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海洋プラスチック問題|日本の取り組みと注目のアップサイクル企業3選

2024 7/30
環境(水、森林、海洋、エネルギー資源)
マイクロプラスチック リサイクル 企業事例 海洋プラスチック問題
2022-2-202024-7-30
海洋プラスチックが可愛いアクセサリーやメガネに大変身!

プラスチックによる海洋汚染は、国内外問わず関心が高まっている問題の一つです。日本でもプラスチック新法によって、プラスチック削減に向けた取り組みが加速しています。一方で、既にあるプラスチックをアップサイクルすることで、アクセサリーやメガネなどのファッションアイテムを制作し販売している企業も誕生しています。

海洋プラスチック問題についてはこちら▼

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目次

日本の海洋プラスチックに対する関心と取り組み

日本では2019年6月のG20大阪サミットで、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を提案し、首脳間で共有されました。このビジョンは、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染を削減し、ゼロにすることを目指しています。

プラスチックごみ流出の多くを占めるとみられている新興国や途上国を含め、世界的な協力関係の構築と取り組みが必要不可欠です。諸外国や国際機関にもビジョンの共有が呼びかけられ、87の国と地域が賛同しています(2021年5月現在)。

民間レベルでは、エシカル消費(倫理的な消費)や、エコバック運動、プラスチックではなく環境に配慮したエコな包装材の活用の呼びかけで、消費者の意識は高まっています。しかし、日本独特の何重にも包む丁寧な包装文化もあり、なかなか削減できていないのが現状です。

海洋プラスチックごみの活用に取り組む企業3選

海洋プラスチックごみによる影響が明らかになり、ごみの回収や集めたプラスチックを原料として活用する動きが広がっています。本記事では、アクセサリーやファッションアイテムの素材として海洋プラスチックを活用している欧米企業の事例をご紹介します。

SEA2SEE(スペイン)

SEA2SEE
引用:SEA2SEE

スペインに店舗を構えるSEA2SEE(シートゥーシー)は、海洋プラスチックを原料とした腕時計や眼鏡、サングラスを販売しています。創始者兼CEOのFrançois van den Abeele(フランソワ・アビーレ)氏が、2015年に海洋プラスチックごみをサステナブルな製品の原料として使うというアイデアを得て設立しました。

フランソワ氏はクラウドファンディングで資金を集め、2016年に海洋プラスチックを利用したサングラスを発売しました。2017年にはメガネの販売を始め、2020年に腕時計の販売を開始。サングラス・メガネはイタリアで、時計はスイスで製造しています。原料として使っている海洋プラスチックは、スペイン・フランス・西アフリカの漁師に集めてもらったものです。

また、SEA2SEEはワシントンに本部を置く「FREE THE SLAVES(奴隷から自由に)」という奴隷制反対組織の活動に賛同しています。1つの時計の購入ごとに、1キロの海洋ごみの回収と、奴隷的な労働から保護された子供たちに10日間の教育や制服、勉強道具などを与える活動を公約。世界中のさまざまな国際機関とも協力し、循環型ビジネスと社会貢献、貧困問題などへ多角的に取り組んでいます。

Nurdle in the Rough(アメリカ・ハワイ)

nurdle
引用:Nurdle in the Rough

アメリカ、ハワイ島のNurdle in the Rough(ナードル・イン・ザ・ラフ)は、100%リサイクルした原料からアクセサリーを製造し、販売しています。

ブランド名の“ナードル”とは、ペットボトルやテレビなどのプラスチック製品に欠かせない粒状のプラスチック原料のことで、マイクロプラスチックとも呼ばれています。これは1ミリ〜5ミリと小さいため、魚が卵などと間違えて食べてしまいやすく、自然分解されないのでそのまま魚の体内に残ることが問題となっています。

このマイクロプラスチックは、初めは大きなプラスチックの塊だったものが、紫外線や波の影響によって小さくなったものです。よって、砕けてしまう前に海からプラスチックごみを回収することが急がれています。 ナードル・イン・ザ・ラフはハワイの島々の海岸からできる限りプラスチックを取り除くことをミッションとして活動しています。海岸で集めるプラスチックには歯ブラシ、ボトルキャップ、靴、ボトル、おもちゃ、ブイ、ロープなどの漁業廃棄物があります。そして、それらを磨いたりするなど加工し、アクセサリーに生まれ変わらせています。

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4Ocean(アメリカ)

4Ocean
引用:4Ocean

リサイクル原料から作ったアクセサリーを販売しているアメリカの4Ocean(フォーオーシャン)は、扱うほぼ全ての製品に「1ポンドの約束」をしています。この約束は、製品が購入されるごとに海、川、海岸線から1ポンド(約450g)のごみを回収するというものです。

フォーオーシャンでは海岸に流れ着いたプラスチックごみを回収するだけでなく、ダイバーが海中に潜り、海中に沈められている廃タイヤを回収する活動も行っています。フロリダ州の南東沖の「オズボーンリーフ」には、200万個もの廃タイヤが沈められており、アメリカ政府も回収に頭を悩ませる事態になっています。これらのタイヤは40~50年ほど前に人口漁礁をつくる名目で海に捨てられました。しかし、年数が経過するにつれ、タイヤに含まれる化学物質による海の汚染や、タイヤ同士をつないでいた物質が破損し、海流で流されたタイヤによるサンゴ礁の破壊などの問題が発生しています。フォーオーシャンが回収したタイヤは何年も海中にあったせいで損傷がひどく、原料として活用できる部分は少ないものの、一部は「オズボーンリーフブレスレット」に利用されています。また、スターリングシルバージュエリーは、海洋プラスチックとリサイクルシルバーで作られたリサイクル率100%の製品です。

フォーオーシャンは慈善事業ではなく、公共利益のある事業として活動を推し進めています。プラスチックオフセット*をはじめ、ビジネスパートナーの機会も提供しています。

 *フォーオーシャンからクレジットを購入し、自社で発生するプラスチックを相殺すること。カーボンニュートラルと同じ仕組み。

まとめ

今や、ブランドイメージや商品自体の価値の高さだけで勝負する時代は終わりました。「海の生態系や環境に大きな悪影響を及ぼしている海洋プラスチックを回収し、アクセサリーに作り替える」というストーリー性や、環境問題への積極的な取り組みをアピールするブランドが、消費者の共感を呼び感動させることができ、購買意欲につなげられるのではないでしょうか。

これまでは「ごみ」として廃棄されていたものを活用し、新たなものを生み出すというビジネスモデルは、SDGsの目標達成や持続可能な社会に向けて必要な取り組みです。今後ますます広がりを見せていくでしょう。

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