【沖縄・宜野座村】美食と絶景!ONSEN・ガストロノミーウォーキング体験レポート。 サステナブルな旅の新たな発見

沖縄本島の中央部に位置する宜野座村は、手つかずの自然が色濃く残る、知る人ぞ知る穴場スポットです。緑豊かな山々と、どこまでも続く青い海が織りなす風景は、訪れる人々を魅了してやみません。
今回、そんな宜野座村の魅力を五感で体験できる「ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 沖縄県宜野座」に参加してきました。
その土地ならではの食材や食文化に触れる旅は、観光客にとっても、地域にとっても、大きな魅力があると感じています。近年、そうした旅のあり方が「ガストロノミーツーリズム」として注目を集めており、今回の「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」も、まさにその一つ。
本記事では、筆者が体験した宜野座村のONSEN・ガストロノミーウォーキングの様子を、写真と共にお届けします。
ガストロノミーツーリズムとは?
ガストロノミーツーリズム(Gastronomy Tourism)とは、その土地の気候、風土、歴史、文化が育んだ食文化を深く体験することを目的とした旅の形です。
単に美味しいものを食べるだけでなく、食材がどのように作られ、どのような人々が関わっているのかを知ることで、その土地の文化や歴史、人々の暮らしに触れることができます。
例えば、ワインツーリズムはガストロノミーツーリズムの代表的な例と言えるでしょう。
ガストロノミーツーリズムは、旅行者にとって新たな発見や感動をもたらすだけでなく、地域経済の活性化にもつながります。
地元の食材を積極的に使用するレストランや宿泊施設が増えれば、地域産品の消費拡大につながり、雇用創出にも貢献することが期待されます。
また、食文化を大切にする姿勢は、地域の文化や景観の保全にもつながり、持続可能な観光の実現にも貢献します。
ONSEN・ガストロノミーウォーキングとは?
ONSEN・ガストロノミーウォーキングは、ガストロノミーツーリズムに「温泉を楽しむ体験」を取り入れた新しい形のイベントです。
温泉地として有名な観光地を単に巡るだけでなく、その土地の歴史や人々の暮らしに触れる、奥深い旅のあり方と言えるでしょう。「温泉」ではなく「ONSEN」と表記することで、海外にも対しても魅力を発信し、日本の観光をさらに盛り上げようという想いが込められています。
さらにONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構は、温泉地を「温泉を楽しむ場」としてだけでなく、滞在型・体験型の観光拠点として捉え、地域活性化を目指しています。
沖縄県宜野座村
今回の「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」は、沖縄本島北部に位置する宜野座村で開催されました。
宜野座村は、沖縄本島の北部に位置し、東海岸に面した人口約6千人の村です。「水と緑と太陽の里」のキャッチコピーにあるように、亜熱帯の豊かな自然に恵まれ、手つかずの海岸線や、緑豊かな山々が広がっています。
農業が盛んで、サトウキビをはじめ、いちごやマンゴー、パインアップルなどの果物が栽培されています。ほかにも、車えびの養殖は有名で、全国的にも高い評価を得ています。
近年は、プロ野球チーム・阪神タイガースのキャンプ地としても知られ、スポーツツーリズムにも力を入れています。
手つかずの自然と、温暖な気候。そして人々の温かさが魅力の宜野座村は、都会の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュできます。まさに「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」にぴったりの場所です。
イベント名:ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 沖縄県宜野座
開催場所:沖縄県国頭郡宜野座村
開催日:2025年1月18日(土)
コース概要:約8km、3~4時間
参加費:4,500円(小学生以上)
宜野座村めぐり!ウォーキング&ガストロノミー体験
今回の「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」では、スタート地点の宜野座村ITオペレーションパークから約8kmの道のりを歩き、地元食材を使った様々なグルメを堪能します。
最初に受付を済ませると、イベント参加者限定のグッズが配布されました。

首から下げられるポーチは、ウォーキング中に必要なものを入れるのに便利です。ガイドマップは、コースの確認や、各チェックポイントの情報を見るのに役立ちます。
ほかにも、パウチに入った飲料水、ティッシュ、折りたたみコップなど、ウォーキングを快適に楽しむためのグッズが揃っていました。
また、今回のウォーキングでは特別に、宜野座村観光協会の事務局長である仲間さんにガイドとしてご同行いただきました。

ここからは、筆者が体験した「ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 沖縄県宜野座」を、チェックポイントごとにご紹介します。
美しい景色、美味しい食事、地域の方々との温かい交流を通して感じた、宜野座村の魅力を、ぜひご一緒に体験してください。
スタート:宜野座村ITオペレーションパーク

ウォーキングイベントのスタート地点は、普段は一般の人が立ち入ることのできない、宜野座村ITオペレーションパークです。広大な敷地内には、IT企業や研究機関が集まり、最先端技術の開発が行われています。
普段は見ることのできない施設の中を歩けるのは、今回のイベントならではの特別な体験です。

スタート地点では、係の方からコースの説明や注意事項の説明を受けました。
いよいよ、宜野座村の自然と食文化を満喫する「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」のスタートです!
宜野座の原風景を味わいながらウォーキング

ウォーキングコースは、宜野座村の美しい自然を満喫できる道が続きます。まず目に飛び込んでくるのは、広大なサトウキビ畑です。沖縄の強い日差しを浴びて育ったサトウキビは、この土地の主要な作物の一つです。
今回のウォーキングコースでは至るところに、サトウキビ畑が広がっていました。そのサトウキビ畑の一角に、普段見慣れない巨大な機械が鎮座しています。

巨大な機械の正体は、サトウキビの収穫機でした。収穫機は、サトウキビを効率的に刈り取るための機械で、農家の方々の作業を大幅に軽減してくれます。
実は、サトウキビ栽培は、重労働のわりに収益性が低いという課題を抱えています。
しかし一方で、サトウキビは砂糖の原料となるだけでなく、アップサイクルによって様々な用途に活用できる可能性も秘めています。
例えば、サトウキビの搾りかすであるバガスは、紙やバイオ燃料の原料として利用されています。
もし、サトウキビのアップサイクルがさらに進めば、農家の方々の収入向上にもつながり、サトウキビ畑を守り続けることができるかもしれません。

しばらく畑の脇を歩き続けていると、観光協会局長の仲間さんは、畑から赤土が流出するのを防ぐために設けられた「グリーンベルト」や「石垣」について説明してくれました。

石垣が積まれた畑も、宜野座村ならではの風景です。石垣は、畑の土が流れ出すのを防ぐだけでなく、日当たりの調整や保温効果もあります。先人たちの知恵と工夫が詰まった石垣は、宜野座村の農業を支えてきた大切な存在です。
畑道を歩いていると、遠くに宜野座の海が見えてきました。青い海と空、緑豊かな畑が織りなすコントラストは、まさに絶景です。心地よい風を感じながら、宜野座の自然を満喫できるウォーキングコースは、心身ともにリフレッシュできる体験でした。
最初のガストロノミー:お好み焼き「おいしいもの屋 にまり」

ウォーキング開始から少し歩くと、最初のガストロノミーポイント、お好み焼き「おいしいもの屋 にまり」に到着しました。広島出身の店主が営むこのお店では、本場広島風のお好み焼きを味わうことができます。
「にまり」のお好み焼きの特徴は、何と言っても、宜野座村産のじゃがいもを使った「じゃがめん」を使用していること。
宜野座村は、県内で有数のジャガイモの産地で知られています。そのジャガイモを沖縄そばの麺に練り込んだ「じゃがめん」は、もちもちとした食感が特徴で、お好み焼きの新しいアクセントになっています。
熱々の鉄板で焼き上げられたお好み焼きは、ソースの香りが食欲をそそります。口に運ぶと、キャベツの甘み、豚肉の旨味、そしてじゃがめんのもちもちとした食感が絶妙に絡み合い、至福の味わいです。
広島出身の店主が作る本格的なお好み焼きと、宜野座村の地元食材が融合した、ここでしか味わえない特別な一品でした。
店舗情報
店舗名:おいしいもの屋 にまり
住所: 沖縄県国頭郡宜野座村松田2234-41
電話番号:098-988-7106
営業時間:11:00-17:00 (L.O.16:00)
定休日:月曜日、土曜日
Instagram:https://www.instagram.com/okonomiyaki_nimmari/
美しい村を守る!地域への想いが詰まった「マナティバッグ」

お好み焼き「にまり」の前には、「マナティバッグ」と書かれた可愛らしいイラストの描かれたバッグが設置されていました。これは、地域の美しい自然を守るために作られた、「プロジェクトマナティ」パートナーが所有するゴミ拾い用のバッグです。
ウォーキングコースには、各チェックポイントとなるお店の前に、このマナティバッグが設置されており、参加者は自由にゴミを拾って、このバッグに入れることができます。

筆者も歩きながら、ウォーキングコースのゴミ拾いをしてみました。道端に落ちている空き缶やペットボトル、お菓子の袋などを拾い集め、マナティバッグに入れていきます。
もちろん、ゴミは最初から落ちていない状態が理想です。しかし、現実にはどうしてもポイ捨てが後を絶ちません。そうした現状に対して、ただ嘆くのではなく、できることから始めようという「環境保護に貢献している実感」が湧いてきました。
マナティバッグの取り組みは、参加者にゴミ拾いを促すだけでなく、環境問題への意識を高める効果も期待されています。
いちごの甘みに心も弾む!cikuzenniの絶品カップシフォンケーキ
緑豊かな道を歩いていると、視界が開け、大きな総合グラウンドが目に飛び込んできました。

この日は、プロ野球チーム、阪神タイガースの選手が自主トレーニングをしており、グラウンドでは選手たちが練習に励んでいます。普段なかなか見ることのできないプロの練習風景を、間近で見ることができました。
しばらく練習風景を見学した後、甘い香りに誘われて、シフォンケーキ専門店「cikuzenni(チクゼンニ)」の出店へ。

長いテーブルには、可愛らしいカップシフォンケーキがずらりと並んでいます。こちらでは、宜野座村産のいちごを使った、絶品カップシフォンケーキを味わうことができます。
「cikuzenni」のシフォンケーキは、国産小麦やキビ糖など、体に優しい食材を使用しているのが特徴です。店主の「食べる方にずっと元気でいてほしい」という想いが込められたシフォンケーキは、一口食べると、その優しさが伝わってくるようです。
カップに入ったシフォンケーキは、しっとりふわふわ。宜野座村産のいちごの甘酸っぱさがアクセントになり、頑張って歩いてきた体に、優しい甘さが染み渡ります。
店舗情報
店舗名:ciffon cake cikuzenni
住所: 沖縄県国頭郡宜野座村字宜野座331-2
電話番号:Instagramを確認
営業時間:Instagramを確認
定休日:不定期
Instagram:https://www.instagram.com/cikuzenni/
宜野座の恵みを味わう!Rikaraの彩りサンドイッチ

シフォンケーキで小腹を満たした後は、次のガストロノミーポイント「パン&ケーキのお店 Rikara(リカラ)」へ向かいます。
こちらでは、宜野座村産のいちごやベビーリーフを使った、彩り豊かなサンドイッチを味わうことができます。
今回のイベントでは、Rikaraだけでなく、すべてのお店のフードが「小さいサイズ」で提供されているのも嬉しいポイントです。
通常サイズだと量が多すぎて、色々食べ歩きできないということもありますが、小さめサイズなら、色々な種類を少しずつ楽しむことができます。
店舗情報
店舗名:パンとケーキのお店 Rikara
住所: 宜野座村字惣慶1829-3
電話番号:Instagramを確認
営業時間:11:00~18:00(売り切れ次第終了)
定休日:水曜・日曜日
Instagram:https://www.instagram.com/cikuzenni/
染み渡る優しいスープ!そば cafe ホウオウボクで味わう沖縄そば

ウォーキングも中盤に差し掛かり、少し疲れてきた頃、沖縄のソウルフード「沖縄そば」が待っていました。
「そば cafe ホウオウボク」の沖縄そばは、鳥、豚、鰹をじっくり煮込み、丁寧に脂を取り除いたスープが自慢です。あっさりとしているのに、奥深いコクがあり、疲れた体に染み渡ります。麺は、コシのある熟成麺を使用しており、スープとの相性も抜群です。
今回は、沖縄そばと一緒に「ジューシー」もいただきました。ジューシーとは、沖縄風の炊き込みご飯で、豚肉や昆布、椎茸などが入っています。沖縄そばとの相性も抜群で、食欲をそそります。
店舗情報
店舗名:そば cafe ホウオウボク
住所: 沖縄県宜野座村字惣慶637-7
電話番号:070-2664-0716
営業時間:火~金:11:00~15:30(L.O14:30)、土/日:11:00~16:00(L.O15:00)
定休日:月曜
Facebook:https://www.facebook.com/hououboku/
香りに癒される、ハーブティー「香りと場研究所」

沖縄そばで満腹になったお腹を抱えながら、次に向かったのは「香りと場研究所」です。こちらは、宜野座村内で育てたハーブを使ったオリジナルアロマを製造・販売するアトリエです。
足を踏み入れると、木のぬくもりを感じる、温かい空間が広がります。ハーブの優しい香りに包まれ、心と体がゆっくりと解き放たれていくようです。
こちらでいただいたのは、宜野座村内で育てたハーブを使った「ウェルカムハーブティー」です。ハーブティーをいただいた後、お土産にいくつかハーブティーを購入しました。
各ガストロノミースポットで、気に入ったお土産を購入できるのも、のんびり楽しむ「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」ならではの魅力かもしれません。
店舗情報
店舗名:香りと場研究所
住所: 沖縄県国頭郡宜野座村惣慶803番地
電話番号:098-989-5762
営業時間:10:00〜16:00
定休日:月曜〜木曜日
公式サイト:https://www.scent-place.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/moritabi.okinawa/
漢那ビーチを望む絶景!タピックタラソセンター宜野座で「足湯」
ハーブティーで心身ともにリフレッシュした後は、ウォーキングで疲れた足を癒すため、「タピックタラソセンター宜野座」へ向かいます。
手つかずの自然が残る「漢那ビーチ」の前に位置するこの施設では、タラソテラピー(海洋療法)を体験することができます。

せっかくなので、足湯に向かう前に、目の前に広がる漢那ビーチに立ち寄りました。白い砂浜と、どこまでも続く青い海が織りなす風景は、息をのむほど美しく、疲れも吹き飛んでしまうようです。
そして何より驚いたのは、ビーチにゴミがひとつも落ちていないことでした。美しい景色を眺めながら、私たちは、この美しい自然を守っていく義務があることを改めて実感しました。

その後、タピックタラソセンター宜野座へ向かい、岩風呂で足湯を体験しました。温かいお湯に足を浸すと、ウォーキングで疲れた足がじんわりと温まり、疲れが癒やされていきます。
岩風呂で入る足湯は、温かく、心地よく、ウォーキングで疲れた足を優しく癒してくれます。漢那ビーチの絶景を眺めながら、足湯に浸かる時間は、まさに至福のひとときでした。
施設情報
施設名:タピックタラソセンター宜野座
住所: 沖縄県国頭郡宜野座村字漢那1817番地
電話番号:098-983-2323
営業時間:10:00~21:00(最終受付20:00)
定休日:年中無休
公式サイト:https://www.thalasso-osi.jp/
漁港の人気食堂で「魚丸」で味わう、絶品海鮮丼と車えびウニソース焼き

足湯でリフレッシュした後は、最後のガストロノミーポイント、漢那漁港内にある人気の食堂「魚丸(いゆまる)」へ向かいます。
新鮮な魚介類を扱う料理がメインのこのお店では、とれたての海の幸を堪能することができます。今回は、海鮮丼と車えびウニソース焼きをいただきました。
海鮮丼には、マグロやサーモンだけでなく、沖縄名物のもずく・海ぶどうなど、新鮮な魚介類がたっぷり。とくに、車えびウニソース焼きに使われている車えびは、宜野座村産のもの。
宜野座村では、車えびの養殖が盛んです。マングローブが広がる自然の中、職人が毎日池に潜ってエビの様子を見ながら、抗生物質や薬品類を使わず、丁寧に車えびを育てています。
「魚丸」では参加者みんなでテーブルを囲み、わいわいと食事を楽しみました。初めて知り合った人たちともすっかり打ち解け、話が盛り上がります。
美味しい料理を囲みながら、自然と会話が弾むのも「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」ならではの魅力と言えるでしょう。
店舗情報
店舗名:魚丸
住所:沖縄県国頭郡宜野座村漢那1703-4
電話番号:080-5404-1428
営業時間:月・火・木・日(11:00 – 15:00)金・土(11:00 – 15:00、18:00 – 23:00)
定休日:水曜日
Instagram:https://www.instagram.com/daiyamaru1122/
ゴール!道の駅「ぎのざ」で味わう、宜野座の恵みと空の絆

美味しい海鮮丼でお腹を満たした後、心地よい海風を感じながら、最後のウォーキングを楽しんでいると、あっという間にゴール地点・道の駅「ぎのざ」に到着しました。
道の駅「ぎのざ」は、宜野座村の特産品やお土産などを販売する施設です。地元の新鮮な野菜や果物、加工品などが並び、見ているだけでも楽しめます。
ゴール地点でまずいただいたのは、ソラシドエア(Solaseed Air)がプロデュースする「ソラシドソラスープ」です。
宜野座村は、ソラシドエアが実施する航空機を活用した、地域振興プロジェクト「空恋プロジェクト」加盟地域のひとつです。

「空恋プロジェクト」とは、ソラシドエアが運航する機体に九州・沖縄の地名を表示し、その地域をPRするというもの。
「空の旅を通じて、九州・沖縄の街と出会い、恋をしていただきたい…」そんな想いから生まれたプロジェクトです。宜野座村もこのプロジェクトに参加しており、ソラシドエアの機体には「宜野座村」の名前が表示されています。
そしてもう一つ、ゴール地点で見逃せないのが「てんぷす食堂」の「宜野座もずくのとり唐揚げ」です。

宜野座村はもずくの養殖も盛んで、コリコリとした食感が特徴の宜野座もずくは、地元の人々にも愛されています。沖縄ではもずくを天ぷらにしたり、唐揚げにしたりと様々なレシピがあるようで、沖縄ならではの風土料理を味わうことができました。
道の駅「ぎのざ」では、宜野座村の恵みを存分に味わい、今回のONSEN・ガストロノミーウォーキングのゴールを迎えました。
店舗情報
店舗名:てんぷす食堂
住所:沖縄県国頭郡宜野座村漢那1633 道の駅ぎのざ
電話番号:098-968-5808
営業時間:水曜日〜土曜日(12:00-16:00)日曜日(12:00-17:00)
定休日:月曜日、火曜日
ONSEN・ガストロノミーウォーキングの展望
今回の「ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 宜野座村」への参加を通して、このイベントが持つ可能性を強く感じました。
地域資源を最大限に活用し、観光客と地域住民が交流することで、地域活性化に貢献できる持続可能な観光の形だと確信しています。
一方で、今後の改善点も見えてきました。今回のフードは、ほとんどのスポットで紙皿や割り箸、プラスチック容器で提供されました。今後はカトラリーやマイボトル持参を推奨するなど、ゴミを出さない工夫を徹底的に行う必要がありそうです。
参加者一人ひとりが、環境負荷を減らす意識を持つことで、よりサステナブルなイベントに進化できるはずです。
ほかにも、通常ではアクセスできない場所をツアーに盛り込むといった、独自の要素を取り入れると、付加価値もさらに上がるかもしれません。
例えば、車えびの養殖場を見学することで、地域の特産品に対する努力やブランド価値、さらには地域経済の活性化に対する理解が深まるでしょう。
地域住民との交流を増やして、付加価値を
今回のONSEN・ガストロノミーウォーキングでは、地域住民との交流を通して、宜野座村の魅力を発見することもできました。
何よりも印象的だったのは、宜野座の人々の温かさです。道中でお会いした方々はみんな笑顔で挨拶をしてくれ、宜野座村への愛着と誇りを持っていることが伝わってきました。
とくに印象的だったのが、ゲートボールを楽しむ地域住民の方々との出会いです。公園の横を通り過ぎていく参加者を、みなさん楽しそうに眺めていました。気さくに「あと二人なら参加できるよ〜」と声をかけていただき、思いがけない交流が生まれました。
また、地域住民である仲間さんによるガイドは、今回の体験を特別なものにしてくれた、大きな要因の一つでした。
もし、地域住民によるガイドの取り組みを、再現性のあるものとして確立できるのであれば、さらなる「ONSEN・ガストロノミーウォーキング」の付加価値となり、より多くの観光客を魅了できるでしょう。
例えば、地元の文化体験プログラムや、地域住民との交流会などを設けることで、より深い地域とのつながりを築けるのではないでしょうか。
地域住民ガイドの仲間さんからは、宜野座村の文化・自然に関する知識をたくさん教えていただき、ただ歩くだけでは気づけない、地域の魅力を発見することができました。
地域住民との交流の場所を多く設けることによって、ツアーの魅力はさらに増し、付加価値が上がることが期待されます。
まとめ
ONSEN・ガストロノミーウォーキングは、ますます注目を集める、新しい形のツーリズムです。この取り組みが日本各地で、さらに展開されていくでしょう。
美しい自然を守りながら、地域経済を活性化する。ONSEN・ガストロノミーウォーキングは、持続可能な観光の実現に向けて大きな役割を果たすでしょう。
この素晴らしい取り組みが、全国各地に広がり、日本の魅力を再発見するきっかけとなることを願っています。

