トルコのクルーズ旅行大手Tura TurizmがWTTCに加盟。

世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)はトルコのクルーズ旅行会社「トゥラ・ツーリズム」(Tura Turizm)を新たな地域メンバーとして迎え入れることを2025年2月13日付のプレスリリースで発表しました。
トゥラ・ツーリズムは1966年にイスタンブールで設立されました。国内旅行に特化した専門旅行代理店から始まり、半世紀以上にわたる歴史の中で、世界中でレジャー旅行サービスを提供する多角的な国際観光企業へと発展を遂げています。
マルマラ海と黒海に面し、アジアとヨーロッパの接点でもあるイスタンブールは、クルーズ旅行の発着点として国際的な人気があります。トゥラ・ツーリズムはトルコの24のクルーズラインの独占ツアーオペレーターでもあり、この地域の観光産業において確固たる位置を占めています。
クルーズ旅行は美しい海を巡る豪華客船の旅というだけではなく、寄港する先々で歴史的な遺跡を訪れ、異文化を体験することも大きな要素です。その一方で環境や地域社会への影響も懸念されています。近年、持続可能な観光の重要性が高まりつつあり、クルーズ旅行会社もその例外ではあり得ません。大型船舶の運航による海洋環境への影響や、一度に大量の観光客を限られた地域に運ぶことなど、クルーズ旅行に特有の課題もあります。
トゥラ・ツーリズムも公式ウェブサイトのメインメニューに「Sustainability」(持続可能性)というセクションを設け、環境保護やオーバーツーリズム対策などへの取り組みを紹介しています。その姿勢は持続可能性を最優先課題に掲げるWTTCの理念と合致すると言えるでしょう。
WTTCの最高経営責任者ジュリア・シンプソン氏は上プレスリリースの中で次のように述べています。
トゥラ・ツーリズムを地域メンバーとして迎えることができて大変嬉しく思います。トゥラ・ツーリズムは長年にわたり観光イノベーションの最前線に立ち、地球コミュニティにとって貴重な存在となってきました。観光産業における有意義な進歩と持続可能な成長を推進するために、緊密に協力していくことを楽しみにしています
トゥラ・ツーリズムの最高経営責任者レイラ・オナー氏は次のように述べています。
私たちは50年以上にわたりトルコと国際観光の先駆者として影響力を発揮してきました。このたびWTTCに地域メンバーとして参加できることを誇りに思います。このことは、持続可能な観光を実現し、現在の世界中の旅行者の変化する期待に応え、革新的で本物の旅行体験を提供するという、私たちが共通の価値観を持つことを示しています

