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2022年施行のプラスチック新法|知っておきたい情報と取り組み事例

2024 7/26
SDGs・ESG基礎
CO2削減 マイクロプラスチック リサイクル 企業事例 気候変動 海洋プラスチック問題
2022-3-12024-7-26
プラスチック新法と取り組み事例をご紹介

プラスチック新法とは「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」のことを指しており、2022年4月に施行されます。

数年前、コーヒーチェーンのスターバックスが使い捨てのプラスチックストローを廃止すると発表し、日本でもレジ袋の有料化など、脱プラスチックの動きが加速しています。

環境問題には、地球温暖化、大気汚染、森林破壊などさまざまなものがありますが、そのうちの一つに海洋汚染があり、プラスチックごみによる汚染が問題視されています。

世界各地から海に流れ込むプラスチックごみの量は年間800万トンと言われており、このまま何も対策を講じなければ、2050年にはごみの量が魚の数を上回るというデータまで発表されています。

海へ流れ着いたプラスチックは紫外線などの影響で劣化し、5mm以下のマイクロプラスチックになります。これらは気候変動や生物多様性の喪失だけでなく、私たちの健康にも影響を及ぼすとされているのです。

詳しくはこちらの記事でご紹介しております▼

あわせて読みたい
海洋プラスチック汚染の問題とSDGs|環境に与える影響と解決策 世界中で年間800万トンものプラスチックごみが海に流入し、その影響は深刻です。海洋生物が誤飲したり、珊瑚礁の健康が損なわれるなど、生態系に甚大な影響を及ぼしています。
目次

プラスチック新法の目的

これまでも使い捨てではなく、「容器包装リサイクル法」「家電リサイクル法」「自動車リサイクル法」など、リサイクルを推進するための法律がありました。

しかし今回のプラスチック新法は、商品ごとではなく「プラスチック」という素材を対象としたもので、製品の設計・製造・廃棄までを含めたライフサイクル全体で資源循環を促すことが目的となっています。

プラスチック新法によるメリット
プラスチック新法で目指す社会

政府、企業、自治体、私たち一人一人が取り組むことによって、サーキュラーエコノミーへの実現が可能となるだけでなく、海洋の保全や温室効果ガスの削減にも繋がります。

段階ごとの取り組み

設計・製造段階
製造を行う企業が環境配慮設計に関する指針を策定し、指針に適合した製品であることを認定する仕組みが設けられます。

具体的には、認定製品を国が率先して調達する(グリーン購入法上の配慮)とともに、リサイクル素材の利用に当たっての設備への支援を行う予定です。

販売・提供段階
ワンウェイプラスチック(使い捨てプラスチック)を提供する小売・サービス事業者などが、取り組むべき判断基準を策定することが求められます。

主務大臣は指導や助言を行い、ワンウェイプラスチックを多く提供する事業者に対して勧告や公表、また必要に応じて命令の措置を取る予定です。

排出・回収・リサイクル段階
市町村での分別収集を促進するため、容器包装リサイクル法の仕組みを活用した再商品化を可能とする仕組みを導入します。

製造・販売を行う企業が、製品等を自主回収 ・再資源化する計画を作成するよう求められます。主務大臣が認定した場合、廃棄物処理法の業許可が不要になりました。

排出事業者に対しては、排出抑制や再資源化等の取り組むべき判断基準の策定を求め、再資源化計画の作成も求められます。

対象商品と対策

レジ袋が有料化されてから、以前よりもマイバッグを持つ人が増えたのではないかと思います。

今回のプラスチック新法では、商品の販売またはサービスの提供に付随して、消費者に無償で提供される下記の12製品を「特定プラスチック使用製品」と定めています。

対象製品と業種
対象製品と業種

ワンウェイプラスチック(使い捨てプラスチック)の過剰な使用を抑制するため、これらを年間で5トン以上使用している事業者に対し、いずれかの対策を講じるよう求めています。

  • 消費者が受け取るかどうかの意思確認を行うこと
  • 受け取る場合は有料化にする
  • 受け取らない人に対するポイント還元
  • 商品の軽量化や代替素材への切り替え

よって、有料化は義務化ではなく、あくまで選択肢の一つとなっています。

コンビニ各社の取り組み事例

コンビニチェーンのファミリーマートは軽量化を行なっており、既に全国の店舗での導入を進めています。

スプーンとフォークを以下のようなデザインにすることで、プラスチックの使用量を年間合計で約87トン削減できる見込みだそうです。

ファミリーマート - 使い捨てプラスチック
ファミリーマート – 使い捨てプラスチック

セブンイレブンは、植物由来の素材を30%配合した新しいものを提供することに加え、受け取るかどうかの確認も強化していく方針を出しています。

セブンイレブン - 使い捨てプラスチック
セブンイレブン – 使い捨てプラスチック

ローソンは、穴あきのものと木製のものを導入するとしており、全体でプラスチック使用量を約28%削減することが可能になります。

ローソン - 使い捨てプラスチック
ローソン – 使い捨てプラスチック
ローソン - 使い捨てプラスチック
ローソン – 使い捨てプラスチック

このように、コンビニでは有料化の動きはまだ見られていませんが、洋菓子などを販売しているシャトレーゼは昨年から有料化にするなど、取り組みを始めている企業もあります。

環境省による啓発活動

環境省はプラスチック新法に関する特設サイトを開設し、事業者や消費者の意識を啓発しています。

プラスチックはえらんで減らしてリサイクル▼

企業・自治体、そして私たち消費者が具体的にどのようなことに取り組めばいいのか、詳細について解説されています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

レジ袋の有料化によって多くの人がマイバッグを持ち歩くようになったように、有料化まで踏み切らずとも、受け取るかどうか確認をされた際に断る人が増えたらいいなと感じます。

参照:
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律 | プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)の普及啓発ページ
キャンペーン|シャトレーゼ公式サイト
「プラスチック製穴開きスプーン・フォーク」の採用とスプーンの「木製」との選択制を導入|ローソン公式サイト
植物由来の素材を30%配合したカトラリーを全国のセブン‐イレブンに順次導入 | 企業 | セブン&アイ・ホールディングス
スプーンに続きフォークも軽量化 穴開きデザインでプラスチックの使用量を削減 ~新デザインのレジ袋も数量限定で導入~|ファミリーマート|ニュースリリース
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律について 経済産業省 環境省
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)の普及啓発ページ
プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律の概要

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