジリエンスサミットで採択された「仙台声明」では、危機発生前と危機発生後での実行策が整理されています。

これからの観光レジリエンスは、自然災害が多く復興の経験もある日本がリーダーシップをとって、「仙台声明」の準拠などを通じて、世界を先導していくことが重要になるでしょう。

あわせて読みたい
箱根の未来へ向けたSDGs推進とサステナブルツーリズムの取り組み 箱根町は、持続可能な観光地を認証する国際的団体「グリーン・デスティネーションズ」の表彰制度「世界の持続可能な観光地トップ100選」*を2022年、2023年と2年連続で受…
あわせて読みたい
リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅 リジェネラティブ・トラベルは、持続可能なビジネスの中で注目されています。農業での環境再生型取り組みに続き、旅行業界でもリジェネラティブなアプローチが浸透しています。持続可能な旅行の新概念を解説。

参照
[1]「観光レジリエンスサミット」を東北・仙台にて開催 ~観光レジリエンスの向上に向けて「仙台声明」を採択~ | 2024年 | 報道発表 | 観光庁

[2] 1. 地球規模の温暖化の影響 現在生じている影響/将来予測される影響 2. 日本への影響 現 3

[3]「観光レジリエンスサミット」の開催|仙台市

[4]日本と国連の連携で「観光レジリエンス(回復力)サミット」初開催、「仙台声明」を採択、自然災害や危機発生時の影響防止・最小化に向けて

[5]共同声明「仙台声明」の概要

観光分野のレジリエンス(復活力)とは? その意味と仕組みを考えてみた【コラム】

「観光レジリエンスサミット」を東北・仙台にて開催 ~観光レジリエンスの向上に向けて「仙台声明」を採択~




サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム レジリエンス 再生 持続可能な観光 気候変動
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

メルマガ登録




New Posts
  • 奈良のしか
    観光地の動物を「資源」から「アクター」へ。多様な生き物の視点を取り入れて見つける、未来のツーリズム。
    2025年9月9日
  • アイヌの里から学ぶリジェネラティブな関係性―「訪問者の敬意」が「地域の誇り」を育てる―
    2025年9月8日
  • スロマドとは?地域に根ざした新しいライフスタイルと観光産業にもたらす影響
    2025年9月8日
  • 「Unseen Tours」— ホームレスがガイドするロンドン発の社会派ツアーで“本物の街”を体験しよう
    2025年9月3日
  • Responsible Travel(責任ある旅行)|旅をもっと意味のあるものに
    2025年9月2日
  • APU ST オフキャンパス・プログラム
    “負”を“価値”に転換する力とは。APU学生が学ぶ「北九州の産業遺産を活用した地域づくり」
    2025年9月1日
  • 人と自然の写真
    「人間が自然とのつながりを取り戻す」ために観光ができること——持続可能な未来のために
    2025年8月29日
  • デジタルノマドの人物像を比較分析|4つのコミュニティに見る最新傾向と誘致戦略
    デジタルノマドの人物像を比較分析|4つのコミュニティに見る最新傾向と誘致戦略
    2025年8月27日
  • デジタルノマドの歴史と未来|50年の軌跡が示すサステナブルツーリズムの新たな可能性
    デジタルノマドの歴史と未来|50年の軌跡が示すサステナブルツーリズムの新たな可能性
    2025年8月26日
  • 石見銀山 群言堂
    生活観光で新しい旅の体験を!地域の暮らしに触れる観光スタイルの魅力
    2025年8月25日
Ranking
  • 環境評価システム EPEAT(イーピート)とは?認証を取得している企業事例もご紹介
    EPEAT(イーピート)認証とは?重要性と国内外の事例を紹介
    2022年2月17日
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)
    2022年3月4日
  • オーストラリアの写真
    オーストラリアの環境問題への取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月2日
  • 観光税は持続可能な観光につながる?
    観光税は持続可能な観光につながる?世界と日本の導入事例を解説
    2024年8月6日
  • スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組み
    スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組みと成功要因を解説
    2024年7月2日
  • オランダの運河に浮かぶ!サステナブルな水上住宅 Schoonschip
    オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶサステナブルな水上住宅 Schoonschip
    2023年7月21日
  • 省エネにも積極的。ニュージーランドのエネルギー事情
    【リライト】ニュージーランドのエネルギー事情と水力発電
    2023年9月29日
  • カナダのSDGs取り組みとサステナブルツーリズム
    カナダのSDGsに対する取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月29日
  • イタリア・ベネチア、歴史遺産を守るためのオーバーツーリズム対策とは
    イタリア・ベネチア、歴史遺産を守るためのオーバーツーリズム対策とは
    2025年2月5日
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅
    2024年3月15日
Category
  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
  • 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
  • 社会(ヘルス、まちづくり、ジェンダー)
  • 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  • その他
    • ドバイ万博
Tag
CO2削減ESGESG投資SDGsアメリカウェルビーイングオランダカーボンニュートラルサステナブルツーリズムサーキュラーエコノミーステークホルダーデジタルノマドドイツドバイドバイ万博ニュースビジネスと人権ファッションフードロスプラスチックマイクロプラスチックリサイクルリジェネラティブツーリズムリジェネラティブ農業レポート人権人権デューデリジェンス代替タンパク質企業事例再生可能エネルギー北欧取り組み事例取材各国の事例持続可能な社会持続可能な観光日本気候変動海洋プラスチック問題温室効果ガス生物多様性畜産業脱炭素観光業界認証
Pick Up
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)

    CO2削減SDGsサステナブルツーリズム気候変動脱炭素観光業界
    記事を読む
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅

    サステナブルツーリズムリジェネラティブ・ツーリズム持続可能な観光気候変動観光業界
    記事を読む

メルマガ登録

PR問い合わせバナー

目次