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観光が地域を変える IVHQが実践する体験×社会貢献の新潮流

2026 1/20
リジェネラティブツーリズム
サステナブルツーリズム 各国の事例 持続可能な観光
2026-1-20
画像出典:International Volunteer HQ

単なる観光では満たされない——。そんな旅人が世界中で増えています。地域に深く入り込み、現地の課題解決に関わる「ボランティア・ツーリズム」は、今や新たな観光の選択肢として注目されています。

ニュージーランド発の国際NGO「IVHQ」は、持続可能性と地域貢献を両立させた旅行プログラムを50カ国以上で展開。その先進事例から、観光産業がこれから目指すべき新たな価値を探ります。

目次

IVHQとは?

「旅行が世界をより良くする手段になり得る」、そんなビジョンをもとに、観光と社会貢献を融合させた新たな形の旅を提案しているのがIVHQ(International Volunteer HQ)です。そのユニークなモデルは、次世代のサステナブルツーリズムのあり方として注目されています。

ニュージーランド発、Bコープ認証の先駆者

IVHQは、2007年にニュージーランドで設立されたボランティア旅行専門の国際団体です。[1]最大の特長は、旅行と社会貢献を結びつけた持続可能な仕組みを構築し、世界で初めてBコープ認証を取得したボランティア旅行会社であるという点にあります(2015年取得)。[2]

画像出典:International Volunteer HQ

Bコープは、環境・社会への責任を重視する企業に与えられる国際的な認証で、観光産業では非常に取得例が少なく、IVHQの革新性を示しています。

世界50カ国以上で展開、15万人超の参加者

IVHQは世界50カ国以上で300以上のプログラムを運営し、2007年以来、15万人以上のボランティアが活動に参加しています。[3]

内容は、環境保全、教育支援、医療ボランティア、建設支援など多岐にわたり、参加者の年齢や背景も多様。学生から社会人、退職後のシニア層まで、世界中の人々が「意味ある旅」を求めて参加しています。

カーボンゼロ達成とSDGsへの対応

さらにIVHQは、2019年に事業全体のカーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)を達成。オフィスの電力を太陽光発電に切り替え、スタッフの出張や運営に関する排出量を正確に測定し、オフセットを行っています。

加えて、すべてのプログラムが国連のSDGs(持続可能な開発目標)と整合する形で設計されており、参加者が社会課題の解決に貢献できるよう設計されています。

信頼性と環境配慮で観光産業から注目

Bコープ認証、CO2ゼロ、SDGs支援という明確な方針は、観光産業においても大きな関心を集めています。

観光と社会的責任の両立を模索する企業・自治体・教育機関にとって、IVHQはすでに「成功モデル」として機能しており、今後の観光の在り方を考える上でも注目すべき存在です。

IVHQが実現する「地域貢献型ツーリズム」の事例

海辺で卵を守るボランティア、山岳の村で子どもたちに英語を教える日々、サバンナで野生動物の生態を記録する調査——。

IVHQのプログラムは、旅先の風景の中に「現地の暮らしや自然保護の最前線」がそのまま溶け込んでいます。観光客としてではなく、その土地の一員として過ごす時間が、参加者の記憶に深く刻まれていきます。

コスタリカ:ウミガメ保護 × エコツーリズム

画像出典:International Volunteer HQ

熱帯の海に面したコスタリカの浜辺では、ウミガメの命を未来へつなぐ活動が続けられています。観光客ではなく保護活動の担い手として、海と生き物の営みに寄り添うプログラムです。

活動場所カリブ海や太平洋沿岸のビーチを拠点に、絶滅の危機にあるウミガメを守る国際ボランティア活動。
活動内容夜間のビーチパトロール(4〜6時間交代制)

卵を孵化施設(ハッチェリー)へ安全に移動

稚ガメの放流

ビーチ清掃や施設整備
滞在と環境活動中は現地保護団体や住民と協力し、生態系全体の回復・保全を支援。日中は清掃や整備作業、夜間は産卵の見守りが中心。
費用と期間プログラム料金:2週間 $610より。
参加者の声「夜のパトロール中に産卵を見る体験は息をのむほど感動的」
「稚ガメが海へ歩く姿に心が洗われた」
魅力ポイント旅行そのものが環境保護活動と直結。観光では味わえない“深く意味のある旅”を提供。

[4] [5]


ネパール:教育支援 × 文化体験型観光

画像出典:International Volunteer HQ

ヒマラヤの山々に囲まれたネパールでは、教室での学びと家庭での文化交流が一体となった活動が広がっています。子どもや女性の未来を支えることが、地域社会全体の力になります。

活動場所カトマンズ、ポカラ、チトワンなどの公立・私立学校。
活動内容英語教育のサポート(教材作成・授業補助)

体育・音楽・健康チェックの補助

女性教育センターでの語学・生活スキル研修(Women’s Education in Kathmandu)
滞在と文化交流ホームステイで現地家庭に滞在。

宗教行事や食文化、伝統的な生活習慣を体験でき、村の行事にも参加可能。
費用と期間週あたり約250〜285ドル(宿泊・食事・24時間サポート込み)。
観光オプションチトワン国立公園でのジャングルサファリ(2泊3日)

エベレスト・ベースキャンプトレッキング(14日)

カトマンズ周辺の寺院巡りやヨガ体験
参加者の声「子どもたちと関わることで、自分の行動が地域に長期的な影響を与えられると感じた」
「ホームステイで過ごすことで、ネパールの文化と生活に深く溶け込めた」

[6][7][8]


南アフリカ:野生動物保護 × エシカルサファリ

画像出典:International Volunteer HQ

サバンナに広がるクルーガー国立公園の一角では、野生動物を“見る”だけでなく“守る”観光が根づき始めています。自然と共生するための最前線に立てるプログラムです。

活動場所クルーガー国立公園北部のバルール自然保護区(約30,000ヘクタール)。
活動内容外来種の除去

水ホールの管理

土壌浸食対策

野生動物のモニタリング
滞在と体験現地レンジャーや保護団体と協働し、観光ではなく保全活動に直接参加。

少人数制ツアーで動物たちの日常を観察する「エシカルツアー」を体験。
費用と期間2週間で約985ドルから。

最大12週間まで長期滞在可。

教育機関や企業CSRとも連携可能。
地域の魅力
クルーガー周辺は年間約150万人が訪れる観光地でありながら、安全性・生態系管理・野生動物密度の高さで評価される“持続可能な観光モデル”。

[9][10][11]

IVHQモデルから学ぶヒント

IVHQが世界中で展開するプログラムは、いずれも「地域への深い関与」と「旅行者にとっての意味ある体験」を両立しています。ここからは、今後の観光コンテンツ開発において特に重要となる視点を3つに分けて考察します。

地域密着型・社会貢献型観光商品の重要性

観光地の経済支援だけでなく、地域課題の解決に直接つながる体験型プログラムは、持続可能な観光の核となるアプローチです。

IVHQの各国プログラムでは、地域住民との協働やホームステイを通じた交流が重視されており、訪問者が「消費者」としてではなく、「協力者」として地域に関与する仕組みが整っています。

これは、観光地が単なる「見どころ」や「写真映えスポット」ではなく、“学びと共感の場”として再定義される必要があることを示しています。地域に根ざした課題と向き合う旅は、旅行者にとっても記憶に残る体験となり、再訪意欲や口コミ効果を高める要因にもなります。

観光+教育、観光+環境保護など複合価値の提供

IVHQの事例が示す通り、今後の観光商品は一つの価値軸ではなく、教育・環境・ジェンダー・文化など複数の社会的テーマを掛け合わせた“複合価値型”が求められます。

たとえば、ネパールでの英語教育支援とホームステイ、週末にはエベレストトレッキングを組み合わせたプログラムや、コスタリカでのウミガメ保護活動とエコロッジ宿泊を組み合わせたツアーは、観光+社会貢献+体験のバランスが絶妙です。

これは、従来の「観光地を見る」こと中心の旅から、「誰と、どのように、何をするか」というプロセス価値を重視した旅への転換を意味します。観光と他分野(教育、環境、医療、女性支援など)を融合させる設計力が、今後の差別化要素となります。

「観光×ボランティア」の可能性

旅行者の価値観が多様化する中で、「観光×ボランティア」という組み合わせは、ますます重要な選択肢となっていくでしょう。

短期滞在であっても、地域社会や環境に貢献できる設計が可能であることを、IVHQの取り組みは証明しています。特にZ世代・ミレニアル世代を中心に、「旅先での社会的インパクト」や「自己成長の実感」を重視する傾向が強まっており、“ただ楽しむ”だけではない旅行体験へのニーズが高まっています。

観光事業者や自治体にとっても、CSR活動や教育研修として導入できる「ボランティアツーリズム」は、新たな市場として注目すべき分野です。体験者の声や実績を活用したストーリーテリングによって、ブランド価値の向上やロイヤルカスタマーの創出にもつながります。

まとめ

IVHQの事例は、観光と社会貢献を両立させた「地域貢献型ツーリズム」の有効性を示しています。Bコープ認証やCO2ゼロの実現、SDGsとの整合性を持つ設計は、観光産業における新たな価値基準となり得ます。

コスタリカの環境保護、ネパールの教育支援、南アフリカの動物保全のように、IVHQは各地域で「体験」「学び」「貢献」を組み合わせた実践を展開。旅行者に深い満足感を提供しつつ、地域にも持続的な利益をもたらしています。

今後の観光は、ただの娯楽ではなく「意義ある旅」を求める層に応える必要があります。IVHQのアプローチは、観光事業者にとっても重要なヒントとなるでしょう。

参考文献

[1]About IVHQ | International Volunteer HQ

[2]Our B Corporation Certification | International Volunteer HQ

[3]Our Impact | International Volunteer HQ

[4]Sea Turtle Conservation Volunteer Opportunities

[5]Review: Volunteering in Turtle Conservation ⋅ Natucate

[6]Volunteer to Teach English in Nepal | IVHQ

[7]Why Volunteering In Nepal Will Exceed Your Expectations | IVHQ

[8]Women’s Education Volunteer Program in Kathmandu – Nepal | IVHQ

[9]Wildlife & Conservation Volunteer Program in South Africa | IVHQ

[10]What is an Ethical Safari? Redefining Wildlife Tourism and Conservation in South Africa

[11]Kruger Wildlife Project – South Africa




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