MENU
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  • English
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  • English
お問合せ
リジェネ旅
  • リジェネラティブツーリズム
  • 社会
  • 環境
  • 経済
  • 用語集
  • English
  1. ホーム
  2. リジェネラティブツーリズム
  3. 観光地が変わる。気候変動時代の“再生型ツーリズム”最前線【国内外事例8選】

観光地が変わる。気候変動時代の“再生型ツーリズム”最前線【国内外事例8選】

2026 1/07
リジェネラティブツーリズム
リジェネラティブツーリズム 各国の事例 気候変動
2026-1-7

「観光が、地域を壊すのではなく、再び育てるものになる」という考え方が、いま世界中で広がっています。気候変動の影響が深刻化する中、日本の観光地でも、猛暑、雪不足、豪雨、湯量の変化など、これまで想定されなかった課題が次々に現れています。打撃を受けるのは、地域を支える中小の宿泊・飲食・体験事業者たち。

それでも、各地で「適応」から「再生」へと舵を切る動きが始まりました。温泉地のデータ管理、ゼロカーボン観光地の挑戦、そして海外では星空や森林を守る再生型ツーリズムが進化しています。

本記事では、国内外8つの現場から、観光と自然が共に生きるためのヒントを解説します。

目次

気候変動は観光の季節を変えている

ここ数年、観光地の風景が少しずつ変わり始めています。

かつて「雪の名所」だったスキー場は営業日が減り、真夏の祭りや屋外イベントは熱中症対策に追われています。沿岸地域では高潮や豪雨が観光施設を寸断し、山岳地帯では道の崩落や水資源の変動が相次ぎました。

観光の「旬」や「体験のかたち」そのものが、気候変動によって揺らいでいます。

こうした影響は、とりわけ地域の宿泊・飲食・体験事業など、中小の観光事業者に直撃します。

環境省の「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」でも、各地の観光リスクや支援策が整理されており、適応策の必要性が強調されています。[1]

【国内編】温泉地の再生型ツーリズムの事例5選

日本では、気候変動への「適応」から、地域そのものを再生する取り組みへとシフトが始まっています。

別府市:温泉の“見えない資源”を科学で守る

画像出典:じゃらん

国内最大級の温泉地・別府市では、地表から見えない“地下の変化”をデータで追う取り組みを行っています。

市は数年かけて全泉源を調査し、温度や湧出量、圧力などを数値化。この「温泉資源量調査」により、湯量変化を予測しながら掘削や利用を管理する仕組みが整いました。[2][3]

これまでは「経験と勘」で行われてきた温泉経営が、いまでは“科学的なガバナンス”に進化。データを地域共有することで、観光と環境の共存を目指す姿勢が根づきつつあります。

川湯温泉(北海道):20年かけて再生する温泉街

画像出典:熊野本宮観光協会

北海道弟子屈町の川湯温泉は、かつて観光バスで賑わった温泉街でした。

しかし、利用客の減少や施設老朽化で空き建物が目立ち、地域全体の魅力が低下。そこで町は「川湯温泉街まちづくりマスタープラン」を策定し、自然と共生する温泉街への再生を決断します。[4]

湯の川を中心とした歩行者空間、景観ガイドライン、自然体験施設の整備など、20年を見据えた再生計画が進行中。観光を「消費」から「共創(一緒に作り上げること)」へ変える、地域リデザインの試みです。

那須塩原市:ゼロカーボンパーク化で脱炭素の聖地へ

画像出典:日本経済新聞

那須塩原市の塩原・板室温泉地区は、環境省の「ゼロカーボンパーク」に登録されました。

再エネ導入やエコツアーの実施など、“観光地全体を実験場にする”という考え方が特徴です。

観光客にも環境行動を促すサインや学習コンテンツが設置され、楽しみながら気候変動を学べる仕組みが進んでいます。[5]

温泉地ネットワーク:学び合う“横の連携”

画像出典:温泉まちづくり研究会

阿寒湖、草津、有馬、道後、由布院、黒川など、全国の温泉地が参加する「温泉まちづくり研究会」。

ここでは人材育成、脱炭素、地域経営など共通の課題を共有し、成功事例を横展開しています。

個々の温泉地がバラバラに動くのではなく、「温泉文化を未来につなぐ連携体」ができつつあります。[6]

ニセコ町:観光開発と水源保全のバランスを探る

画像出典:北海道移住のすゝめ

人気リゾート・ニセコ町では、外国資本による開発と水源保護がせめぎ合っています。町は水道水源保全条例を設け、観光開発との調整を進めています。

観光による豊かさと自然の持続性をどう両立させるか、その問いに地域が真剣に向き合っているのです。[7]

【国外編】自然と人の関係を再設計する再生型ツーリズムの事例3選

気候変動が進む中、世界では「観光を通じて地域を再生する」動きが広がっています。

観光が環境を壊すのではなく、観光が再生の手段になっている事例を紹介します。

ニュージーランド・テカポ湖:夜空を守るために灯りを消した町

画像出典:エスティーワールド

南島のテカポ湖は、世界屈指の星空観測地でした。しかし観光開発が進むにつれ、光害で星が見えなくなり、町の象徴を失いかけます。

危機を感じた住民と事業者は話し合い、街全体の照明を落とすという思い切った決断を下しました。[8]

その後、国際ダークスカイ協会によって世界最大級の星空保護区に認定。観光客は星を観に来るだけでなく、「星を守るために来る」存在になりました。

「星を見に来た人たちが、星を守る仲間になった」、地域住民のこの言葉が再生型ツーリズムの精神を象徴しています。

アイスランド・ブルーラグーン:廃熱が生んだ奇跡の温泉

画像出典:アイランドブルーラグーン完全ガイド

1980年代、地熱発電所の廃熱水が偶然つくり出した青白い池。当初は“工業廃水”とされたその池に入浴した人々が、肌の改善を実感したことから物語が始まりました。

いまでは発電所のエネルギー循環を活かした世界的スパ施設に。温泉・再生可能エネルギー・観光を結びつけ、廃棄物を価値に変える循環型モデルを確立しました。[9]

「廃熱」を「観光資源」に変えたブルーラグーンは、温泉地が環境技術と共存できる未来像を示しています。

コスタリカ・モンテヴェルデ:観光が森を蘇らせた

画像出典:Expedia

かつて乱伐で荒れたモンテヴェルデの雲霧林(うんむりん)。地域の教師や住民たちが立ち上がり、自然観察ツアーを通じて森の再生を始めました。ツアーの収益は保全基金に回り、教育や研究にも投資されています。「観光客は森の消費者ではなく、再生の共犯者」。

この言葉の通り、地域と観光客が一緒に森を守る仕組みが生まれました。現在、観光収入の6割以上が地域に還元されています。[10]

中小事業者が踏み出す“適応×再生”の実践ステップ

観光地の未来を左右するのは、現場の小さな事業者の行動です。できることから始める「適応×再生」の4つのステップを紹介します。

1.自社のリスクを見える化する


洪水・土砂災害・湯量変化などを洗い出し、A-PLATや自治体ハザードマップを活用して対策を立てましょう。

2.省エネ・再エネ・資源循環に投資する

温泉熱の再利用、太陽光発電、省エネ改修など、環境省の補助金で小規模でも始められます。

3.季節外の体験をつくる


猛暑や雪不足の変化を逆手に取り、通年で魅力を生む体験を企画。ヘルスツーリズムやワーケーションなどは好例です。

4.地域で共創する

空き施設の再生や共同の熱利用ネットワークなど、地域連携が再生の鍵に。川湯温泉のような“共創型マスタープラン”が指針になります。

「適応」から「再生」へ。観光地が未来を選ぶ時代に

気候変動に「耐える」だけでなく、自然や文化を再び育む。それが、これからの観光の使命です。

国内外の事例が示すのは、小さな決断の積み重ねが地域を変えるということ。別府のデータ管理、川湯のまちづくり、那須塩原の脱炭素、そしてテカポやモンテヴェルデの挑戦。それぞれの地域が、同じ問いに向き合っています。

「観光とは、地域を再生する力になれるのか」。その答えは、すでに動き出している現場の中にあります。

参考文献

[1] A-PLAT(気候変動適応情報プラットフォーム)

[2] 別府市公式ホームページ(温泉資源について)

[3] 別府市公式ホームページ(斉の湯一斉調査)

[4] 北海道弟子屈町公式ホームページ

[5] 那須塩原市公式ホームページ

[6] 一般社団法人 日本温泉協会

[7] ニセコ町公式ホームページ

[8] 朝日新聞デジタルマガジン & Travel

[9] Blue Lagoon Iceland

[10] Adventure Tours Costa Rica




リジェネラティブツーリズム
リジェネラティブツーリズム 各国の事例 気候変動
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

メルマガ登録




New Posts
  • 観光地が変わる。気候変動時代の“再生型ツーリズム”最前線【国内外事例8選】
    2026年1月7日
  • 「ビジョン」が人を育て、「人」が未来をつくる。 香川県 “かがわの「里海」づくり”が示す、持続可能な“仕組み”
    2026年1月6日
  • 観光産業の人材育成と雇用の質を高める方法 リジェネラティブ思想とD&Iが人材不足を解決するカギに
    観光産業の人材育成と雇用の質を高める方法 リジェネラティブ思想とD&Iが人材不足を解決するカギに
    2026年1月5日
  • シニア向けリジェネラティブツーリズム|地域とともに価値をつくる旅のカタチ
    2025年12月30日
  • 武道ツーリズムが紡ぐ文化と心 | 岩本衣美里さんが語る空手と旅の共鳴
    2025年12月29日
  • 強制労働とは何か?観光産業が無自覚に加担しないために
    2025年12月26日
  • 旅と地域循環経済:ローカル調達が生み出す新しい観光の形
    2025年12月25日
  • 遊んで、食べて、学ぶ。エシカルおもちゃと地元食材からはじまるやさしい循環
    2025年12月24日
  • 旅が地域を“再生”する——リジェネラティブな旅のためのエシカル消費チェックリスト
    2025年12月23日
  • 森のようちえんの魅力と教育効果 | 自然と共に育つ新しい教育のかたち
    2025年12月22日
Ranking
  • 環境評価システム EPEAT(イーピート)とは?認証を取得している企業事例もご紹介
    EPEAT(イーピート)認証とは?重要性と国内外の事例を紹介
    2022年2月17日
  • オーストラリアの写真
    オーストラリアの環境問題への取り組みとサステナブルツーリズム
    2024年10月2日
  • イタリア・ベネチア、歴史遺産を守るためのオーバーツーリズム対策とは
    イタリア・ベネチア、歴史遺産を守るためのオーバーツーリズム対策とは
    2025年2月5日
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)
    2022年3月4日
  • 観光税は持続可能な観光につながる?
    観光税は持続可能な観光につながる?世界と日本の導入事例を解説
    2024年8月6日
  • スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組み
    スウェーデンの持続可能な開発目標達成へ向けた取り組みと成功要因を解説
    2024年7月2日
  • 省エネにも積極的。ニュージーランドのエネルギー事情
    ニュージーランドのエネルギー事情と水力発電
    2023年9月29日
  • バルセロナのオーバーツーリズムの実態とは?原因や対策を紹介
    バルセロナのオーバーツーリズムの実態とは?原因や対策を紹介
    2025年2月12日
  • オランダの運河に浮かぶ!サステナブルな水上住宅 Schoonschip
    オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶサステナブルな水上住宅 Schoonschip
    2023年7月21日
  • 清水寺
    京都で深刻化するオーバーツーリズムの現状 | 持続可能な観光に欠かせないこと
    2025年10月16日
Category
  • サステナブルツーリズム
  • SDGs・ESG基礎
  • 環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
  • 社会(ヘルス、まちづくり、ジェンダー)
  • 経済(働き方、生産・消費、産業・技術)
  • その他
    • ドバイ万博
Tag
CO2削減ESGESG投資SDGsアメリカウェルビーイングオランダオーバーツーリズムカーボンニュートラルサステナブルツーリズムサーキュラーエコノミーステークホルダーデジタルノマドドイツドバイドバイ万博ニュースビジネスと人権ファッションフードロスプラスチックマイクロプラスチックリサイクルリジェネラティブツーリズムリジェネラティブ農業人権人権デューデリジェンス企業事例再生可能エネルギー北欧取り組み事例取材各国の事例地域の事例持続可能な社会持続可能な観光日本気候変動海洋プラスチック問題温室効果ガス生物多様性畜産業脱炭素観光業界認証
Pick Up
  • サステナブルツーリズムとは?持続可能な観光業の最新動向(2025年)

    CO2削減SDGsサステナブルツーリズム気候変動脱炭素観光業界
    記事を読む
  • リジェネラティブツーリズム(再生型観光)で実現する持続可能な旅

    サステナブルツーリズムリジェネラティブ・ツーリズム持続可能な観光気候変動観光業界
    記事を読む

メルマガ登録

PR問い合わせバナー

目次