MENU
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  1. ホーム
  2. SDGs・ESG基礎
  3. 水ストレスとは?水不足問題やその現状・原因について知ろう

水ストレスとは?水不足問題やその現状・原因について知ろう

2024 8/27
SDGs・ESG基礎 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
ESG投資 水資源
2022-1-312024-8-27
SDGsやESGの情報開示にも関係する「水ストレス」とは?

ESGにおける非財務情報を開示する中で、担当者の方は「水ストレス」という言葉を耳にすることが増えたのではないでしょうか?「水」というのは、生命を維持する上で欠かせないものであり、SDGsの6番目の目標である「安全な水とトイレを世界中に」はSDGsウェディングケーキモデルの「生物圏」に、該当しています。

この記事では、多くのESGの国際規格の中でも触れられている「水」について、世界で起きている水問題についてお伝えしていきます。

SDGsウェディングケーキについてはこちらをご覧ください。

あわせて読みたい
SDGsウェディングケーキとは?構造や層ごとの目標・意味を解説 SDGsウェディングケーキモデルは、持続可能な開発目標SDGsの17の目標を図式化し、目標同士の関係性を可視化するモデルです。今回は、SDGsウェディングケーキの構造を解説。
目次

水ストレスとは?

水不足

水ストレスとは、水不足によって日常生活に不便を感じる状態のことを指します。

以下のグラフ水ストレスの程度を数値で表しており、人口一人当たりの年間使用可能水量は1,700㎥が最低水準です。これはお料理や飲み水だけでなく農業や工業、エネルギーなど、全てにおいて使用できる水量を表しており、一人の人間が最低限の生活をする上で必要な水の量となっています。

水ストレス地域
引用:VALUING WATER

この最低限の年間使用水量を下回る場合は「水ストレス下にある」状態、1,000㎥を下回る場合は「水不足」の状態、500㎥を下回る場合は「絶対的な水不足」の状態を表すとされています。

「絶対的な水不足」の地域は、家庭や農業、工業などで十分に「水が使用できない人々が80%以上を上回っている状態」で、深刻な状況であることを示しています。

中東、アフリカ北部、南アジアなどの国々は、特に水ストレスが高い国、つまり水資源が乏しいことが見て取れます。インドでは、いくつかの淡水湖が干上がってしまい、抗議活動や暴動が起きるという事態を招いてしまっています。

世界の水不足問題と今後のリスク

世界の水不足問題と今後のリスク

2000年以降、世界中で安全に管理された飲み水を利用できる人々の割合は増加しています。2000年には61%だったのが、2017年には71%に達しました。

また、改善された飲料水源を利用できる人の割合も1990年の76%から2015年には90%まで増加しました。これにより、水に関する問題はある程度解決に向けて前進していると言えます。

しかし、未だに深刻な問題が残っています。2017年時点で、22億人が安全に管理された飲み水を得られず、そのうち1億4,000万人は未処理の地表水を利用しています。また、7億8,500万人が改善されていない水源を使用しており、特にサハラ以南のアフリカ、東アジア、東南アジア、南アジアで深刻な状況が続いています。

水不足は今後深刻化する

水不足は、今後さらに深刻化すると予測されています。現在、世界人口の40%以上、つまり36億人が水不足に直面しており、この数字は増加の一途をたどっています。

2050年までに、世界人口97億人の約半数が水不足にさらされる可能性があります。さらに、4人に1人が慢性的な水不足に直面し、飲み水だけでなく、世界の穀物生産や経済にも大きな影響を与えるでしょう。

特に、気候変動や人口増加、農業・産業における水需要の増加が水問題の主な原因とされています。砂漠化の進行により、約100カ国の10億人の生計が脅かされる可能性も指摘されています。

水不足が起こる原因

では、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?

原因は大きく分けて「人口の増加」「地球温暖化・気候変動」「水紛争問題」の3つがあります。それぞれ見ていきましょう。

人口の増加

世界の人口予想
引用:world population growth – 世界の人口予想

2019年の時点で世界には77億人が住んでいるわけですが、2100年に向けて世界の人口はさらに増加していくと予想されています。人口が増加すれば普段の生活に必要になる水の量が増え、それだけの人口の食糧を生産するためにも水が必要になるでしょう。現在アメリカでは地下水が干上がってしまう事態が起きているなど、農業や工業で必要な水の需要も増えると予想されます。

地球温暖化・気候変動

地球温暖化の影響により、大雨による水害、降水量の不足による干ばつ、そして砂漠化など、世界各地で水不足の問題が発生しています。このままでは、水不足という問題だけでなく、人間の住める場所が狭くなってしまうなどの問題も起きるかもしれません。

気候変動による水不足は、直接的または間接的に大きな影響を地球全体に及ぼすことになります。

水紛争問題

水紛争
引用:国土交通省 – 水資源問題の原因

日本は海に囲まれており水資源を巡った隣国との争いはありませんが、世界では限られた水資源を巡って国家間の争いが起きている地域も存在しています。

特に陸続きで河川を境界とする国々では、水資源を巡る対立が生じてきました。戦闘に発展したわけではありませんが、国家間の摩擦が起こっています。

 SDGsだけでなく、ESGの開示項目にも

SDGs目標6
6.12030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ平等なアクセスを達成する。
6.22030年までに、すべての人々の、適切かつ平等な下水施設・衛生施設へのアクセスを達成し、野外での排泄をなくす。女性及び女子、ならびに脆弱な立場にある人々のニーズに特に注意を向ける。
6.32030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物質や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加させることにより、水質を改善する。
6.42030年までに、全セクターにおいて水の利用効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。
6.52030年までに、国境を越えた適切な協力を含む、あらゆるレベルでの統合水資源管理を実施する。
6.62020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
6.a2030年までに、集水、海水淡水化、水の効率的利用、排水処理、リサイクル・再利用技術など、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。
6.b水と衛生に関わる分野の管理向上への地域コミュニティの参加を支援・強化する。

SDGs6番目の目標の169のターゲットを見てみると、全ての人が安全かつ十分な水の量を利用でき、お手洗いにアクセスできる世の中を目指しているというわけではありません。水の汚染を減らし、水質を改善し、生態系の回復や保全が重要な目標として掲げられています。

また、CDPやGRIにもウォーターという質問書がありますし、FTSE russellの全ての企業に対して聞かれる質問項目でも「水ストレス」の高い地域で従業員やその地域に対してサポート活動をしているか、などの質問が含まれています。

現在日本は水ストレスの高い地域に含まれていませんが、先ほども記述した通り、巡り巡って地球全体に影響があるのが水問題であり、企業はこれから事業活動を行う際は水ストレス、水資源に関しても考慮するのが当たり前の時代になっていくでしょう。

あわせて読みたい
世界の水問題とSDGs目標6|安全な水とトイレの未来を探る SDGsの目標6は、安全な水とトイレを世界中に普及させることですが、現在でも多くの人々が清潔な水やトイレにアクセスできず、水不足や衛生問題が深刻です。この課題は気候変動や人口増加などの要因も絡み合い、国際的な協力と対策が不可欠です。

最後に

いかがでしたでしょうか?

日本に住んでいると水不足である実感が湧きにくいのではないかと思いますが、世界では多くの人が直面している課題であり、私たちも見て見ぬふりのできない問題です。

直接水に関する事業を行っていなくても、どこで節水ができるのか、使用した水はどこからきているのか、水資源のある地域や社会への影響を考慮しながら、事業を通じて持続可能な社会に向けて行動していきたいと思いました。

参照:
Population Growth – Our World in Data
水資源:水資源問題の原因 – 国土交通省
The United Nations World Water Development Report 2021VALUING WATER

あわせて読みたい
世界の水問題に立ち向かう日本企業|取り組み事例を紹介 世界の水不足問題に対し、日本企業が取り組むSDGs目標6の解決策を紹介。安全な飲料水と衛生的なトイレを提供し、持続可能な社会を目指す取り組みを通じて、世界の水資源問題に貢献しています。




SDGs・ESG基礎 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
ESG投資 水資源
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

メルマガ登録




New Posts
  • ドイツで実施されている気候変動を学ぶツアー・プログラム
    2025年6月7日
  • 2つの家
    釧路市の二拠点居住モデルに学ぶ移住支援から住環境整備までの実践事例
    2025年6月6日
  • サラダと果物
    「グリーン志向消費に関する行動チェックリスト」でサステナブルな暮らしを見直してみよう
    2025年6月5日
  • 珊瑚礁とカメ
    進むサンゴ礁の衰退・白化──生態系だけでなく地域の文化や観光への影響も
    2025年6月4日
  • 手のひらにのった赤いカブ
    農業と取り組むドイツのリジェネラティブツーリズム
    2025年6月4日
  • 木と湖
    気候変動教育ツアーの最前線── 体験が変える、気候アクションのかたち
    2025年6月3日
  • ひまわりと自然
    北海道リジェネ旅 ~帯広編~
    2025年6月2日
  • ヤシの木
    自然・街・世界とつながる。米国カリフォルニアで持続可能性をテーマにしたイベントが目白押し。
    2025年5月29日
  • オリンピックのスタジアム
    東京2025デフリンピック|障がい者スポーツの未来と社会的意義
    2025年5月29日
  • 椅子に座って仕事をするサングラスの男性
    ブレジャーとは?働き方の未来を変える“仕事+余暇”の新常識を徹底解説
    2025年5月28日
Ranking
  • 環境評価システム EPEAT(イーピート)とは?認証を取得している企業事例もご紹介
    EPEAT(イーピート)認証とは?重要性と国内外の事例を紹介
    2022年2月17日
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2024年)
    2022年3月4日
  • オーストラリアの写真
    オーストラリアの環境問題への取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月2日
  • スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組み
    スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組みと成功要因を解説
    2024年7月2日
  • 観光税は持続可能な観光につながる?
    観光税は持続可能な観光につながる?世界と日本の導入事例を解説
    2024年8月6日
  • 省エネにも積極的。ニュージーランドのエネルギー事情
    【リライト】ニュージーランドのエネルギー事情と水力発電
    2023年9月29日
  • オランダの運河に浮かぶ!サステナブルな水上住宅 Schoonschip
    オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶサステナブルな水上住宅 Schoonschip
    2023年7月21日
  • リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅
    2024年3月15日
  • リサイクル率世界トップを誇るドイツの衣料品廃棄処分の現状
    リサイクル率世界トップを誇るドイツ|衣料品廃棄処分の現状は?
    2024年1月30日
  • 環境に配慮した宿泊施設を目指す|Green Keyグリーンキー
    環境に配慮した宿泊施設を目指す|Green Keyグリーンキー
    2023年1月19日
Category
  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
  • 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
  • 社会(ヘルス、まちづくり、ジェンダー)
  • 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  • その他
    • ドバイ万博
Tag
CO2削減ESGESG投資SDGsアメリカオランダオーガニックカーボンニュートラルサステナブルツーリズムサーキュラーエコノミーステークホルダータンパク質危機ドイツドバイドバイ万博ニュースビジネスと人権ファッションフードロスプラスチックマイクロプラスチックリサイクルレポート人権人権デューデリジェンス代替タンパク質企業事例再生可能エネルギー北欧取り組み事例各国の事例地球温暖化持続可能な社会持続可能な観光日本気候変動海洋プラスチック問題温室効果ガス環境問題生物多様性畜産業脱炭素観光業界認証農業
Pick Up
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2024年)

    CO2削減SDGsサステナブルツーリズム気候変動脱炭素観光業界
    記事を読む
  • リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅

    サステナブルツーリズムリジェネラティブ・ツーリズム持続可能な観光気候変動観光業界
    記事を読む

メルマガ登録

PR問い合わせバナー

目次