MENU
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  1. ホーム
  2. サステナブルツーリズム
  3. ニュージーランド、タラナキ山に法的人格を付与—自然の権利を認める画期的な決定

ニュージーランド、タラナキ山に法的人格を付与—自然の権利を認める画期的な決定

2025 2/11
サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム ニュース 持続可能な観光 気候変動
2025-2-14
ニュージーランド、タラナキ山に法的人格を付与—自然の権利を認める画期的な決定

ニュージーランド政府は、先住民族マオリが神聖視するタラナキ山(マオリ語でタラナキ・マウンガ)に、人間と同等の法的権利を認める法律を制定しました。

これにより、タラナキ山は法的な人格を持つ存在として認められ、その保護と管理の責任が地元のマオリ部族と政府の共同管理組織に委ねられることとなります。

タラナキ山は、ニュージーランド北島で2番目に高い標高2518メートルの山で、観光、ハイキング、スノースポーツの人気スポットとして知られています。

マオリ文化では、自然界のすべての要素には「マウリ(生命力)」が宿っていると信じられており、山や川、森林などの自然物は単なる資源ではなく、祖先や神々と深く結びついた生きた存在と見なされています。

このような信念は、マオリの人々が自然環境を尊重し、保護する姿勢の根底にあります。今回の法律制定は、こうしたマオリの世界観を正式に認め、自然を人間と同等の存在として扱うことを法的に明確にしたものです。

目次

自然と共存する法律

ニュージーランド政府が今回の法律を制定した背景には、植民地時代に政府が行った土地の没収やマオリの権利侵害に対する歴史的な是正措置の一環として、先住民の権利と文化を尊重する姿勢を示す意図があります。

また、自然環境を人間と同等の権利を持つ存在として扱うことで、環境保護の新しいアプローチを提示しています。マオリの伝統的な知識と現代の科学的手法を組み合わせ、山の保全と持続可能な利用を推進していくことが期待されています。

ニュージーランドはこれまでにも、2014年に北島の原生林「テ・ウレウェラ」に法人格を付与し、2017年にはワンガヌイ川にも同様の地位を認め、マオリの部族と政府の代表者が共同で川の利益を守る体制が整えられるなど、自然物に人格権を与える法律を制定してきました。

エクアドルでは2008年に憲法を改正し、自然の権利を明記しました。また、アメリカの一部地域などでも、自然の権利を認める動きが広がっています。

このような取り組みは、ニュージーランド国内外で注目を集めており、他国の環境保護政策や先住民の権利に関する議論にも影響を与える可能性があります。自然と人間の関係を再考し、持続可能な未来を築くための一歩として、今回の法律制定は大きな意義を持っています。

あわせて読みたい
過熱するDX人材獲得競争、ニュージーランドが世界のノマドに開放! ニュージーランド政府は、観光産業と経済の活性化を目指し、2025年1月27日からビザ規制を緩和し、観光目的の訪問者が滞在中にリモートワークを行えるようにしました。 …
あわせて読みたい
ニュージーランドSDGsの取り組み|旅行者に対し責任ある行動を求める ニュージーランドには、数多くの固有種が生息するため、同国は入国時に自然環境を保護するための対策を実施しています。本記事は、入国時や観光地で実施されている対策を紹介します。

参考文献

https://www.beehive.govt.nz

https://www.legislation.govt.nz

https://www.royalsociety.org.nz

https://www.bbc.com/news




サステナブルツーリズム
サステナブルツーリズム ニュース 持続可能な観光 気候変動
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

メルマガ登録




New Posts
  • リジェネラティブアーバニズムのビル
    災害にも強く、自然と共生する都市へ|リジェネラティブ・アーバニズム(環境再生型都市)とは何か?
    2025年7月30日
  • 【第2期始動】森をみんなで育てる旅|いくさか『創造の森』のリジェネラティブDAO構想
    2025年7月29日
  • JR東日本
    猛暑を涼しく過ごす!鉄道で行く新しいスタイルの「避暑旅」とは?
    2025年7月29日
  • pura aventura
    Pura Aventura|生態系保護と地域経済を両立する持続可能な新しい旅のかたち
    2025年7月28日
  • リジェラボの写真
    “あそび”の熱量を、イノベーションに変える。「共創」をエンジンにするヤマハ発動機『リジェラボ』の仕掛け。
    2025年7月23日
  • Colive Fukuoka2024 の様子
    なぜ、いま福岡に「デジタルノマド」が集まるのか?“再生”する都市の未来を描く、新たな挑戦。
    2025年7月22日
  • Natural Habitat Adventures|自然保護と探検を融合させた持続可能な旅のパイオニア
    Natural Habitat Adventures|自然保護と探検を融合させた、持続可能な旅のパイオニア
    2025年7月21日
  • HOTEL GREAT MORNING
    泊まる選択が、旅と街を豊かにする。福岡で見つける、新しい旅のカタチ「サステナブルホテル」のすすめ
    2025年7月18日
  • 富良野のラベンダー
    富良野・トマムでワーケーション|仕事も地域体験も楽しむ新しい旅
    2025年7月18日
  • 街中を歩く観光客
    観光事業者が知っておくべき人権の尊重
    2025年7月17日
Ranking
  • 環境評価システム EPEAT(イーピート)とは?認証を取得している企業事例もご紹介
    EPEAT(イーピート)認証とは?重要性と国内外の事例を紹介
    2022年2月17日
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)
    2022年3月4日
  • オーストラリアの写真
    オーストラリアの環境問題への取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月2日
  • スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組み
    スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組みと成功要因を解説
    2024年7月2日
  • 観光税は持続可能な観光につながる?
    観光税は持続可能な観光につながる?世界と日本の導入事例を解説
    2024年8月6日
  • 省エネにも積極的。ニュージーランドのエネルギー事情
    【リライト】ニュージーランドのエネルギー事情と水力発電
    2023年9月29日
  • オランダの運河に浮かぶ!サステナブルな水上住宅 Schoonschip
    オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶサステナブルな水上住宅 Schoonschip
    2023年7月21日
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅
    2024年3月15日
  • リサイクル率世界トップを誇るドイツの衣料品廃棄処分の現状
    リサイクル率世界トップを誇るドイツ|衣料品廃棄処分の現状は?
    2024年1月30日
  • カナダのSDGs取り組みとサステナブルツーリズム
    カナダのSDGsに対する取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月29日
Category
  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
  • 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
  • 社会(ヘルス、まちづくり、ジェンダー)
  • 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  • その他
    • ドバイ万博
Tag
CO2削減ESGESG投資SDGsアメリカオランダカーボンニュートラルサステナブルツーリズムサーキュラーエコノミーステークホルダードイツドバイドバイ万博ニュースビジネスと人権ファッションフードロスプラスチックマイクロプラスチックリサイクルリジェネラティブツーリズムリジェネラティブ農業レポート人権人権デューデリジェンス代替タンパク質企業事例再生可能エネルギー北欧取り組み事例各国の事例地球温暖化持続可能な社会持続可能な観光日本気候変動海洋プラスチック問題温室効果ガス環境問題生物多様性畜産業脱炭素観光業界認証農業
Pick Up
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)

    CO2削減SDGsサステナブルツーリズム気候変動脱炭素観光業界
    記事を読む
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅

    サステナブルツーリズムリジェネラティブ・ツーリズム持続可能な観光気候変動観光業界
    記事を読む

メルマガ登録

PR問い合わせバナー

目次