ジャングリア沖縄 概要発表 オープンは2025年7月25日

刀社とジャパンエンターテイメント社が沖縄県北部の名護市周辺で開業への準備を進めている「ジャングリア沖縄」の概要が発表されました。開業日は2025年7月25日で、入場フリーパス(1日チケット)は国内在住者と訪日観光客向けの二重価格が設定されます。
また、ジャパンエンターテイメント社はJTBとオフィシャル・マーケティング・パートナーシップ契約を締結しました。これによりJTBはジャングリア沖縄をコンテンツとした体験価値の高い旅行商品の開発・発売を目指します。
入場チケットは二重価格を設定
全てのアトラクションを楽しめる1日チケットの料金は、国内在住者が大人6930円、子供4950円、訪日客向けは大人8800円、子供5940円(いずれも税込)となっています。
同時に温浴施設「スパ・ジャングリア」の料金も発表され、こちらも国内在住者は大人2640円、子供1540円、訪日客は大人3080円、子供1870円(いずれも税込)となり、こちらも二重価格が設定されています。
またJTBとの契約締結により、入場チケットを含む旅行パッケージ商品がJTB商品取扱店および旅の予約センターで先行販売される予定です。
この商品を利用することで、オープン15分前に入場可能なアーリーパークインやパートナーラウンジの利用といった特典が受けられます。
大きな経済効果 沖縄から世界へ
ジャングリア沖縄は「Power Vacance!!(パワーバカンス!!)」というコンセプトをもとに、22のアトラクション、15の飲食店などが設けられる予定です。既存のテーマパークとは一線を画すテーマパークとして、沖縄県はもとより、国内全体の観光活性化も期待されています。
経済効果も大きく、関西大学の試算では開業1年目の波及効果は約6583億円、雇用創出は7万45人、さらに開業後15年では約6兆8080億円もの波及効果があると試算されています。
刀社の森岡毅CEOは「沖縄での成功モデルをアジアへ水平展開していく」との方針を示しています。
一方で課題も
観光業を含む三次産業従事者の割合が8割を超える沖縄県では、県民へのアンケート調査で85.0%の人が沖縄県の発展には観光が重要であると評価しています。観光産業が沖縄県にとって重要な産業であることは言うまでもないでしょう。
しかしながら、交通問題を含むオーバーツーリズム、これからの人口減少が進む時代における観光人材の減少、地域ブランドの確立など、観光産業を発展させていくためには克服しなければならない課題が山積しています。
刀社の森CEOは「沖縄ではジャングリア事業を中心に産官学共同で、課題解決に取り組んでいる」と話しています。こうした観光産業の課題に対して新しいテーマパークであるジャングリア沖縄が、どのような解決策を示すのか。魅力的な観光スポットとしてのみならず、観光産業の課題解決という点でも期待が高まります。


参考文献